2016年6月24日金曜日

花だより 春編(8) 薔薇 学校便り(素敵ご婦人)


平成22年6月18日 網走市立潮見小学校学校便り「輝け!潮見っ子」51号より 
  
《心がホッとステーション》 早起きは三文の得(徳)  ~素敵なご婦人~ 
 朝7時前、学校の花に水やりをした帰り、校門の前で、自転車に乗った中年のおばさんから「学校の先生ですか?」と声をかけられました。この話を妻にすると、「通信に載せるときは、おばさんではなく、ご婦人と書くのよ。」と注意されました。そのご婦人から「何年生の担任ですか?」と聞かれました。ジーンズを履いていたので若く見られたのかと思い「5年生です。」と答えようとしたら、「もしかして校長先生ですか?運動会は天気が良くてよかったですね。」そう言うと深々と礼をして、自転車にまたがり去って行きました。その姿を見送っていると、すぐ止まって、歩道に落ちていたゴミを拾い籠の中に入れました。その後も何度も止まっては、ゴミ拾いをしていました。早起きはするものです。こんな素敵なご婦人と出会うことができました。

《シリーズ「いきいき子育て」》 マナーを知れば感情も和らぐ
 『母の品格』から 
 「理屈とこう薬はどこにも貼れる」(「こう薬」とは、昔のシップのこと)
「ゴミは持ち帰る」というのは、身の回りをきれいにしておくと気持ちがいいという、気持ちの問題が根本にあります。でも、これも理屈をこねると「わたしは身の回りが汚れていても一向に気にならない。」とか「むしろ汚い方が落ち着く」という、困った理屈を言い出す人が出てきてなかなか決着が着かず、不毛の論議になってしまうことがあります。
 分かり合えない2つの意見に何とか収拾をつけようとすると、強引に多数決で決めることになりますが、教育現場では、ふさわしくありません。でも、親子なら気持ちの問題を共有しやすいのです。
ふだんからお母さんが「ゴミが散らかっている部屋にいるのはイヤだよね。」と子どもに言っていれば、また、いつもお母さんが部屋をきれいにしていれば、子どもも気持ちのいい部屋は、きれいに片づいた清潔な部屋と思うようになります。これがごく自然な感情で、理屈をこねる必要などはありません。
 マナーを教えるということは、ごくふつうの感情を育むことです。私たちは、「弱い者いじめをしてはいけません」「悪口をいうものではありません」「困っているとき人助けするのはおたがいさま」など、じつにいろいろなことをマナーとして教えられてきました。どれも理屈としてではなく体の中にしみ込んでいます。こういうマナーは、何度となくいわれているうちに少しずつ身に付いていくものだと思います。また、しつけと言って大声で怒鳴ったり、叩いたりするお母さんもいますが、逆効果です。マナーを身に付けさせようと思ったら、根気強く諭すことです。 




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