2016年8月1日月曜日

花だより 夏編(21) メロン 江戸しぐさ


【19年度 斜里朝日小学校 学校便りから】
《シリーズ「いきいき子育て》 ~「江戸しぐさ」から学ぶ~ 
 常に人を思いやれ お互いに尊重し合い、気持ちよく生きるための生活哲学は、すでに江戸時代にありました。外国人に日本人の印象は?と聞くと「礼儀正しい」と回答するそうです。今の日本人は本当にそうでしょうか?
◎傘かしげ・・・雨のしずくがかからないように、傘をかしげあって気配りして往来するしぐさ。
◎肩引き・・・狭い道ですれ違うとき、肩を引き合って胸と胸を合わせる格好で通り過ぎるしぐさ。
◎こぶし腰浮かせ・・・乗合い船で腰の両側にこぶしをついて軽く腰を浮かせ、少しずつ幅を詰めながら1人分の空間を作るしぐさ。
◎会釈のまなざし・・・他人に対してさりげなく目で挨拶する。など
 この他に 「三つ心、六つ躾、九つ言葉、十二文、十五理で末決まる」
 江戸時代の子供の段階的養育法~3歳までに人間としての心の糸をしっかり張る。6歳までにしつけを手取り足取りまねさせる。9歳までに人前でお世辞の一つも言えるくらいの挨拶が出来るようにする。12歳には一家の主の代書が出来るようにする。15歳で森羅万象が実感として理解出来るようにする。 
 子供は大人を見て育つのに、手本を示す立派な大人が少なすぎるような気がします。想像力を働かせ相手を思いやり、実行に移す人が増えれば、潤いのある社会が戻るはずです。

《心がホッとステーション》
 6年生のよさこいがゆめホールでリハーサルをするというので、妻を誘って見に行きました。休憩時間、6年生の男子が、妻を見つけ「校長先生の奥さんですか?名前は何と言うのですか?」と聞いてきました。「あててご覧なさい。」と言うと、あっさり「さちこ」と当ててしまいました。「そうですか、さちこ夫人ですか。よろしくお願いします。」と何とも大人びた言い方をして深く一礼しました。「何と礼儀正しい子なんでしょう?」と妻は驚いていました。
「ところで校長先生の名前は何だったかな?う~ん。知らなくてもいいか!」それはないしょ!

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