平成22年5月7日 網走市立潮見小学校学校だより「輝け!潮見っ子」第44号より
*心がホッとステーション*
「校長先生、鯉が足りないよ?」 連休中に3匹脱走!
6日、登校してきた男子が気づきました。
4日の強風で3匹が脱走して、近くの木の枝にひかかっていました。
一番大きな真鯉を掲揚塔につなげると元気よく泳いでいました。
その子は言いました。
「こいのぼりもきっと連休どこかへ遊びに行きたかったんだよ!」
楽しかったGWも終わりました。「楽しみは終わった。今日から、勉強だ!」
と言うと「次の楽しみは、遠足だよ。」と言いました。学校は次から次へと楽しいことばかりです。
シリーズ「いきいき子育て」
人間の教育は、誕生から始まり、母親こそ人生最初の教師である。
だっこやひざの上からはじまる。
赤ちゃんの心の研究者パブゼク博士は、親には「直接的な育児能力」(本能的に子どもを育てる力)があると言います。お母さんは赤ちゃんが幸せな気持ちで興味が湧くように、明るく優しいリズムや調子を選んであやしたりします。これは知識で教えられるものではなく、幼い頃に愛された体験を基盤に親になると自然に湧いてくるものです。この直接的育児能力は、未開発国に豊かに見られ、高度に発達した文明社会の母親は高等教育により、頭でっかちになるとだめになるとも警告しています。
戦後のベビーブームに生まれた世代の人は、母親が洗濯機もなく、素手でせっせと家事と育児をこなしていたのを見て育ちました。子どもの病気も多く、真心と祈りだけがよりどころのその頃の母親は、おそらく直接的育児能力は豊かだったはずです。ところが、今の日本は世界最低の乳児死亡率と最高の平均寿命を誇りながら、子どもたちは苦しんでいます。いじめ、不登校、自殺。仲間と心ゆくまで遊びながら自然に鍛え合う、幸せな子どもの発達環境が破壊されているのです。
しかし、どんなひどい心の傷を負い絶望している子でも、お母さんが真心をこめてわが子を理解するようになると、水を得た魚のように蘇るのです。お母さんには、子どもの心を癒す不思議な力があります。母親とは偉大な存在です。どのお母さんもこの力を持っていることに気付いて欲しいです。
テレビで、テーマパークのアトラクションを1時間も2時間も待っている家族連れを見ました。これもお母さんの持って生まれた子どもを幸せに育てる不思議な能力なのでしょうか。そして、お父さんには、それをじっと我慢する忍耐力が備わっているのでしょうか?
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