2016年8月23日火曜日

花だより 夏編(36) 野芥子 オリンピック観戦 ど根性カエル


【平成24年度 北見北小 学校便り「精いっぱい」から】
 《心がホッとステーション》 オリンピックの陸上見て? 
 陸上好きの4年生が言いました。
「女性アスリートすごいよね。ドラゴンボールの悟空のような腹筋だよ。」
「K(女)先生は、『あんな体になりたい』て言ってたよ。普通の人は、イヤだよね。」
「日本人は、どんなに鍛えてもあんな体にはなれないよね。外国選手は、足も長いしさ。体のつく りそのものが違うような気がする。」
「福島選手もすごいけど、まだまだ世界との差は大きいよね。予選なんか手を抜いて走っているもね。それでも速いんだからすごい!」
 陸上は、あらゆるスポーツの基礎です。 世界のトップアスリートの活躍を見て、「自分も陸上選手になりたい!」と思ってくれる子がいるといいですね。
《シリーズ「いきいき子育て」》 
 ~自律・葛藤~ 『ど根性カエル』
 ひろしが悪いことを思いつくと、Tシャツに貼り付いたカエルのピョン吉が、「ひろし、それはないぜ!」といさめるシーンがよくあります。「トムとジェリー」の漫画でも、天使と悪魔が出てきて、互いにささやくシーンがあります。
 自律とは、まさしくこのことで、悪い誘惑にのってしまいそうな自分とそれを止めるもう一人の自分(良心)が葛藤し、“最後は良心が勝る”とよいのですが、子どもは、思いつくまま、気が向くまま、衝動的、短絡的に行動してしまいます。今は自立の基礎を養う時期です。自分を律することができないと自立はできません。つまり大人になれないのです。
 高学年にもなれば、「何が良くて、何が悪いか」「交通ルールを守りましょう」「左右を確認しましょう」「ヘルメットをかぶりましょう」“そんなこと言われなくても分かっている”と言います。ところが高学年ほどルールが守れない。「黄色(信号)だけど、行ってしまえ!」「今日は、暑いし、面倒くさいからヘルメットかぶらない。」と悪い誘惑にすぐのってしまう。「そんなことしたら、ダメダメ!」と言ってくれるピョン吉を心の中に持つように・・・。
 こんな話をして大失敗しました。今の子は、「ド根性ガエル」も「トムとジェリー」も知らないのです。保護者の皆さんは知っていますよね。自立させようと思ったら、善悪の判断をきちんとつけさせることです。「子どもの自主性を尊重します。」という親がいますが、それは子ども任せにすることではありません。まず「そんなことをしたらダメダメ!」とピョン吉役をするのが“親”の役目です。

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