2016年8月6日土曜日

花だより 夏編(24) なす 子ども部屋

【19年度 斜里朝日小学校 学校便りから】
《シリーズ「いきいき子育て」》
 ~子供部屋を与えるときには、そのルールも与えよう~
 子供が部屋に閉じこもると、親の注意が行き届かなくなったり、親の会話が減ったりします。また、子供部屋が犯罪の場になってしまう例もあります。
 子供部屋を子供の成長に役立つようにするには、ルールが必要です。居間に顔を出してから部屋に入る。子供部屋に鍵をかけない。友人が来たら部屋に入る前に親に紹介する。親はその責任として必要なときに子供の部屋に入るなど、子供の様子をしっかり把握できるように各家庭で子供部屋をルールづくりをすることが必要です。
《心がホッとステーション》
 校長先生教えてください。“「ゆとり教育」の見なおす”てどういうこと?
 〈これからどうなるのでしょうか?なるべく分かりやすく解説します〉
 30年近く前は、小、中学校ではずいぶんたくさんのことを教えていました。授業の時間も長く、あまり多すぎる、ということでそれらを減らしてきたのが「ゆとり教育路線」です。それがここにきて、それを見なおそうという動きが出てきました。
◎なぜ見なおすことになったのか? “国際調査での「学力低下」がきっかけ”
 授業時間減らしすぎの声(総合学習・週5日制が焦点に) 
――大きなきっかけになったのは、国際的な学力調査の結果で、日本の子供たちの学力が下がり始めていることがはっきりしたためです。 
◎そんなに成績が悪かったのか? 
――理科や算数、国語の授業で学んだ力を普段の生活の中に生かせるかどうかをみる国際的学力調査の結果では、理科や算数の成績はけっして悪くはありませんでした。ただ、これまで日本はこれらの教科はずっと世界のトップでした。さらに、文章などを読んで理解する力は、調査に参加した国々の中で真ん中ぐらいで、教育を担当する文部科学省は「もはや世界のトップではない」という表現で、成績が下がったことを認めざるをえなかったのです。 
◎成績が下がったのは「ゆとり教育」のせいなのか? 
――それは専門家の意見も分かれるところです。ゆとり教育がめざしたのは、子供たちに何が大切かを自分で考えて、自分で学び取っていく力をつけることでした。そのためには、教科の基本的な内容をしっかり身につけることが大切でした。それがうまくいっていなかったと感じている人たちも多いということです。(私は必ずしもそうではないと思っていますが)  
 少なくとも、授業の時間を減らし過ぎたのではないかという意見が強まっています。実は、学校で教える内容や授業時間は国が決めていて、それは「学習指導要領」というものに書かれています。今の学習指導要領の中身は「ゆとり教育」の考え方を柱にしていますが、それをすべて見なおすことが決まりました。 
◎どこがかわるのか? 
――中央教育審議会という、教育などの専門家たちがメンバーになっている会議があります。文部科学大臣の求めに応じて話し合い、意見をいうのが役目です。そこで話し合われることが今回報告されたのです。(中教審答申)今の学習指導要領をもとにした授業は、2002年度から始まりました。このときから算数や国語などの今までの教科の枠にとらわれない「総合的な学習の時間」と、土曜、日曜を休みにする「完全学校週5日制」が取り入れられました。(安倍首相の諮問機関である「教育再生会議」(ヤンキー先生が委員だった)では、早くから見直しを言っていましたが、実際に権限があるのは、「中央教育審議会」です。) 


0 件のコメント:

コメントを投稿