斜里朝日小学校の学校便りから
【心がホッとステーション】
1年生の子が農家のおじさんに 「おじさんの手汚いよ。ちゃんと石けんつけて洗っているの?」といいました。すると
おじさんは、「あのね。いくら洗ってもとれないんだよ。何年も何年も畑仕事しているからね。土が手にしみこんでいるんだよ。」ごっつい手を見せながら、やさしくその子に話しました。
《体験学習》
学校での菜園活動は、植物を育て、継続的に世話をすることで、生きていることの尊さや素晴らしさ、枯れたり死んだりすることの悲しさや恐ろしさ、農家の方の苦労などを自らの体験を通して学ぶことをねらいとしています。また、こうした花壇づくりなどの体験活動は、今問題になっている“心の教育”にもつながるものです。
最近、子どもに関する様々な事件や犯罪が多発しています。これらの根底には、子どもたちの人間関係の希薄さや生命を尊重する心、思いやりの心、規範意識の低さなどがあると言われています。
毎日の新聞やテレビには、目を覆いたくなるようなニュースが報道されます。
「荒れる子どもたち」と言われますが、その前提に手本を示さなければならない「荒れる大人たち」の問題が深刻です。
学校教育の現場が「家庭や社会の教育力の欠如」と嘆いているだけではどうにもなりません。三者の協力・連携が必要であり、その前提となる相互の信頼関係を築くことが大切です。
学校ばかりでなく、「豊かな心」を育む体験活動を子どもたちに多く経験させたいものです。
「なすことによって学ぶ」は教育の原点です。
《斜里以久科原生花園にて》
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