【平成20年度 斜里朝日小学校 学校便りから】
《心がホッとステーション》
~うれしい便り~
*突然のお便りお許し下さい。私はモエレ健康センターでご一緒した者です*
6年生の“よさこいチーム”が札幌の宿泊施設で一緒したご婦人から手紙が届きました。
差出人は、医療法人社団大蔵会札幌佐藤病院 前田記念援護療(精神障害者自立支援施設)
施設長 前田かな子氏です。手紙と一緒に施設療の機関誌「あこがれ」~いつまでも夢を持ち続けて~6月号が同封されていました。その機関誌の「施設長のひとり言」のページに、6年生の“よさこいチーム”が紹介されていました。
~私は先週、相変わらずモエレ健康センターに行きくつろいでいると、赤いTシャツを着た小学生らしき集団が入館してきた。今夜はうるさくなるぞと心の中でつぶやいてしまったが、どうしたことか何と整然としてニコニコ顔で目が合うとペコンと頭を下げた。思わず「何年生?」と聞くと「小学6年生です」と答えた。背中を見ると世界自然遺産“知床”と染めてありました。「1クラス33名全員よさこいソーランの明日のファイナルに踊るために1ヶ月練習してきたのです。」生徒の中に交じって女の先生らしい方?身長も変わらない方(吉田夏先生)が話されました。
とにかく礼儀が正しく、大勢なのに気になりません。こんな小学生に久しく会っていなかったような気がします。いつもの常連のおばさんたちと私はのんびりテレビを見たり、食事をしていても、目は何故かその子供たちを追っていました。本当に健康的で素直で素朴で可愛い態度に「今どき珍しいくらいすれていなくて、よい子ばかり」若いエネルギーと幸せをいただいた気分になりました。
朝、早く目を覚ましてお風呂に行くと、女の子4人くらいと一緒でした。子供特有のうるさいおしゃべりもなく静かに入浴していました。朝食バイキングのときも一列に整然と並んで待っていました。食事が終わると子供たちは元気によさこい会場に出発していきました。
6月11日(月)、勤務を終えテレビを入れると、そこにあの先生がインタビューに答えているではありませんか。「知床からバスで7時間かけて来ました。初めて見る大都会。子供たちはとても緊張しています。今日は、1年生から6年間、同じクラスで勉強してきた子供たちの小学生最後の思い出つくりなのです。1ヶ月1日も一人も欠けることなく練習してきた成果を見て下さい」と語っていたのです。あの顔この顔と思わずかぶりついて見ていました。
緊張している様子でしたが、漁業組合から借りてきたという半纏(はんてん)は大きすぎるようにも見えましたが、これがまた可愛いらしくて、最後は、その半纏を脱ぎ捨てると、あの赤いTシャツが現れました。一同きちんと並び「ありがとうございました」と大きな声であいさつをしたとき、思わず涙がこみあげてきました。
秋には必ず知床に行って、朝日小学校のあの子供たちと先生に逢いたいと思いました。私は至って単純な人ですから出会いの大切さと何かしら縁の不思議さに感動して幸せな気分になったのです。~
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