2016年8月30日火曜日

花だより とうきび 命を大切に


【平成18年度 北見市立若松小学校 学校便りから】

~かけがえのない命を大切にするために~
 8月27日 稚内市において、2人の男子高校生が、一方の生徒の母親の殺害にかかわるという重大事件が発生しました。
  各学校において、日ごろから、命を大切にする教育に力を入れていただいている中、このような事件が発生したことを大変残念に思います。
  事件に至った理由や背景など詳しいことについては、現時点では明らかになっていませんが、本道のすべての教育関係者が連携・協力して、命を大切にする教育の一層の充実に努める必要
 があると考えます。
 《生徒の皆さんへ》
  命とは大変尊いものです。自分の命、他の人の命それぞれの尊さを理解するとともに、人を傷つけたり危害を加えたりすることは、人として絶対に許されないことをしっかり認識して、行動して下さい。
 《保護者の皆さんと先生方へ》
 あらゆる機会をとおして、命の尊さについて、子どもたちに改めて教えて下さい。そして、子どもたちの発する小さなサインを敏感に受け止め、子どもたちの話にあたたかく耳を傾けて下さるようお願いします。
   平成18年8月30日                北海道教育委員教育長 吉 田 洋 一
     
  ~稚内母親殺害事件は、高校1年生の長男と同学年の友人の犯行という非常に衝撃的なものでした。離婚による両親と生活への不満があったようですが、それがなぜ母親への殺意に結びついたのか、また、どうして友人に現金を支払う約束で殺害を依頼したのか、さらに友人が一緒になって実行に及んだのか、理解に苦しみます。何とも言えない不気味さを感じます。
 最近、少年による家族に対した殺人や殺人未遂が多発しています。その多くは、「殺すのは誰でもよかった」とか「親に叱られてキレた」など、動機がはっきりしていなかったり、あるいはささいなことが契機になっての衝動的な犯行です。
 相次ぐ事件を学校や家庭、社会が子どもたちの心のありようを振り返る契機にしなければなりません。専門家は、過疎化や経済の地盤沈下で人間関係が濃かった「共同社会」が急速に崩れつつあるのが原因の一つ。また、子どもの問題解決能力は、けんかや仲直りで身に付くが、そういう場だった地域の遊び集団が消え、生活体験、社会体験が希薄になっている。さらに、人間を殺す行為に対する抑止力は、暴力シーンを繰り返し見ることで働かなくなる。と指摘しています。たとえ困難な状況に置かれても、一時的な感情に振り回せれず、自分の問題に上手につきあっていく力を身につけていくことが大切です。このような事件が報道されたときは、家族で話し合ってみることです。~

 *花だより夏編 昨日で終了 本日から秋編へ

  投稿者 牧野喜充
         平成283月  北見市立北小学校 退職
         平成164月~193月 北見市立若松小学校 
         平成194月~213月 斜里町立朝日小学校
         平成214月~243月 網走市立潮見小学校
         平成244月~283月 北見市立北小学校

2016年8月29日月曜日

花だより 夏編(37) バナナ 特認校「若松小学校」


【平成18年度 北見市立若松小学校 学校便りから】
《心がホッとステーション》
来校者1 北海道教育庁網走教育局 巻渕局長 9月1日
 4月に局長にお会いしたとき、「管内唯一の特認校に一度行ってみたい」と話されていて、北見で会議があったその帰り道に寄っていかれました。開口一番「ここを車で通ったとき、まさか学校だとは思いませんでした。斬新なデザインですね」と暫し外で校舎を眺めていました。校舎内を案内しながら、特認制度の沿革など説明しましたが、局長は、オホーツクサイクリングに参加したこと、リコーダーで全国大会に出場したことなど、若松小のことをよく知っていました。最後に高学年のリコーダー演奏を聞かれて帰りましたが、「学校・家庭・地域が一体となった学校ですね」と感想を述べられていました。
来校者2 消防査察 消防士さん 
 消化器や消火栓などを見て回りながら、「一度、若松小学校に入ってみたいと思っていたんですよ。いい学校ですね。こんな環境の中で子供たちがのびのび育つといいですね。」と言ってくれましたので、私からは「消防署に戻りましたら、若松小学校はいい学校だから、小学校に入るお子さんのいる職員がいましたら、PRをお願いします。」と言いましたら、「はい、わかりました。それから、防火施設には全く異常ありません。アスベストも使われていませんので安心して下さい。」と言われました。
来校者3 入学希望者 お母さん 9月2日 特認公開日
 参加されていたお母さんに時間がありましたら、校長室にどうぞ!と言いましたら、一人のお母さんに来られました。東京から転勤で北見に来られたそうで、「せっかく北海道に来たので、豊かな自然に囲まれた環境の中で、子供をたくましく育てたいと思いまして・・・」と、すっかり気に入ったみたいで、子供よりお母さんの方が若松小に入りたいという感じでした。 
来校者4 初任の先生 特認公開日
 新卒の先生7人が研修で若松小に来ました。参観日黒いリクルートスーツを着ていた若者です。年齢はそれぞれ違いますが、今年度採用の先生方です。教頭先生から、生活・総合的な学習の時間について講義(吉田教頭先生は、網走管内の生活・総合、国語教育のの第一人者です)を受けたり、佐藤先生の授業検討、授業参観、反省会、その合間に子供たちと遊んだり、暑い日でしたが、ずっとスーツを着たまま頑張っていました。「網走管内にこんな素敵な学校があったんですね。」と感想を述べていました。佐藤先生は緊張の一日でした。
来校者5 中年サイクリスト 9月4日
 日曜日の午前中、玄関前で作業をしていると、「ちょっといいですか?きれいに花が咲いているので入ってきてしまいました。」と自転車に乗った中年の男の方が来ました。ハッカを見て「若松は昔ハッカ畑が多かったですもね。学校中がハッカの香りに包まれていいですね。孫がいたらこの学校に入れるところですがねえ~。」と言って元気にペダルをこいで美幌方面に向かって行きました。
                                  ~北見市立若松小学校~
《シリーズ「いきいき子育て」》
自分で考え、自分で行動できる人に育ってほしい ~自立を支援する~
 少子高齢化が進み、子どもと年寄りが威張っていると言われています。子どもの進む先の障害物を先回りしてどけたり(過保護)、一歩一歩にあれこれ指示をしたり(過干渉)していることが原因かもしれません。子どもが好きな物を見つけるまで待ち、できるだけ子どもの力を信頼し、それを見守り、力づけることが大切です。あれこれしないで見守ることは、モノを買ってやったり、何かをしてやったりするより、ずっと難しく愛情がいることです。
 また、親は自分が子どものために考えたことは正しいと思いがちですが、必ずしもそうとは限りません。自分の思いや考えを押しつけるのではなく、「あなたはどう思う?」とまず子どもの言い分をじっくり聞き、子どもの気持ちをしっかり受け止めてから、「自分はこう思うけれど」と、一緒に考え一緒に学んでいく姿勢が大切です。  子どもが自分で考え、勇気をもって行動し、達成感を味わう、または失敗から学び強くなるチャンスなどを子どもから奪わないように気をつけましょう。  
  ~過保護や過干渉はやめる~

2016年8月28日日曜日

花だより 夏編(36) はなてんと 修学旅行2



《「はなてんと」 網走天都山レークビュースキー場の頂上 今が見ごろです。》

【平成17年度 北見市立若松小学校 学校便りから】
◇◇◇9月28・29日 修学旅行 “疲れたあ~!”◇◇◇
思い出に残る他の学校では経験できないことができたはず!!
  分刻みのタイムスケジュールとテレビ局の同行取材でタレント並みの演奏旅行となりました。
 ◇リコーダーの演奏旅行は触れ合いの旅でもありました◇たくさんの人から感動のたよりが・・・
 池田駅の手前になる高島駅では、高島小学校の子どもたちと交流しました。
◎高島小学校の校長先生からの電話
 素晴らしい演奏をありがとうございました。高島の子どもたちと先生方は、身近にあるリコーダーであんな素晴らしい演奏ができることにびっくりしていました。これを機会にまた交流でることを楽しみにしています。
 ~ハイホーやハナミズキ、魔女の宅急便などの素敵な演奏ありがとうございました。
 6年生4人で色々なリコーダーをふいて、すごい小さなリコーダーや穴が6つしかついていないリ
 コーダーもあって、びっくりしました。手の動き方がとてもすごかったです。全国大会に出れるよ
 うにがんばってください。ハッカのしおりありがとうございました。これからも一生懸命がんばっ
 てください。~  (高島小 5年生○○くんより)
 《コンサートアンケート(たくさんの感想が寄せられました。)》
 ☆わたしたちの演奏はどうでしたか?
 ・みんなの銀河線を思う気持ちがとってもよく伝わってきました。すばらしい!ありがとう!
    とってもいい時間でした。
 ・私たちの町まで来てくれてありがとうございます。若松小の活躍はかねてから耳にしていました。 これからも大いにがんばって下さい。
  ・生演奏が聴けてよかったです。4人の力が心にジ~ンと響いてきました。
 ・心が落ち着いてよかったです。のんびり聞けました。
 ・とても素晴らしかったです。知っている曲もあってよかったです。特に汽車の様子を表した曲が印象的でした。
 ・とってもとっても上手でした。心にしみわたりました。ありがとうございました。
 ・大人になっても小さな町を大切にする想いを持っていてください。ありがとう。若松の4人のみなさん。よかった。また来てね。
 ・みんなのリコーダーは銀河線の景色にピッタリだと思います。これからも活躍してね。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
◎置戸町教育長さんからの電話
「私も演奏会を聴きに行きました。4人の子どもたちの一生懸命な演奏にただただ感動しました。素晴らしい思い出づくりができましたね。」
◎陸別町の職員の皆さん
は毛布を敷いてくれるなど、準備をしてくれました。
◎陸別の腰の曲がったおばあちゃんは
 「いいもの聴かせてもらいました。ありがとうございました。」子どもたちから“感想を書いて下さい。”というお願いに、椅子を台にして丁寧に感想を書いていたおばあちゃんがいました。
◎退職した校長先生からの電話
 “新聞とテレビで見ましたよ。素晴らしい教育をしていますね。「担任の先生と子どもたちの素晴らしい修学旅行なりましたね。」と伝えて下さい。”と電話がありました。

  UHBで放送(「のりゆきのトークDE北海道」)決定!
【担当ディレクターから届いたFAX】
  ~“今回は、じっくり放送する時間がとれそうです。”と6年生のみなさんにお伝え下さい!
  VTRも何本かに分けて、6年生の頑張りぶりを中心に構成を考えております。~ 

2016年8月27日土曜日

花だより 夏編(35) ぶどう 修学旅行がテレビ放送


【平成17年度 北見若松小学校 学校便りから】
《心がホッとステーション》
 校長先生、最近の花便りに“ホッとステーション”がないんだけど、楽しみにしていたんだよね。」と言われました。リクエストにこたえて貯めておいた分を掲載します。
   ~内緒の話、校長先生だけに教えてあげる~
 「勉強したふりしてゲームしているんだよね。だって勉強ばかりが人生じゃないってじいちゃんがいっていたもん。」
 「いつもママのごはんが一番おいしいって言っているけど、本当はね。ばあちゃんのごはんの方がおいしいんだよね。」 
  内緒の話でも、善意から出た言葉です。とてもほのぼのとさせられます。こんなことを言う子は、心の優しさと豊かさのある子です。
 ~若松小の修学旅行 テレビ取材~
《7つの街を線路と楽しい音楽でつなぐ ふるさと銀河線で行くリコーダー修学旅行》
 コンサー修学ト旅行に向けて、6年生は練習に励んでいます。
 休日も学校に来て練習をしていました。ときどき嶋本先生の大きな声が校長室まで聞こえてきますが、日に日に上手になっていくのがわかります。今回は演奏だけでなく池田町の高島小学校、置戸町の境野小学校との交流を計画しています。他の学校とは一味違う修学旅行となり、思い出深いものになるのは確かだと思います。
  *最後のコンサートは、29日(木)午後5時から 場 所~北見駅ミントロード南側広場*
UHB「のりゆきのトークDE北海道」から取材要請 
【番組企画内容と今回の取材概要】 〈ふるさとが消える日?~ふるさと銀河線・秋~〉
 ふるさと銀河線沿線の風景や人々の暮らしなどを1年間に渡り伝える企画です。春編・夏編に続き、今回は秋の沿線風景を取り上げます。前回、夏編放送の際にも、生徒達のリコーダー演奏は大変反響がありました。毎年、修学旅行でふるさと銀河線を使われてきた貴校のメモリアル修学旅行に同行させて頂き、沿線の風景や、訪れるお客さんのインタビューなども絡めて、沿線の秋の一コマとして紹介させて頂きたいと思っています。
                       (のりゆきのトークDE北海道 ディレクター 遠藤里織)
 *修学旅行の様子はテレビで見られます。


2016年8月24日水曜日

花だより 夏編(34) オオマチヨイグサ 思春期 


【平成18年度 北見若松小学校 学校便りから】
《シリーズ「いきいき子育て」》
思春期は自分探しの旅  思春期は親ばなれのとき~ 
 思春期(小学校高学年から)になると自分の考えで行動し始めます。いろいろなことをやってみたくなるときです。
《思春期の行動や言動》 行動範囲は広くなり、言動も大人っぽくなります。目配り、心配りをしっかりして見守ることが大切です。親は善悪に基づいて、正しく行動することを意識し、行動と言動を一致させることです。子どもは、親の言うこと、やることをちゃんと見ています。
《親が生活を正す》 思春期は大人になりかけているときです。親が少しでも強く注意すると嫌がり、話を聞かなくなります。子どもは親が育てたとおりに育ちます。子どもを正しく育てたいのなら、親が生活を正していくことです。親がだらしなく生活しているのに、子どもの態度や行動をガミガミ注意するばかりでは、子どもの反発心しか育ちません。
《子どもは親のコピー》 ☆どうしてこんな子になったんだろう。ほしい物は与えているのに?
 幼児期に関わった程度が、思春期に結果(答え)となって、ブーメランのように戻ってきます。偉い人に聞いても答えは出ません。親の心の中に答えがあります。
《子どもが問題行動を起こしたとき》 ★友だちが悪い。学校が悪い。担任が悪い。霊がとりついているらしいなどと、人のせい、物のせいにする間は答えが出ません。原因は、生活の中にあるのです。
 小さい頃からいろいろな習い事をギュウギュウ詰めにした。泣いて嫌がることを親は無理矢理やらせた。親の都合のいいように生活しているのに、子どもにはガミガミと要求ばかりしている。
 自分の心を改めない限り、いつまでも解決しないのです。人の心を動かすには自分の心が変わることです。
《立派な大人を育てるために》 親の言うこと、することが、生きるための基本になります。「三つ子の魂百まで」と言います。小さいときに教えられたことがそのまま、思春期に結果となって現れます。どんなに世の中が進歩しても生活の基本は不変です。気づいたときがチャンスです。今からでも十分間に合います。
《親が育てたように子どもは育つ》 子どもは親の芸術品です。どのような結果が出ているのでしょうか。
 ☆気が弱く、人の言うなりになっている子 ☆自己主張が強く、わがままな子 ☆思いやりの心を持ち、誰とでも仲良くなれる子 ☆人の話をよく聞き、自分の考えをきちんと伝えることができる子といろいろです。
 子どもは勝手にそうなったのではないのです。子どもは親が育てように育つのです。
 (家庭教育カウンセラー  内田玲子の家庭教育カレンダーより)

2016年8月23日火曜日

花だより 夏編(36) 野芥子 オリンピック観戦 ど根性カエル


【平成24年度 北見北小 学校便り「精いっぱい」から】
 《心がホッとステーション》 オリンピックの陸上見て? 
 陸上好きの4年生が言いました。
「女性アスリートすごいよね。ドラゴンボールの悟空のような腹筋だよ。」
「K(女)先生は、『あんな体になりたい』て言ってたよ。普通の人は、イヤだよね。」
「日本人は、どんなに鍛えてもあんな体にはなれないよね。外国選手は、足も長いしさ。体のつく りそのものが違うような気がする。」
「福島選手もすごいけど、まだまだ世界との差は大きいよね。予選なんか手を抜いて走っているもね。それでも速いんだからすごい!」
 陸上は、あらゆるスポーツの基礎です。 世界のトップアスリートの活躍を見て、「自分も陸上選手になりたい!」と思ってくれる子がいるといいですね。
《シリーズ「いきいき子育て」》 
 ~自律・葛藤~ 『ど根性カエル』
 ひろしが悪いことを思いつくと、Tシャツに貼り付いたカエルのピョン吉が、「ひろし、それはないぜ!」といさめるシーンがよくあります。「トムとジェリー」の漫画でも、天使と悪魔が出てきて、互いにささやくシーンがあります。
 自律とは、まさしくこのことで、悪い誘惑にのってしまいそうな自分とそれを止めるもう一人の自分(良心)が葛藤し、“最後は良心が勝る”とよいのですが、子どもは、思いつくまま、気が向くまま、衝動的、短絡的に行動してしまいます。今は自立の基礎を養う時期です。自分を律することができないと自立はできません。つまり大人になれないのです。
 高学年にもなれば、「何が良くて、何が悪いか」「交通ルールを守りましょう」「左右を確認しましょう」「ヘルメットをかぶりましょう」“そんなこと言われなくても分かっている”と言います。ところが高学年ほどルールが守れない。「黄色(信号)だけど、行ってしまえ!」「今日は、暑いし、面倒くさいからヘルメットかぶらない。」と悪い誘惑にすぐのってしまう。「そんなことしたら、ダメダメ!」と言ってくれるピョン吉を心の中に持つように・・・。
 こんな話をして大失敗しました。今の子は、「ド根性ガエル」も「トムとジェリー」も知らないのです。保護者の皆さんは知っていますよね。自立させようと思ったら、善悪の判断をきちんとつけさせることです。「子どもの自主性を尊重します。」という親がいますが、それは子ども任せにすることではありません。まず「そんなことをしたらダメダメ!」とピョン吉役をするのが“親”の役目です。

2016年8月22日月曜日

花だより 夏編(35) 蓮 ロンドンオリンピック2


【平成24年度 北見北小 学校便り「精いっぱい」から】
  “いのち”を伝える  秋田市大森山動物園長 小松 守 氏
 長い間、動物園で動物の子育てを見続け,“いのち”を伝えることについて考えてきた。動物たちは自然が創りあげた巧妙な子育ての仕方を見失うことなく、淡々と命をつなぐ。お乳は、子の腹を満たすだけでなく、親子の触れ合いをつくり温もりで心にも栄養を与える。たっぷり愛情を受け、子は生きる力を身につけ成長する。やがて親になりじぶんが経験したことを子に伝える。実に単純だが、そこに大事なものがある。“Education”の語源に見つけた「お乳で育てる」とある。“いのち”の教育、その始まりは親子の触れ合いではないだろうか。“いのち”はイノチからしか伝わらないのだ。(夏休みの読書から)
 ~ロンドンオリンピックから学ぶ~
 熱狂的に応援するのは母親で、父親はやや控えめです。メダリストの原点は、お乳を与え育てた母親にあるようです。卓球の福原愛ちゃんが母親にメダルをかけたのも分かるような気がします。
 お父さんだって! その中で女子ウエイトリフティング銀メダリストの三宅宏美選手は、北京オリンピックの敗北以後、“コーチを変えてみたら”と周囲から言われたそうですが、三宅選手は「父と一緒にロンドンを目指します。」ときっぱりと言ったそうです。3連覇を果たしたレスリングの吉田選手も最後お父さんを肩車しました。今回、レスリングの浜口選手のお父さんの出番は少なかったのですが、オリンピック選手に育てなくても、子どもから感謝の言葉をもらえるような親でありたいものです。
 ~悔し涙が次の努力につながる~
 女子レスリング界最強と言われた吉田選手 盤石の3連覇と思いきや… レスリング女子の吉田沙保里選手は、アテネ、北京大会に続き、ロンドンでも圧倒的な強さで金メダルを獲得しました。まさに盤石の姿勢で3個目のメダルを手にしたように見えます。しかし、実際はそうではなかったのです。女王はかつてないほどに追いつめられていたといいます。 試合後、感極まり人目をはばからず号泣したそうです。
 「プレッシャーは今までで一番きつかった。試合前に眠れなくなることなんて初めてだった。正直、このオリンピックは厳しい。自分の進退問題も考えないといけないと思っていた。」というのです。それほど吉田選手は4年ぶりに喫した5月のワールドカップでの敗北が尾を引き、「トンネルを抜け切らない状態」だったといいます。
■ 「負けを知ることで、いろんなことを勉強させてもらった。」
今回は、思いのままに攻め続けていたこれまでとは違った「賢いレスリング」をした。5月の4年ぶりの敗戦は、吉田選手のレスリングを狂わせていた。しかし、一方では「今まで研究をするということが少なかった。」という吉田選手は、頭で考えるレスリングを学んだのです。
「負けを知って、いろんなことを勉強させてもらって気付かされました。勉強したことやいいことはどんどん自分に取り入れていって、負けることがあったら勉強して、それを繰り返して人は賢くなっていくと思う。明日からまたトレーニングしたい。」と語ったそうです。
 勝ち続けてきた女王だからこそ知ることができた敗戦の重み、そこから得る進化への糧。 吉田選手に限らず、オリンピック選手は、人並み外れた才能の持ち主ばかりです。しかし、才能だけでは、メダルを取ることはできないのです。血のにじむ努力の積み重ねと多くの挫折を乗り越えてきたことを子どもたちには知ってほしいものです。

「敗者とは、最後にゴールするランナーではない。最初から、出場を諦める人だ!」
 南アフリカの義足ランナー、オスカー・ピストリウス選手の母親の言葉です。“スポーツに限らず、何事にも精いっぱい努力する人であって欲しい!” オリンピックを観戦して改めて思いました。
惜しくも敗者となった選手からも、「これまで支えてくれた多くの人に感謝します。」というコメントが多かったように思います。家族はもちろんのこと、個人競技の選手もチームメイトやスタッフに対する感謝の言葉がありました。
 日本は東日本大震災以後、人と人との「絆」とか「支え合う」ということが大事にされました。そのことを象徴する大会となりました。仲間はずれやいじめとは無縁の世界です。オリンピックから多くのことを学ぶことができました。
 北小出身“なでしこジャパンの高瀬選手”が2試合に出場しました。次回リオでの活躍が期待されます。さらに高瀬選手に続くオリンピック選手が誕生することを期待しています。
「子どもたちに夢と希望と勇気を与えることができたらうれしい!」とコメントしたメダリストがいました。オリンピックは私たちに多くの感動を与えてくれました

2016年8月21日日曜日

花だより 夏編(34) 斜里岳と夏畑 ロンドンオリンピック

*斜里来運の畑から見る斜里岳

【平成24年 北見北小学校 学校便り「精いっぱい」から】
 ~ロンドンオリンピック観戦記  夏休みの思い出~
「昼間の再放送で見てたよ。サッカーは勝てると思ったけど、残念だったなあ~。」
「ボルトの1歩は、2m80㎝なんだって、世界はすごいよね。」  
【メダルラッシュ】  今年の夏休みは朝、4時起きでテレビ観戦の毎日
 17日(金)校舎に子どもたちの元気な声が戻ってきました。さっそく校長室にやってきて、オリンピックの感動を口にしました。金メダルの数こそ7個と前回の北京五輪を下回ったものの、銀メダル14個、銅メダル17個を獲得し、メダル総数は過去最多の38個となったことを子どもたちはちゃんと知っていました。◇特に今大会は女子サッカー、女子卓球など団体競技が躍進。バドミントンやアーチェリー、フェンシングなど、これまでメダルから遠ざかっていた競技での獲得もあり、子どもたちはいろいろなスポーツに関心を持ったようです。
 ◇■◇子どもたちには、オリンピック精神を知って欲しい!◇■◇
 メダリストへ「今は、何がしたいですか?」という質問に、「少しだけゆっくりして、また練習します。自分はコツコツ型ですから…。また、4年後のリオ五輪を目指します。」アーチェリー男子銀メダリス古川選手のコメントに感心しました。オリンピックは、私たちに多くの感動を与えてくれました。この感動を是非、家族で話題にしたり、作文などに残したりすることを勧めます。
“お母さんに感謝”  福原愛選手(23歳)卓球始めて20年 念願のメダル獲得! 
卓球での日本のメダル獲得は男女を通じて初の快挙。北京での悔しさを晴らした福原愛選手は「ここまでとても長かったが、北京とは正反対(4位)の景色を見ることができた」と、苦しかった歳月を振り返り、嬉しさと同時に涙を浮かべていました。
 「(母は)自分がやりたいことに反対せず、協力してサポートしてくれました。オリンピックの期間も毎試合応援してくれて、感謝の気持ちを込めてメダルをかけてあげました。金色じゃなかったですけど、目標だったオリンピックのメダルを母親にかけてあげられたのはよかったです。」家族への感謝を口にするメダリストが多く、特に一番は母親でした。
 

2016年8月20日土曜日

花だより 夏編(33) 網走「はなてんと」 とうきびの収穫

 フラワーガーデン「はなてんと」(網走天都山) 

【平成18年度 北見若松小学校 学校便りから】 
《心がホッとステーション》 ~2年生がとうきびの収穫~
 休み時間に「とうきび採ってくるからね。校長先生にもあげるから。たのしみにしていてね。」
 次の休み時間「校長先生、これから、とうきびゆでるんだ。後でもってくるから、たのしみにしていてね。」
 次の休み時間「校長先生、もうすぐゆであがるから、もう少し待っててね。」
 次の休み時間「校長先生、2年生のとうきびです。食べてください。もぎたては、すごくおいしいですよ。」と2年生全員で校長室に持ってきてくれました。甘い甘いとうきびでした。ごちそうさまでした。
 ハウスでは、なすびやピーマン、すいか、メロン、ゴーヤ、かぼちゃを育てています。
《シリーズ「いきいき子育て」》
 ~「人を動かす7つ方法」 D.カーネギー著から~
  1 とにかく先にまずほめる。だからと言って、褒めてばかりいると図に乗ってしまうこともある。
   2 注意は遠回しに、本人にゆっくり気づかせる。「7割褒めて、3割は注意!」
   3 当人の顔を絶対につぶさない。  
   4 期待をかけていることを伝える。
   5 取るに足らない些細なことでもほめる。
   6 常に励まし、激励する。
   7 良い面を際だたせて、悪い面を覆い隠す。 
 

2016年8月17日水曜日

花だより 夏編(32) 小清水原生花園 夏休みの出来事


【平成17年 若松小学校 学校便りから】
 《公園使用のマナーが悪い!》  ~子どもの行動は、親の責任~
  北見市内の公園には、ゴミ箱を置いていません。ゴミは各自持ち帰ることがエチケットとなっています。ところが教育委員会に「いつも○○公園に遊びに来ている中学生が、お菓子や弁当などのゴミを散らかしていく、見るに見かねて注意をしたら、『うるせえ~。くそ!おやじ』と言われた。いったい学校では何を教えているんだ!!」という電話があったそうです。そして、「この際だから、ついでに言っておくが、夏祭りになると、夜遅くまで、奇妙な格好をして街の中を徘徊し、地べたに座り込んで話し込んでいる中学・高校生らしい若者がいる。子どもも子どもだが、あの連中の親はいったい何をしているんだ!」と怒り心頭だったそうです。
 《心がホッとステーション 夏休みの思い出》
7月29・30日 好天に恵まれ流しそうめん、スイカ割り、ゲーム、そして、夜のバーベキュー、花火大会、翌日の紙飛行機大会とPTA生活部、体育部を中心に保護者の皆様の協力により、夏休みの楽しい思い出になりました。卒業生の参加もあったこともよかったと思います。清水さんからたくさんのすいかとホタテの差し入れがありました。ありがとうございました。9月に入ると水泳記録会、収穫祭、登山、マラソン大会、神社祭と行事が続きます。保護者の皆様の協力もよろしくお願いします。

2016年8月16日火曜日

花だより 夏編(31) 網走二つ岩海岸 ガチャガチャ 短期留学

*網走二つ岩海岸* 子供の頃、ここにオホーツク水族館があって、夏休みになるとここに連れてきてもらった。
【18年度 北見若松小学校の学校便りから】
  ガチャ・ガチャ  
  お金を入れて回すとカプセルに入ったおもちゃが出てくる販売機が店先に並べてあって、「ガチャ、ガチャ」と呼ぶらしい。子どもには大人気らしい。ところが北見市内のある店から「お金を入れていないのに、入れたのに出てこないと言ってくる子がいる」という苦情が教育委員会にあった。
 調べてみると子供たちの中にも「あそこのガチャ、ガチャは出ないと言ったら、だまってくれるよ。あそこのおやじは、うるさいから気をつけろ!」という情報交流のネットワークがあるらしい。さらにUFOキャッチャーでは、取り出し口から手を突っ込んで景品を取る子もいるらしいのです。(子どもの手だからできること)どこでそんな悪知恵を身につけるのか?
 全校朝会で話そうと思いましたが、「えっ!そんな手があったんだ」と真似されても困るので話し方を考えます。
 「いいこと」、「わるいこと」をしっかり教えるのも親の役目です。若松の子は心配ないと思っていますが、子どもの行動をいつも把握しておくことが大切です。
《心がホッとステーション》  短期留学
 杏奈さん、玲奈さんのお父さんからメールが届きました
 ~この度は本当にお世話になりました。教職員の皆様、そして、生徒の皆様に心からお礼申し上げます。ありがとうございました。若松小学校での40日間は、2人の人生にとってかけがえのない経験だったと思います。若松小学校にとってご迷惑でなければ末永いお付き合いをしていただければありがたく存じます。ハワイに戻ってきた翌日から早々ハワイの学校(カハラ小学校)は、新学期を迎えました。杏奈は新3年生、玲奈は新1年生になりました。帰国して一番心配した英語力ですが、親が心配することはなく、すらすら、ぺらぺらと喋り、書いており、新学年の授業にも問題なく付いていっています。子どもの吸収力、順応性には本当に驚かされます。週に一度の日本人学校も始まり、若松小学校の写真や手紙を見せてあげたようで、「若松小学校での2人の体験談」が日本人学校の特集で掲載され、みんなが羨ましがっていました。2人ともまさに夢の国に行ったかのように素晴らしいメモリーになっております。~
 *新学期スタート* 教材園のひまわりもぐんぐん伸びて、子どもたちの身長を越える高さになりました。子どもたちも、それぞれ夏休み中にいろいろなことを体験して大きく成長したことと思います。体験発表会がとても楽しみです。
 夏休み中は、PTAキャンプや教材園の草取りなど、ご協力をいただきましたことにお礼申し上げます。
   


2016年8月15日月曜日

花だより 夏編(30) 牧草ロール 知床自然遺産

小麦の収穫が始まり、畑には牧草ロールが転がっています。
            北海道の夏の終わりを象徴する風景です。

【平成18年度 若松小学校の学校便りから】
 知床世界自然遺産登録 
  9月9・10日と全道小学校長会研究大会で中標津に行ってきました。
 記念講演で知床の世界自然遺産登録にかかわった3人(羅臼町役場の係長さんと動物写真家、そして、スキューバーダイビングのインストラクター(水中カメラマン)。行政と知床の陸と海のスペシャリスト)のお話を貴重な映像を見ながら聞くことができました。
 知床が世界自然遺産に登録するという話を聞いたとき、「知床」がなるくらいなら、世界中にはもっとふさわしいところはたくさんあるだろうと思ったものです。
 ところが、この3人のお話は、「知床ほど素晴らしいところはない。」というのです。
 世界中を回ってきたけれど、雄大な自然が残っている場所はいくらでもある。しかし、知床は、流氷の恵みがもたらす豊かな自然の中で、豊富な漁業資源と多種な海の生き物、そして、ヒグマ、エゾシカ、キタキツネなどの動物やオジロワシやオオワシ、シマフクロウなどの貴重な鳥たち、その中で人間と共存している。“知床の生態系は世界で類を見ない”と力説していました。
 この3人は、地元の人ではなく、皆さん本州から来られた人たちです。知床に来て、知床の素晴らしさに魅了され、定住するようになったそうです。3人は最後にこう言っていました。「地元の人は、これが当たり前だと思っていて、知床の素晴らしさに気づいていない。でも、この豊かな自然も年々失われてきています。海の中はゴミだらけですよ。ヒグマが民家の冷蔵庫を開けて物色したのも、元は人間が山の中で捨てたお菓子やジュースが原因なんです。環境問題は非常に難しい問題ですが、今回の登録をきっかけにみんなで自然環境について考えてもらいたい。そして、子供たちには、まず自然の素晴らしさを体験を通して学ばせて欲しい。」と訴えていました。私も認識を新たにしました。
 《心がホッとステーション》     中標津のおばあちゃん
 帰り、市内のおそば屋さんに寄りました。中標津は人口より牛の数の方が多い酪農が盛んな町です。幼稚園に通っているくらいの子供を2人連れた若い家族とおばあちゃんが店に入ってきました。農作業の合間を縫って来たのでしょう。おばあちゃんの履き物は長靴でした。
 小上がりに上がると、おばあちゃんは、自分と家族の履き物を揃えました。若い夫婦は、献立表に目を奪われ、子供たちの相手はおばあちゃんです。おしぼりで手をふき、コップに水を入れると「一気に飲んじゃダメだよ」と注意しました。「ばあちゃんは何?」と息子さんに言われ「私は、天ぷらそばがいいね」(私の母もそば屋行くと天ぷらそばです。それが一番のぜいたくな食べ物くらいに思っています。)そして、運ばれてくると子供たちの分をお椀で分けてやり、箸を親指にはさんで手を合わせてから食べ始めました。 家におばあちゃんがいるっていいなあ~。と思いました。

   

2016年8月14日日曜日

花だより 夏編(29) 我が家のベランダ うれしい便り



【平成20年度 斜里朝日小学校 学校便りから】
 《心がホッとステーション》 
   ~うれしい便り~
 *突然のお便りお許し下さい。私はモエレ健康センターでご一緒した者です*
 6年生の“よさこいチーム”が札幌の宿泊施設で一緒したご婦人から手紙が届きました。
 差出人は、医療法人社団大蔵会札幌佐藤病院 前田記念援護療(精神障害者自立支援施設)
 施設長 前田かな子氏です。手紙と一緒に施設療の機関誌「あこがれ」~いつまでも夢を持ち続けて~6月号が同封されていました。その機関誌の「施設長のひとり言」のページに、6年生の“よさこいチーム”が紹介されていました。
~私は先週、相変わらずモエレ健康センターに行きくつろいでいると、赤いTシャツを着た小学生らしき集団が入館してきた。今夜はうるさくなるぞと心の中でつぶやいてしまったが、どうしたことか何と整然としてニコニコ顔で目が合うとペコンと頭を下げた。思わず「何年生?」と聞くと「小学6年生です」と答えた。背中を見ると世界自然遺産“知床”と染めてありました。「1クラス33名全員よさこいソーランの明日のファイナルに踊るために1ヶ月練習してきたのです。」生徒の中に交じって女の先生らしい方?身長も変わらない方(吉田夏先生)が話されました。
 とにかく礼儀が正しく、大勢なのに気になりません。こんな小学生に久しく会っていなかったような気がします。いつもの常連のおばさんたちと私はのんびりテレビを見たり、食事をしていても、目は何故かその子供たちを追っていました。本当に健康的で素直で素朴で可愛い態度に「今どき珍しいくらいすれていなくて、よい子ばかり」若いエネルギーと幸せをいただいた気分になりました。
 朝、早く目を覚ましてお風呂に行くと、女の子4人くらいと一緒でした。子供特有のうるさいおしゃべりもなく静かに入浴していました。朝食バイキングのときも一列に整然と並んで待っていました。食事が終わると子供たちは元気によさこい会場に出発していきました。
 6月11日(月)、勤務を終えテレビを入れると、そこにあの先生がインタビューに答えているではありませんか。「知床からバスで7時間かけて来ました。初めて見る大都会。子供たちはとても緊張しています。今日は、1年生から6年間、同じクラスで勉強してきた子供たちの小学生最後の思い出つくりなのです。1ヶ月1日も一人も欠けることなく練習してきた成果を見て下さい」と語っていたのです。あの顔この顔と思わずかぶりついて見ていました。
 緊張している様子でしたが、漁業組合から借りてきたという半纏(はんてん)は大きすぎるようにも見えましたが、これがまた可愛いらしくて、最後は、その半纏を脱ぎ捨てると、あの赤いTシャツが現れました。一同きちんと並び「ありがとうございました」と大きな声であいさつをしたとき、思わず涙がこみあげてきました。
 秋には必ず知床に行って、朝日小学校のあの子供たちと先生に逢いたいと思いました。私は至って単純な人ですから出会いの大切さと何かしら縁の不思議さに感動して幸せな気分になったのです。~

2016年8月13日土曜日

花だより 夏編(28) ラ・フランス 勉強は大事


【平成20年度 斜里朝日小学校 学校便りから】
《心がホッとステーション》 勉強は大事!
 成績優秀だった子が事件を起こすと大きな記事になるが、非行少年のほとんどは、学力の低い子 ~教育ルネサンス(読売新聞から) 少年院で育てる 「学力つけ世界観是正」~
 主に中学生が入院する少年院が、入院者にテストをした結果、小学3年生以下が約3割、4年生以下までで6割近くになった。九九もわからず、漢字の読み書きも満足にできない。「1mが何㎝か知らない」「窓を3分の1開けることができない」『ソ』と『ン』、『シ』と『ツ』の区別が分からない。世界地図で日本の位置が分からない。地球が丸いということが理解できていない子もいる。
 不安定な家庭環境の子どもは、家庭で学習する環境にないこともある。勉強がわからないので小学校でも居場所がなく、中学生になって非行化していく場合が多い。教師に暴力を振るって少年院に来た子は、「中学校に登校しても教室にではなく、仲間のたまり場ばかりに行っていた。授業はわからないから、つまらない。友だちとしゃべっていた方がおもしろかった。でも、今は勉強しないとまずいと思っている。今は本も読めるようになった。」という。「学力は善悪の判断や行動の結果を推測する力の基礎になる。小中学校9年分を1年程度ですべて覚えさせるのは難しい。基礎学力の習得は、少年たちの狭く偏った世界観を是正することに役立っている。
 



2016年8月12日金曜日

花だより 夏編(27) オオハンゴウソウ 体力低下


連日リオオリンピックでの日本人選手の活躍に盛り上がっていますが
【平成20年度 斜里朝日小学校 学校便りから】
《シリーズ「いきいき子育て」》
子供たちの体力が低下  ~できるだけ外遊びやスポーツをすすめる~
 子供たちが、外遊びや運動・スポーツで身体を積極的に動かすことは、子供の成長にとって大切です。身体を動かすことによって得られる体力は、人間の活動の源となるものですが、子供たちの体力は低下してきてきます。
 さまざまな外遊びや多様なスポーツ活動を通じて、基礎的な体力や運動能力を身に付けさせましょう。同時にスポーツなどで身体を動かす楽しさや喜びを体感させ、運動・スポーツに主体的に取り組む態度を養いましょう。
 *基礎的運動能力の20年前と現在との比較
 【50m走】
  男子15歳平均 20年前(7秒4)→現在(7秒5)
    女子15歳平均 20年前(8秒8)→現在(9秒0)
 【ハンドボール投げ】 
  男子15歳平均 20年前(26.4m)→現在(24.8m)
  女子15歳平均 20年間(16.0m)→現在(13.8m) 
 *今回の中教審の答申では、体育の時間が増えることになりました。
 お年寄りが達者なのは、若いときの鍛え方が違うからだと思います。昔は、みんながスポーツをする環境にはありませんでしたが、家の手伝いや学校に行くまで3㎞も4㎞も歩いたことで自然に体力がついたものです。今の子は、意図的に運動をさせなければ体力はつきません。

2016年8月11日木曜日

花だより 最北の蓮池 生き方を学ぶ

道内では珍しい蓮の花が見ごろを迎えています。農家を営む市田さん(北見市小泉)が独力で沢から水を引き、造成したもので、蓮の花が咲くと市民に開放しています。










【平成20年度 網走市立潮見小学校 学校便りから】
《シリーズ「いきいき子育て」》
 ~子どもはこうして生き方を学びます
 ◇批判ばかり受けて育った子は、非難ばかりします。
 ◇敵意に満ちた中で育った子は、だれとでも戦います。
 ◇ねたみを受けて育った子は、いつも悪いことをしているような気持ちになります。
 ◎心が寛大な人の中で育った子は、がまん強くなります。
 ◎はげましを受けて育った子は、自信を持ちます。
 ◎ほめられる中で育った子は、いつも感謝することを知ります。
 ◎公明正大な中で育った子は、正義感を持ちます。
 ◎人に認めてもらえる中で育った子は、自分を大事にします。
 ◎仲間の愛の中で育った子は、世界に愛を見つけます。
                        作:ドロシー・ロー・ノルト 訳:吉 永 宏

2016年8月9日火曜日

花だより 夏編(26) ゴーヤ 浴衣 風で学校を休む

【20年度 斜里朝日小学校 学校便りから】
《心がホッとステーション》
~日本人なら夏は“ゆかた”だけど?~ 
 女の子が、髪を結い、ちょっと薄化粧をして、浴衣を着るとねぷたや盆踊り、お祭りにはよく似合う。テレビでよく外国人に浴衣を着せているシーンをよく見る。(着物=日本)しかし、着せることのできる日本人は何人いるのだろう?
 夏休み札幌に行ったとき、ちょうど花火大会で浴衣姿の男女を多く見かけた。大変結構なことだが、残念ながら着方がだらしない。今は帯もワンタッチ式で着やすいのだろうが、自分で着たのではないだろう?親に着せてもらったとしたら寂しい限りだ。特に男の子の浴衣姿は最低である。寝間着よりまだ悪い!
 母が「ちょっと来なさい。みっともない着方をしないのよ。男の帯は腰で締めるのよ」と言いながら着せられたことを思い出す。そんな母は、私が成人したとき着物と浴衣を作ってくれた。必要性は全く感じなかったが、それでも小さい頃からの習慣なのか今でもお盆やお祭りになると着る。
 浴衣を着て、ブランドバックを持って、茶髪、ピアス、ネックレスは、まだ許せても、浴衣を着るならきちんと粋に着て欲しい。「そんなこと思うのは、歳をとった証拠よ。」と妻は言う。
  
《シリーズ「いきいき子育て」》  「母の品格」  多湖 輝著より
~子どもが風邪をひいたとき、学校に行かせる親とそれを非難する親~
 風邪をひいたときにするマスクには3つの効果があるそうです。
 一つは、人から風邪をうつされないため 二つ目は、人に風邪をうつさないため 三つ目は、マスクをすることによって「わたしは風邪をひいています。」と回りの人に知らせるためです。
 「風邪をひいている子どもを学校に来させるな」と行ってくる親がいます。自分の子に風邪をうつされたくないからです。一方で「子どもは熱があるのですが、私は仕事に行かなければならないので、学校に行かせますからよろしく」と電話を掛けてくるお母さんもいます。“学校で何とか看病して下さい”ということなのでしょうか。でも、電話してくるお母さんは、まだいい方です。熱でふらふらしているのに学校に来る子もいます。電話をして迎えに来てもらおうとしても家族が留守。ということがよくあります。
 みんな自分の立場だけを主張して、責任を人に押しつけてしまっているようです。言えば学校が何とかしてくれるだろうということなでしょうが、それを考えるのは学校ではありません。それぞれの家庭で考えることです。
 子供たちは、先生も含めて集団生活をしているのですから、風邪をうつしたりうつされたりすることは「おたがいさま」でやむを得ないことです。そうやって免疫力を高め風邪をひきにくい体をつくっていくわけですから、悪いことばかりではありません。みんなおたがいさまなのだと考え、ちょっとだけ相手の立場に立って考えてみることができないでしょうか。

2016年8月7日日曜日

花だより 夏編(25) 胡瓜 北京オリンピック 北海道観光

【平成20年度 斜里朝日小学校 学校便りから】
 北京オリンピック  時差が1時間だから夜中に見ることがないからいい!
 柔道“ママでも金ならず”にがっかりしたり、水泳“北島選手の世界新記録での金メダル”に歓喜し、陸上男子100m“9秒68”の世界新記録に驚嘆するなど、連日テレビの前に釘付けだったのではないでしょうか。まだオリンピックは続きますが、今日から2学期制前期の後半が始まりました。 
 毎日続ける ~夏休み前集会で話したこと~
 夏休みは、毎日勉強すること。いやなときもある。出かけるときもあるでしょう。そんなときも5分でもいい。ドリルの問題を見るだけでもいいので、とにかく毎日勉強する習慣をつけるように・・・。という話をしました。でも実行できた子は少なかったようです。オリンピック選手は、1日練習を休むとそれを取り戻すのに3日間かかるといいます。
 あの北島康介選手も、毎日の練習の積み上げが2大会連続の金メダルにつながったのです。
 《心がホッとステーション》
 若者が集まる(たむろする)のは、コンビニの前しかない。(それが良いのか悪いのか)夜7時以降、明るいのはコンビニしかないのである。若い男女が、チャラチャラした恰好で何がおかしいのか大きな笑い声を上げている。
“暗がりにいるより健康的か?”と変な納得をする。“足湯”に入っているとホテルの宿泊客から「北海道は、どこにでも温泉が湧き出ているのですね?」と声を掛けられた。
「北海道は、涼しいというか?夜は寒いですね?」
「北海道は、どこに行っても鮭とカニが出ますね?」
「北海道は、道路がまっすぐでいくら走っても景色が変わりませんね?」
 “それがよくて北海道に来ているだろう!”と心で思いながら、「せっかく来たのだから、美味しい物いっぱい食べて、雄大な景色を堪能していって下さい。ただし、夜は出歩かない方がいいですよ。斜里の街中も熊が出ますから!」と脅すと「本当ですか?」と本州の観光客は本気にしたらしい?

2016年8月6日土曜日

花だより 夏編(24) なす 子ども部屋

【19年度 斜里朝日小学校 学校便りから】
《シリーズ「いきいき子育て」》
 ~子供部屋を与えるときには、そのルールも与えよう~
 子供が部屋に閉じこもると、親の注意が行き届かなくなったり、親の会話が減ったりします。また、子供部屋が犯罪の場になってしまう例もあります。
 子供部屋を子供の成長に役立つようにするには、ルールが必要です。居間に顔を出してから部屋に入る。子供部屋に鍵をかけない。友人が来たら部屋に入る前に親に紹介する。親はその責任として必要なときに子供の部屋に入るなど、子供の様子をしっかり把握できるように各家庭で子供部屋をルールづくりをすることが必要です。
《心がホッとステーション》
 校長先生教えてください。“「ゆとり教育」の見なおす”てどういうこと?
 〈これからどうなるのでしょうか?なるべく分かりやすく解説します〉
 30年近く前は、小、中学校ではずいぶんたくさんのことを教えていました。授業の時間も長く、あまり多すぎる、ということでそれらを減らしてきたのが「ゆとり教育路線」です。それがここにきて、それを見なおそうという動きが出てきました。
◎なぜ見なおすことになったのか? “国際調査での「学力低下」がきっかけ”
 授業時間減らしすぎの声(総合学習・週5日制が焦点に) 
――大きなきっかけになったのは、国際的な学力調査の結果で、日本の子供たちの学力が下がり始めていることがはっきりしたためです。 
◎そんなに成績が悪かったのか? 
――理科や算数、国語の授業で学んだ力を普段の生活の中に生かせるかどうかをみる国際的学力調査の結果では、理科や算数の成績はけっして悪くはありませんでした。ただ、これまで日本はこれらの教科はずっと世界のトップでした。さらに、文章などを読んで理解する力は、調査に参加した国々の中で真ん中ぐらいで、教育を担当する文部科学省は「もはや世界のトップではない」という表現で、成績が下がったことを認めざるをえなかったのです。 
◎成績が下がったのは「ゆとり教育」のせいなのか? 
――それは専門家の意見も分かれるところです。ゆとり教育がめざしたのは、子供たちに何が大切かを自分で考えて、自分で学び取っていく力をつけることでした。そのためには、教科の基本的な内容をしっかり身につけることが大切でした。それがうまくいっていなかったと感じている人たちも多いということです。(私は必ずしもそうではないと思っていますが)  
 少なくとも、授業の時間を減らし過ぎたのではないかという意見が強まっています。実は、学校で教える内容や授業時間は国が決めていて、それは「学習指導要領」というものに書かれています。今の学習指導要領の中身は「ゆとり教育」の考え方を柱にしていますが、それをすべて見なおすことが決まりました。 
◎どこがかわるのか? 
――中央教育審議会という、教育などの専門家たちがメンバーになっている会議があります。文部科学大臣の求めに応じて話し合い、意見をいうのが役目です。そこで話し合われることが今回報告されたのです。(中教審答申)今の学習指導要領をもとにした授業は、2002年度から始まりました。このときから算数や国語などの今までの教科の枠にとらわれない「総合的な学習の時間」と、土曜、日曜を休みにする「完全学校週5日制」が取り入れられました。(安倍首相の諮問機関である「教育再生会議」(ヤンキー先生が委員だった)では、早くから見直しを言っていましたが、実際に権限があるのは、「中央教育審議会」です。) 


2016年8月5日金曜日

花だより 夏編(23) ハマヒルガオ お手伝い


【19年度 斜里朝日小学校 学校便りから】
《シリーズ「いきいき子育て」》  ~家事を手伝わせると子供はしっかりしてくる~ 
 子供たちの自己中心的な言動や自立の遅れの背景には、自己責任の考え方が身に付いていないことがあります。とかく親は子供を甘やかしがちで「自分のことは自分でする」などのしつけがされないことが多いようです。
 例えば、年齢に応じたおこづかいの額やお手伝いなどの家庭内のルールを決め、子供の成長に応じた責任と自立を促していくことが大事です。「自分で欲しいものを自分のおこづかいで買う」経験は、子供にとってかけがえのないものです。
 また、お手伝いは生きていく上で最低限必要な家事を学ぶ第一歩と言えるでしょう。買い物に行けるようになったり、家の中の整理整頓などができるようになることで自信にもつながります。
《心がホッとステーション》
 ~「サービス業は、苦情の対応が成功の鍵」~大型店の店長さんの話から
 店長宛に「トイレが汚かった」という苦情があったそうです。その対策として、店員専用トイレの使用を止め、お客様と同じトイレを使うようにしたそうです。定時に清掃員が掃除をする他に、店員が絶えずトイレの汚れをチェックして、気が付いた者が掃除をするようにしたそうです。トイレはお店の顔とも言えます。そう言えば、最近お店のトイレに「恐れ入りますが、従業員も使用します。」という貼り紙があるのを目にします。
 苦情を改善に生かす。絶えずお客様の目線に立ったサービス。苦情に感謝する姿勢。これが成功の秘訣なんだそうです。(有名店のトイレはどこも豪華できれい!)    
  学校もある意味サービス業です。苦情電話もよくかかってきます。かかってくるうちは良しとしなければなりません。「相談しても解決にならない」と思われたら学校が信頼されていないことになるからです。苦情電話には、真摯に対応するように職員に話したところです。学校は、全てを把握しているわけではありません。苦情ばかりでなく、さまざまな情報もお寄せ下さい。
 最近の親は学校に対して、「家で掃除をさせないのだから、学校でもさせないで」とか「親がたばこを吸うのを許しているのだからいいだろ」と言ってきます。もっとひどいのは、仲の悪い子がいたら「転校させろ!」と言ってきます。これを“理不尽なこと”といいます。朝日小にはこんな親がいないことを願っています。
 



2016年8月2日火曜日

花だより 夏編(22) 香りゃんせ公園 テレビやゲームは使いよう 作品展


 【19年度 斜里朝日小学校 学校便りから】
《心がホッとステーション》
 「根曲がりだけの青春」 著者 謝 花 栄 昭
 学校評議員の謝花さんは、沖縄出身で昭和8年生まれの74歳になられます。この本は手作りです。自らワープロで文章を打ち、写真も自分で撮られたものです。 
【まえがき・あとがき】から
 ~戦後開拓地として入植した豊里地区は、昭和55年を最後に全戸が離農した。当時の歴史を体験した者が、正確に後世に伝えておくべきだろうと考えた。
 最も多感な青春時代に「開拓」という渦の中に放り込まれた。毎日、3メートルもある根曲がりだけを1本ずつ刈るのが開拓作業だった。もがき、悩み、苦しんだものの、今となっては、貧しいながらも、素晴らしい環境、人々との付き合い、そして、父との語らいや教えの中で、「義理・人情・信用・常識」などからの言葉の他に『お金や財産より勝もの』として、「当たり前のことを当たり前と考えることが出来る人間」に成長して欲しいとの言葉を頂き、今日の自分を眺めたとき、本当に良かったと思っている。「戦後開拓とは、何であったのだろう」の問いには、衣食住に困り果て、余裕のない生活の中からでも、「根性・常識」が育まれた。決して無駄な時代ではなく、素晴らしい人間性を与えてくれたと思っている。~
 この本を読んで、学校で学ぶことは、ほんのわずかであり、人間死ぬまで勉強であること、そして、謝花氏の自然、人、ものから学ぶ姿勢や向上心に感服しました。 

《シリーズ「いきいき子育て」》  テレビやビデオは使いよう
 テレビやテレビゲーム、ビデオにばかりのめり込むと人間関係をつくる力や他人を思いやる心が育たない、仮想と現実の区別がつかなくなるなど、子供の健全な心の成長に影を落としかねません。
 特に、端的に暴力的な場面や露骨な性描写が盛り込まれたものは、親の判断で子供に見せないようにし、それを家庭のルールにすることです。
 例えば、ゲームソフトを選ぶときには、ゲームの内容によって対象年齢を表示するマーク(*)があるので参考にするとよいでしょう。
 その一方で、子供に良いと思われる番組を一緒に見るなどして、その内容を話題に子供とのコミュニケーションを深めることをお勧めします。
*対象年齢マーク~CEROが行っている家庭用ゲームソフトの年齢別格付けにより対象年齢をテレビゲームソフトに表示しています。各ゲーム似ように過激な暴力表現・性描写・反社会的な内容がどの程度含まれているかなどについて審査し、対象年齢を決定しています。参考にしてください。

*8月1日から8月31日まで、北見の商店街(「まちんなかSHOW10」まちんなかギャラリーみんとひろば)で作品展をしています。










2016年8月1日月曜日

花だより 夏編(21) メロン 江戸しぐさ


【19年度 斜里朝日小学校 学校便りから】
《シリーズ「いきいき子育て》 ~「江戸しぐさ」から学ぶ~ 
 常に人を思いやれ お互いに尊重し合い、気持ちよく生きるための生活哲学は、すでに江戸時代にありました。外国人に日本人の印象は?と聞くと「礼儀正しい」と回答するそうです。今の日本人は本当にそうでしょうか?
◎傘かしげ・・・雨のしずくがかからないように、傘をかしげあって気配りして往来するしぐさ。
◎肩引き・・・狭い道ですれ違うとき、肩を引き合って胸と胸を合わせる格好で通り過ぎるしぐさ。
◎こぶし腰浮かせ・・・乗合い船で腰の両側にこぶしをついて軽く腰を浮かせ、少しずつ幅を詰めながら1人分の空間を作るしぐさ。
◎会釈のまなざし・・・他人に対してさりげなく目で挨拶する。など
 この他に 「三つ心、六つ躾、九つ言葉、十二文、十五理で末決まる」
 江戸時代の子供の段階的養育法~3歳までに人間としての心の糸をしっかり張る。6歳までにしつけを手取り足取りまねさせる。9歳までに人前でお世辞の一つも言えるくらいの挨拶が出来るようにする。12歳には一家の主の代書が出来るようにする。15歳で森羅万象が実感として理解出来るようにする。 
 子供は大人を見て育つのに、手本を示す立派な大人が少なすぎるような気がします。想像力を働かせ相手を思いやり、実行に移す人が増えれば、潤いのある社会が戻るはずです。

《心がホッとステーション》
 6年生のよさこいがゆめホールでリハーサルをするというので、妻を誘って見に行きました。休憩時間、6年生の男子が、妻を見つけ「校長先生の奥さんですか?名前は何と言うのですか?」と聞いてきました。「あててご覧なさい。」と言うと、あっさり「さちこ」と当ててしまいました。「そうですか、さちこ夫人ですか。よろしくお願いします。」と何とも大人びた言い方をして深く一礼しました。「何と礼儀正しい子なんでしょう?」と妻は驚いていました。
「ところで校長先生の名前は何だったかな?う~ん。知らなくてもいいか!」それはないしょ!