2017年2月28日火曜日

花だより フリージア 四国高知市

~平成12年の作品~

【平成17年度 北見市立若松小学校 学校便りから】
《心がほっとステーション》
 2月も今日で終わり、春が待ち遠しい今日この頃ですが、オホーツク海には流氷が居座りまだまだ冬本番です。若松小学校も来週は、ゲレンデスキー大会、クロスカントリースキーの大会があります。
 北海道ではまだ色鮮やかな花を見ることができませんが、北見市の姉妹都市である高知市の久重小学校の学校便りを見ると季節を表すカットにフリージアが使われていました。四国高知は南国です。フリージアの花言葉は「無邪気」です。(余談ですが、高知では“牧野植物園”が有名です。)
 

2017年2月27日月曜日

花だより クロッカス 一日入学

~平成12年の作品~

【平成21年度 網走市立潮見小学校 学校便りから】
 一日入学 *新年度の入学予定者は92名(3学級)です。 
 潮見小のインフルエンザは落ち着きましたが、市内の小中学校(幼稚園でも)では、まだ、学級閉鎖になっているところがあります。何人かはインフルエンザで楽しみにしていた一日入学に参加できなく残念がっているお子さんもいました。学校の様子を見たい方は、いつでも構いませんので連絡下さい。     
 《一日入学の挨拶から》 
 ~娘の「一日入学」には、母に行ってもらいました。教員なので、「どこの学校も言うことは同じだし、分かっている。」と思ったからです。母は「母さんが行ってあげるけれど、あんたたちは教員かもしれない。だけどヒロミ(娘)にとっては、親なんだよ。親としての小学校の勉強が始まるんだよ。どうにかならないの?」と言われたことを「一日入学」がある度に思い出します。上に兄弟がいるので経験済みという方もいらっしゃると思いますが、その子にとっては一生に一度の小学校入学です。
 教育書や子育て本が、巷にたくさん出回っていますが、自分流の教育観は禁物です。子どもの入学と同時に親としての勉強が始まります。私の母と年齢の近い家庭教育カウンセラー 内田玲子氏の本「これで安心おかあさん ガンバレ新1年生!」に共感しましたのでご紹介します。
 すべてのエネルギーを使い果たして、必死の思いで産んだ我が子。猫の鳴き声のような産声に命の不思議さと神秘を感じて抱きしめた赤ちゃん。昼も夜も関係なく、おっぱいをねだり、おしっこをし、ただ泣き続ける赤ちゃんをだっこしてオロオロしたあのとき。つたない言葉を発し、はじけるような笑顔で笑ったあの日。そんな子どもが成長して、もう小学校に入学するのです。
 小さい体にランドセルを背負って歩く姿、学校の机に座って本を読む姿。それらを想像するだけで、胸がキュンと痛むような心躍るときです。そして、ちょっぴり不安もよぎります。あんな幼い、心もとない子が、いい人ばかりでない、たくさんの人の「社会」に身を投げ出すのですから。
 先生の話をちゃんと聞けるだろうか、いじめにあわないだろうか、事故に遭わないだろうか…。考え始めたら心配や不安ばかりがよぎります。
 1年生に入学する子は、まだ無力に見えますが、6才までのその真っ白な心に、親の生活の姿を吸収してきたことをそのまま正直に学校生活に出すのです。親の癖が子どもの習慣となり、1年生の人格そのものになります。親の姿をそのまま子どもが映しています。
小学校に入学すると子どもに対して出過ぎたところ、引っ込んでいるところが見えてきます。何より、親自身の心のデコボコに気づくことが大事です。子どもが学校という新しい社会に出るこのとき、気づかせてくれようとしています。今こそ、あなたの心を平らに整える最高のチャンスなのです。世の中の変化のスピードは速く、環境はアッという間に変わってしまいますが、人間の心は変わらないことを知って下さい。~ 
 

2017年2月26日日曜日

花だより アズマイチゲ 感動する本との出会い

~平成12年度の作品~

【平成22年度 網走市立潮見小学校 学校便りから】
 特別支援学級では、木曜日の朝は、読み聞かせサークルによる紙芝居や読み聞かせに子どもたちが耳を傾ける。物語に入り込み、時には「あっ、危ない。気をつけて!」と声がとぶ。
 《シリーズ『いきいき子育て』》  
~・~感動する本との出会いを大切にする~・~
 いい本に出合うことは、いい人に出会うことに似ている 読書は、想像力や考える習慣を身に付け、豊かな感性や情操、思いやりの心をはぐくむことができます。ですから、テレビやマンガが好きな子にも、本を読む時間をもつように家庭で習慣づけたいものです。そのためにも、食事の時間のように「読書の時間」を設ける、親子で図書館に行く、親も一緒に本を読むなど工夫し、子供が読書の楽しさと出会えるきっかけをつくりましょう。また、読書を通じて子供が感じたり考えたりしたことに耳を傾け、話し合うなど、親子の会話を増やし深める契機として読書を活用することも大事です。
 今回の「全国学力・学習状況調査」でも、読書する子ほど点数が高いという結果が出ました。

2017年2月25日土曜日

花だより 寒日桜 不審者対策

~平成12年の作品~

【平成18年度 北見市立若松小学校 学校便りから】
《心がホッとステーション》
不審者は校長先生だった?  ~北見市校長会役員会での話~
 市内のある校長先生が、冬休みにパーカー姿で、学校前の横断歩道で交通安全指導のため、子どもたちに声をかけていたら、近所の方から学校に、「学校前の子どもに話しかけている不審者がいる。」という通報があり、対応した職員が、「それは不審者ではありません。校長です。」と応えたそうです。その校長先生は、職員から「間違えられないように腕章か交通安全の旗でも持ってやってください。」と注意されたというのです。
 ◎不審者情報が乱れ飛んでいて、いろいろなケースがあるようです。
 下校が遅くなった子を担任の善意から車で自宅まで送っていったところ、不審者に間違えられて警察に通報されたというケースもありました。また、道端で「あなた何年生?」と声をかけただけで、「あっ!おじさん、不審者だ!」と叫ばれたというケースもあったそうです。
“不審者対策が徹底されている成果?”とも言えるでしょう。本当にこれでいいのか?と悩むところですが、こういうご時世ですので仕方ありません。学校でも近々「防犯教室」を警察と連携して行う予定でいます。

2017年2月24日金曜日

花だより 白梅 読解力が危ない(2)


 スマホを制限すれば読解力が上がるわけではない。スマホを「諸悪の根源」のように言うのはいかがなものか?
  読解力向上の担い手は学校
              白梅学園大学 無藤 隆教授
 読解力のある子とない子の差が広がっているように感じる。
 世の中は読みやすい文章ばかりではない。役所の手続きの文章やマニュアルも読めないと社会生活に困る。読解力向上には、語彙力と文章の構造を理解しながら読むことが必要だ。
 登場人物の心情を考えさせる国語の授業がある。これは文章に書かれていないことも含め、想像を豊かにして読む方法である。説明文を読み取る手法とは異なる。説明文は単語や文節、段落の関係性を図を描くように丁寧に読まないといけない。学校現場でそうした指導が十分に行われているのか疑問である。学校ではまず実用的な国語力を育成することが必要であろう。
 書く指導も重要である。読書感想文は、ただ書けと言われても書けるものではない。内容を要約し、自分の考えを論理的に伝える技術を教えるべきだ。論理的に書くことで、論理的な読み方ができるようになる。
 読解力を育てる活動は学校こそが担うべきだ。それを意識した授業が必要で、教員の指導力が問われる。

2017年2月23日木曜日

花だより 黄梅 読解力が危ない


読解力が危ない SNSに没頭 長文読まず (読売新聞 2017/02/16・17)
 ~スマホに没頭しているのは、若い子だけではない。ビジネスマンからシニアまで、レストランでも駅や電車の中、道ばた、休み時間はもちろんのこと、暇さえあれば、スマホと睨めっこ状態である。小学生も(大統領も)例外ではない。確かに便利ではあるが、弊害はないのだろうかと思っていると、読売新聞で「読解力が危ない」という特集でこんな記事が載っていた。
 スマホのLINEのチェックに一日4時間ほどかけるという女子高生がいる。返信は『了解』も『り』で済ませるらしい。
 SNSは、いずれも瞬時に短いメッセージを発信できる利点はあるが、長文のやりとりには適さない。 
 2016年12月に公表された国際学力調査の結果では、日本の15歳の読解力は4位から8位に低下。文科省が原因の一つに、スマホの普及に伴う長文を読む機会の減少を挙げた。
 平日にスマホを2時間以上利用する高校生の割合は、66.8%、5時間以上は、12.5%となっている。これに対して読書量は、年々減少傾向が続いている。
 専門家は、スマホゲームにはまった若者の姿が目立ち、学力が落ちる傾向にある。また、スマホが側に置いてあるだけで、「メールが来ないか」などと気を取られ、注意力が低下する。さらにスマホ操作中の脳の血流量を測定したところ、論理的な思考を行う大脳の前頭前野が眠っている状態になっていたという。
 脳が発達する18歳くらいまでは、スマホの使用を制限し、しっかりした文章を読む環境を作るべき!と訴えている。~
 現実問題として、スマホの使用を制限するのは難しい。テレビが普及してきた1960年代にも同じようなことがあって、子供のテレビの視聴時間を制限しようとした。ちょうど我々の年代である。~明日に続く~

2017年2月22日水曜日

花だより 白寒菊 徒歩通学で体力UP

~平成12年の作品~

【平成22年度 網走市立潮見小学校 学校便りから】
 今年の重点目標「徒歩通学で体力UP」の徹底を!!
 全国体力調査の結果 道産子の体力は低下?
 《児童会でも体力UPに取り組む》
 児童会主催の大縄跳び大会(4~6年)がありました。6年3組が3分間で102回跳んで優勝しました。さすが6年生です。見事な跳びっぷりでした。
 その時間、低学年は、肥料袋での尻滑りに夢中でした。グラウンドへの急な坂を何度ものぼっていました。のぼりやすいようにと業務主事さんが、登専用のロープをはってくれました。冬の運動不足を解消するために、学校ではさまざまことに取り組んでいます。
 今年は「徒歩通学で体力UP」を合い言葉に取り組んでいますが、冬期間は車の送迎が増えました。ある子が「校長先生、ぼくね。家が遠いから、車で送ってもらうんだけど、近くまでは来ないで、途中で降ろしてもらうんだ!」と言っていました。朝、息を白くして「校長先生、おはようございます!」を駆け足でやってくる子もいます。冬こそ「徒歩通学で体力UP」です。「寒いけれど頑張って行ってきなさい!」と背中を押してあげて下さい。中には、雪玉を投げたり、縁石ぎりぎりを歩いたりする子がいて、交通指導員さんに注意される子もいるようです。安全には十分注意しましょう。


2017年2月21日火曜日

花だより ミツマタ おやじの会

~平成12年の作品~

【平成21年度 網走市立潮見小学校 学校便りから】
《心がホッとステーション》 網走「おやじの会」主催 『そば打ち体験』 
 大曲園地の畑で収穫したそば粉を使って、市内のおやじの会の会員が集まってそば打ちを行いました。3年目になる取組みですが、今年は参加者が少なく寂しかったそうです。その後、潮見小「おやじの会」の懇親会を行いました。
 おやじの会は、「はなてんと」の花壇づくり、そばの栽培、駅伝参加、交流ソフトボール大会やわかさぎつり体験の他、運動会や環境整備作業など、学校行事に協力をいただきました。おやじの会の活動が充実することは、学校がよくなることにつながります。決して、飲み会だけの集まりではありません。たくさんのお父さん方の参加を期待します。これからもよろしくお願いします。

2017年2月20日月曜日

花だより ウグイスカズラ 学校評議員会

~平成12年の作品~

【平成18年度 斜里町立朝日小学校 学校便りから】
 学校評議員会開催 ~朝日小学校のご意見番に聞く~ 
【学校からの説明事項】
①開校20周年記念事業について ②全国学力状況調査の結果について ③2学期制について  ④学校評価について ⑤子供たちの様子について 他
【ご意見番からの意見・感想】
・朝日の子は、よくあいさつをしてくれる。3~4人で登校してくる子は、必ず元気よく「おはようございます」と言ってくれる。ところが1人で歩いている子は、自分からあいさつする子が少ないように思います。
・よさこいや敬老会との交流など、地域と積極的に関わっているのは素晴らしい。休みの日の参加の場合は、学校教育以外のことなので保護者や先生方の理解と協力が必要だと思うが、是非続けてほしい。
・学習に関しては、先生方一人一人の指導力に負うところが大きい。ここの先生の指導力アップを期待したい。
・保護者はどれくらい、わが子の様子、学校のことを理解しているのか?無関心で学校任せの親が多いような気がする。
・「子供の事件が起きると『心の教育の重視』、学力が下がったと言えば『学力向上』に力を入れろ」と矢継ぎ早に出る教育改革に学校は翻弄されているのではないか?じっくり腰をすえて教育に取り組むことが大切ではないか?
・日本の教育が大きく変わろうとしているのは確かである。学校だけに子供の教育を任せる時代ではない。地域でできることは協力したい。
・街中の産業会館の壁に『社会を明るくする運動』のスローガン「大人が変われば、子供も変わる」が掲げてある。全くその通りである。           
*貴重なご意見ありがとうございました。

2017年2月19日日曜日

花だより アネモネ お母さんと一緒

~平成12年の作品~

【平成22年度 網走市立潮見小学校 学校便りから】
《心がホッとステーション》
体調を崩した交通指導員の葛西さんに代わって “街頭指導”
“月曜日は、お母さんといっしょ?”
 朝、横断歩道のところまで子ども一緒に来たお母さんが、「いってらっしゃい!」と女の子に声をかけました。ところがお母さんは、ずっと手を振って帰ろうとしません。女の子が、何度も何度も振り返って、お母さんの姿を確認しているからです。
 その日は月曜日でした。土日、きっとお母さんと楽しい時間を過ごしたのでしょう。大人だって、月曜日は、仕事に行くのが嫌なときがあります。「行きたくない。」と思う気持ちはよく分かります。
 このお母さんは実にえらい!!
「何を甘えたこと言ってるの!さっさと支度して行きなさい!」こんな会話が毎朝あるのはないでしょうか?(特に月曜日は) このお母さんは「途中まで、一緒に行ってあげるからね。」と言ったのでしょう。そして、子どもが安心できるように、ずっと見ていたのです。
 これがベストかと言えばそうでないかもしれません。お母さんにお仕事があれば無理ですし、高学年になれば「何、甘えているの!」と突き放すことも必要です。
 でも、この子は、きっと優しい子になります。まさに「これでいいのだ!」です。

2017年2月18日土曜日

花だより 沈丁花 博物館「網走監獄」

~平成12年度の作品~

【平成21年度 網走市立潮見小学校 学校便りから】
博物館「網走監獄」 
 ~網走市民なら知っておきたい網走刑務所と北海道開拓の歴史~
 博物館「網走監獄」は、明治時代から実際に網走刑務所で使用されてきた建物を保存公開している世界で唯一の刑務所野外博物館です。
 2月1日から7日まで、体験・体感展示施設「監獄歴史館」のオープンに合わせて、網走市民限定で無料公開すると聞いて、2月7日(日)吹雪の日、きっと空いているだろうと思って行ってきました。ところが悪天候にもかかわらず、観光バスでやってきたツアー客に紛れて、網走市民を証明する免許証を提示する人が多くいました。子ども連れにはリアルな囚人の人形は刺激が強く、泣き出す子もいました。
 10日(水)に行われた網走市学校評議員連携会議の席上、「網走市民に無料開放されたが、せっかくの施設なので小学5年生になったら全員が見学するようにしたらどうか?」という提案をした委員さんがいました。“網走刑務所は、北海道開拓の中央道建設のために建てられた。”と解説に書かれてありました。そうした歴史を知ることも大切なことだと思います。
 新しくできた施設には、高倉健の映画「網走番外地」のポスターがたくさん貼られてありました。もし、健さんの映画がヒットしなければ、網走刑務所が博物館になることもなく、こうした歴史も埋もれていたかもしれません。大変勉強になりました。道外や管外からきた知人には、網走観光スポットの一番に薦めたいと思います。


2017年2月16日木曜日

花だより レンテンローズ 魅力ある教師

~平成12年度の作品~

【平成20年度 斜里町立朝日小学校 校長室花便りから】
~子どもは尊敬する人からしか学ぼうとしない!~
 小学校の調理実習のとき、担任の先生に「あなた料理が上手ね!」と褒められたことがきっかけで私は料理の道に進みました。料理研究家 星澤幸子先生の講演会で聞いた話です。学校の先生の影響力と責任を感じずにはいられません。
◇◇◇保護者の率直な声◇◇◇
*○○先生が担任になってくれたら・・・
*○○先生でよかった。
*○○先生が言うのだから、だいじょうぶ・・・ 
*○○先生は、厳しかったけれども、いつも私たちのことを考えてくれていた
*○○先生のお陰でうちの子は、積極的にやれるようになって、小さい頃から夢だった警察官になれました。
*○○先生にあこがれて、うちの子は学校の先生になりました。
 “開かれた学校”“学校の説明責任”を果たすと言いながら、なかなかそれができていないことに気が付きます。今、求められている“魅力ある教師”とは、教育に対する情熱と子どもへの深い愛情を持ち、子ども一人一人に寄り添った指導ができる教師です。そして、子どもや家庭・地域から信頼される教師です。
 「教育は人なり」といって教師個人の資質によるところが大きいものです。それと保護者と教師との信頼関係が大切なことは言うまでもありません。信頼関係を築くためには、まずコミュニケーションが大切です。互いのことを知らないと信頼関係は築けません。
 

2017年2月15日水曜日

花だより わかさぎ 子供よ書物を読みなさい


網走潮見小学校の図書館の壁に西条八十の詩が掲げてある。
7年前図書担当の主幹教諭に頼まれて書いたものだ。
  書 物
                                    西条 八十 作
雨が降るとき 風邪引いて 好きな遊びができぬとき 
子供よ 書物を読みなさい
書物は あなたを連れていく  海山こえて いく千里 知らぬ国や遠い国
見たことのない人たちや  また めずらしい動物が あなたと遊び話する
書物を読めば 友だちは いつも出てくる目の前に
どんなに大事にしまっても  万年筆やカメラなど  なくしてしまうこともある
書物は いっぺん読んだらば  あなたの心の奥深く  じっとそのまま残ってる
書物がくれる財産は  一生消えない なくならない
*インフルエンザで学級閉鎖になるとき、この詩を読んで聞かせた先生がいたそうだ。

2017年2月14日火曜日

花だより サンシュユ  バレンタイン

~平成12年の作品~

【平成17年度 北見市立若松小学校 学校便りから】
《心がホッとステーション》 ~14日 バレンタイン~
 玄関で女の子が待っていて、「校長先生これ!」と小さな包みを差し出しました。
 ほとんどの学校では、校内でのプレゼントのやりとりを禁止しています。職員室で「うちの学校はいいの?」と聞くと「本当はダメなんですが、隠れてそっと渡すくらいは大目に見ているのです。」とある先生が言いました。〝それじゃ、そっとしておきます。〟
 「いい湯だな!」
 今年は暖冬と言われていますが、暖かい日があったかと思うと急に寒くなったり、体調管理が大変です。温泉にでも行きたいところですが、それもできず、最近の唯一の楽しみは、入浴剤を入れた熱いお風呂に入ることです。昨晩は、「登別の湯」に入りました。今日は「湯ノ花」にする予定です。こんな話を昼休み職員室でしていると、校長先生は、「チョコレートより、入浴剤の方がいいですか?」と女性職員から言われました。

2017年2月13日月曜日

花だより キンセンカ 児童会選挙

~平成12年の作品~

【平成20年度 斜里町立朝日小学校 学校便りから】
~児童会選挙~
「休み時間には、低学年と高学年が当たり前のように遊んでいる学校にしたい!」
「全校みんなが笑顔で元気に学校に来られるような学校をつくる!」
「学年関係なく、みんなが仲よくできる学校にしたい!」
 児童会三役選挙と立会演説会が行われました。
 “明るく元気な朝日小学校をつくるために、私はこれまでの「あいさつ運動」をさらに発展させて「サンキュー運動」をします。みんなが感謝の気持ちを持つことで、明るく元気な学校生活を過ごすことができると考えたからです。”と自分の考えを主張する子がいたり、中には、“これまでの玄関での「あいさつ運動」では生ぬるい!ぼくは、朝、各学級を「おはようございます」と言って回ります。そうすることでみんながあいさつできるようになって、明るい学校になります。朝日小が明るくなれば、日本ばかりでなく世界が明るく、平和になります。”とスケールの大きい話をする子もいたり、「私は、公約したことは絶対やります。」と力強く言う子がいたり、候補者それぞれとても立派な演説をしました。
 学校で行う児童会活動は、教科や道徳の勉強の他の「特別活動」といいます。子供たちが将来有権者になったときのための大切な勉強をしているのです。国会議員の皆さんには、子供のお手本となるような公約(マニフェスト)とその実現を期待したいものです。
 児童会の投票率は100%です。大人の有権者には関心と責任を持って投票してもらいたいものです。 


2017年2月12日日曜日

花だより 馬酔木 給食費未納

~平成12年の作品~

【平成18年度 北見市立若松小学校 学校便りから】
 ~給食費未納問題~ 新聞記事から
 学校給食を実施する全国の国公私立の小中学校で2005年度、全児童生徒の1%にあたる約9万9000人の給食費が未納だったことが24日、文部科学省の調査で分かった。未納の給食費は総額約22億3000万円に上っている。
 文科省が給食費の納付状況を調査したのは初めて。未納者のうち60%について、学校側は「保護者の責任感や規範意識の問題」と認識、「経済的な問題」とみている33%を大きく上回った。文科省は「経済的問題がないのに納付しない保護者も多いようだ。教職員が督促に労力を割かなくてもいいよう納付義務についての周知徹底が重要」と指摘。同日、都道府県教育長らに対応強化を求める通知を出した。
 調査は昨年11-12月に学校側を対象に実施。未納者がいた小学校は40%、中学校は51%で、未納者は小学校で約6万1000人(0・8%)、中学校で約3万8000人(1・3%)。過去数年で未納が「増えたと思う」は49%だった。都道府県別に見ると、北海道がワースト1
~学校の給食費、未納22億円って。なんか考えられないなぁ。今朝のニュースで、払わない親の意見とか出てたけど、「給食の時間は学校が決めたんだから、学校が払えばいい」とか、「義務教育なんだから、給食費は払わなくてもいい…。」何勝手なこと言っているんだよ!と本当に腹が立つ。~ (読売新聞 読者の声)
 教頭時代は、未納の保護者に督促する役でしたのでとても嫌な思いをしました。何度も何度も督促して、やっと給食費を持ってきた母親は、「とりあえず」と言って高級バッグから1ヶ月分の給食費を出しました。本校ではこうしたことがないので安心しています。
 教育問題の矛先が全て学校に向けられていますが、安部首相も施政方針演説の中で「教育再生は、家庭と地域(社会)・学校が一緒になって取り組む課題である。」と言っています。

2017年2月11日土曜日

花だより 仏の座 手書き


【平成18年度 北見市立若松小学校 学校便りから】
 《心がホッとステーション》 ~書写の学習から~   
  ワープロの普及で手書きや毛筆が書かれているものが少なくなってきました。今後ますますこの傾向は進み、子どもたちが大人になったときは、手書きすることは無くなってしまうかもしれません。これからは、自分で書くというより、ワープロに入っている字体(フォントは100近い種類がある)をその用途によって選ぶ能力が問われるようになるかもしれません。
 それでも手書きや毛筆の良さはあります。そこで書写の時間に、手書きや毛筆の方が良いと思うもの、または身の回りで手書きや毛筆でかかれているものを子どもたち一緒に考えてみました。
   寿司屋さん、そばやさん、うどんやさんの看板やのれんは毛筆が多いという話から、和風の食べ物の話になって、寿司のネタは、トロやいくら、ウニがいいとか、丼物では、天丼、牛丼、親子丼がおいしい・・・と話が脱線してしまいました。でも、最後は「学校の勉強は、手書きでなければだめ!」という発言があってホッとしました。

2017年2月10日金曜日

花だより すずしろ 焼酎


【平成19年度 斜里町立朝日小学校 学校便りから】
《心がホッとステーション》
 「校長先生、お酒飲むの?」突然、1年生の男の子が聞いてきた。
 「ビールなら少し飲むよ。お父さんは飲むの?」と聞くと「焼酎は、身体にいいから飲むんだって!酔っぱらったら、おもしろくなるよ!」 “身体にもいいし、いいお酒だね!”
 「針の穴も近づければ世界が見える」  薩摩酒造(株)常務取締役  鮫 島 吉 廣 氏
 焼酎は、ウィスキーと同じ蒸留酒でありながら、不思議な酒である。とりたてて華やかな香りや濃醇な味わいがあるわけではない。それでいながら、生活の酒としてしっかり存在感を持っている。自分の好みに合わせて割って飲み、どんな料理にも合う。お湯で割っておいしさが増し、酔い覚めがいい。焼酎が九州の地酒にすぎなかったころ私は入社したが、これほどの焼酎ブームが来るとは想像もしていなかった。「針の穴も近づければ世界が見える」ちっぽけな穴も、目を近づければ広く豊かな世界が見えてくる。焼酎は小宇宙(しょうちゅう)につながっていた。

2017年2月9日木曜日

花だより 寒ボケ 自らの心の子

~平成12年の作品~

【平成19年度 斜里町立朝日小学校 学校便りから】
《シリーズ「いきいき子育て」》
  ~ありがたい言葉 なるほどと思う言葉に出合う~ 
        ○◎○「息子」は、「自らの心の子」と書く○◎○
 娘が小学生の頃、捨て猫を拾ってきたときがありました。
「だれが面倒見るの?」と叱ったら、母が、「喜充も小さい頃、よく犬や猫を拾ってきて、怒られたもんだ。」と言いました。それを聞いていた祖母が「そういうミツ子(母)も小さい頃、何匹も拾ってきて、怒ったことがあったっけね。」と言ったことがありました。たぶん、ばあちゃんも、そうだったんだろうと思います。子どもは、親の通った道を歩むものなのです。

  親として 子どもにかけた期待を
   裏切られるほど 情けなく
   切ないことはない

   「このできそこないめ!」と子どもを怒鳴る
   できそこない ではなく
   「育てそこなった」のだ

   息子という字は
   「自らの心の子」と書く
   なってもらいたいように
   自らおこなってみたらどうだろう
   してもらいたくないことは
   自らつつしむこと

   子どもは 親の通った道を 歩むもの

2017年2月8日水曜日

花だより はこべ 鉢の大きさ

【平成17年度 北見市立若松小学校 学校便りから】
《心がホッとステーション》  玄関ロビーのクンシラン
 ~鉢は大きければいいというものではない~ 
「鉢が大きければ、根を張ろうとして葉や茎を大きくしようとしない。すると花も咲かない。今は冬で植物も休んでいる時期、水は2週間に一度くらいで十分。過保護にするのは良くないですよ。」と元木さんのお母さんに言われました。水さえやっていれば元気に育つと思っていたら大間違い。植物の種類によっても育て方が違うそうです。岸本さんからいただいた大切なクンシランです。大事に育てて大輪の花を咲かせたいと思っています。
 それにしても「子育て」と相通じるところがあるように思いました。勉強になりました。

2017年2月7日火曜日

花だより すずな(カブ) 冬のストレス


【平成21年度  網走市立潮見小学校 学校便りから】
 《シリーズ「いきいき子育て」》 
 冬のこの時期はストレスが溜まって危ない!!
 外遊びができなくなって、テレビゲームの時間が増えたり、裏サイトへのアクセスなどの問題が発生したりする可能性があります。
 子供からのサインを見逃すことのないよう担任はこんなことに注意して子供たちを見ています。
○言葉遣いが何となくおかしい。
○表情がなくなった。(笑顔がなくなった)
○仕事に丁寧さがなくなった。
○あいさつの声が小さくなった。
○視線を合わせようとしない。
○服装や髪型が変わった。
○登校時刻が遅くなった。
○投げやりな態度が見られるようになった。
○いつもよりはしゃぐようになった。
○保健室に行くなど教室から離れたがる
○休み時間一人でいる。
○文字が乱れる。
○いつもと違う友達といる。
○持ち物(色ペンやキーホルダーなど)が増えた。など どれも心の乱れと関係するものです。
 心当たりがあったら、それとなく話しかけることで子供は安心するものです。(早期だとこれだけで解決します。)心の病気も大手術をしないように早期発見・早期治療です。

2017年2月6日月曜日

花だより 芹(セリ) 危険回避


【平成21年度 網走市立潮見小学校 学校便りから】
《シリーズ「いきいき子育て」》 ~危険回避~
 おとなたちは子どもを危険からできるだけ遠ざけようとします。落ちたらいけないと池に柵を巡らせたり、けがをするからと遊具器具を撤去したり…。
 “転ばぬ先の杖”はもちろん大切ですが、あれもこれも危ないと、事前に危険の芽を摘むことが、危険を察知して回避する能力や注意力を鈍らせ、逆に事故を招いていることもあるのではないでしょうか?世の中にはいたるところに危険が潜んでいます。その全てを事前に取り除くことは不可能ですが、おとながなすべきことは、危険の芽を摘むことではなく、世の中の現実の姿を教えこむことです。
 自らの安全は、自らの責任で守るものです。そんな当たり前のことをおとなから子どもまで誰もが忘れてしまい、安閑と日を過ごしているのではないでしょうか。そして、事故が起こると、他に責任を転嫁する。そうした姿がいたるところで最近見られるようになりました。“自己責任”この言葉を改めて心に刻みたいものです。 (全国PTA連合だより)
 *インフルエンザが流行する時期です。予防ワクチンは、わざわざ菌を身体に注射して、自らの抵抗力を高めるものです。

2017年2月5日日曜日

花だより 流氷接岸 老舗菓子処


【平成18年度 北見市立若松小学校 学校便りから】
 《心がホッとステーション》   菓子処「大丸」本店 
 「札幌から来た講師のお土産に何がいいだろう?」と職員に相談したら、「大丸の『ほっちゃれ』がいい。」と言われ買いに行きました。店に入るのは初めてです。さほど広くない店内には、お客でいっぱいでした。さすが北見の有名店です。カウンターの後ろに品のいいおばあちゃんが立っていました。見るからに大女将です。他の店にはない凛とした雰囲気が漂っていました。
 『ほっちゃれ』を頼むと若い店員が慣れた手つきで包装してくれました。最後に紐をかけたところで、大女将から「紐が曲がっているわよ!」とチェックが入りました。1万円札を出すと全部新札の千円札でおつりが返ってきました。お菓子の味だけではない。お客への心遣いと従業員に対する厳しい指導に老舗名店の神髄を視た思いでした。 



2017年2月4日土曜日

花だより ゴギョウ 一日入学の話から


【平成22年度 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
《シリーズいきいき子育て》 1日入学でこんな話を・・・
○◎○高慢な教育論より、規則正しい生活の徹底を◎○◎
 子どもの学力低下が懸念されていますが、基本となる規則正しい日常生活が送れなければ、どんな優秀な教師がいかに素晴らしい授業を行っても、真の学力向上など望むべくもありません。今必要なのは「高慢な教育論」ではなく「早寝、早起き、三食しっかり食べて、親の手伝いをする」このことの徹底です。しかし、学校だけでは限界があります。あらゆる機会を通して、社会全体で進めなければならない。まずは新1年生のいる保護者の皆さんへ
《早寝の効果 科学で説明 「ゲーム脳」をどう防ぐか?》
 ~元小学校長 桑原清四郎氏の話~ 
 校長を務めた埼玉県立川口市立本郷東小学校で「早寝、早起き、朝ごはん」「テレビゲーム漬けはダメ」を合言葉に、朝の読書と外遊びを励行した結果、学級崩壊寸前のクラスが立ち直り、授業に集中する雰囲気が高まった。
 睡眠は、脳のニューロン(神経細胞)の発達に必要。脳が働くには朝食でエネルギーをとらなくてはならない。外遊びで寒暖の刺激に皮膚をさらすことで脳も元気になる。読書は脳の前頭前野を活性化させる。ところが保護者の了解を得て、脳波検査をしたところ脳波の一部が認知症の高齢者に似ている「ゲーム脳」とやや似た兆候を示した「半ゲーム脳」の児童が半数以上いた。「ゲーム脳」とは、「長時間ゲームをやり続けると前頭前野の機能低下が日常的になり、脳が機能低下を起こす状態」そうなるとニューロンが働かず、注意力散漫で持続力がなく、暴力的な子どもになってしまうのである。
 この恐ろしい「ゲーム脳」から子どもたちを守るためには、ゲームは1日15分まで、夜は9時に寝て、朝は6時半に起きる。朝食をしっかり食べる。これでゲーム脳を防ぐことができる!! 
 参考にしてみて下さい。

2017年2月3日金曜日

花だより ナズナ 「慎み」とは?

~平成12年の作品~

【平成20年度 網走市立潮見小学校 「校長室花だより」から】
(つつし)みはゆとりの心から ~~~葬儀でのお説教から 第2弾~~~ 
 肥大した欲望が、個人を、人類を押しつぶしかねない今日の世相です。
 感情をコントロールできない短絡的な行動(最近の悲惨な事件)に唖然とするばかりです。
 今は「慎み」という言葉は、死語になってしまったのではないでしょうか。
 「慎み」とは、感情の高ぶりをこらえることであり、他人の思わくを気づかうことです。慎みは、心のゆとりから生まれてくるものです。目の前のことだけでなく、先を考える余裕、自分のことだけでなく、周りの人のことを考えるゆとりから出てくるものです。
 慎みある生き方が、結局のところ一番確かな、長続きする道だということを忘れてはなりません。豊かな時代だからこそ、子どもには、我慢することを覚えさせる必要があります。それが自分をコントロールする第一歩です。そのためにも、先ず大人が慎む姿勢をしめさなければなりません。
  *年をとるとお寺さんの説教を注意深く聴くようになるのです。

2017年2月2日木曜日

花だより 節分草 恵方巻

~平成12年の作品~

【平成21年度 網走市立潮見小学校 学校便りから】
《心がホッとステーション》
 節分は、「豆まき」をしないで、恵方巻きを頬ばる?
 「節分になぜ太巻きを食べるのか?」 ここ数年疑問に思っていました。
 恵方巻き(えほうまき)とは、節分に食べる太巻きの事。商売繁盛、無病息災、願い事が叶う、その年必ず幸運が訪れる、厄落とし等の意味を持つ。「恵方寿司」とも呼ばれています。「恵方巻き」の包装紙に由来や食べ方が書いてありました。
 ~節分の夜にその年の恵方(歳徳神の在する方位)に向かって、太巻きを丸かぶり(関西方言で「丸かじり」の意)するのが習わしとされる。食べる際、恵方を向き、しかも笑いながら無言で食する。~
 七福神に因んで、かんぴょう、キュウリ、シイタケ、伊達巻、うなぎ、でんぶ等七種類の具を入れて、福を食べるという意味合いもあるらしい。「福を巻き込む」という説があるそうです。また、ことわざ・『鬼に金棒』の金棒に見立てて、節分の豆まきで追い出した鬼が落としていった金棒を体に取り入れる事で、無病息災・商売繁盛…など、自身や自身を取り巻く環境に対し、抵抗増大や窮地打破などの意味合いがもたれたとされる。
 ◇インターネットで調べてみると 何とコンビニの戦略!◇
 現在では、程度の差こそあれ、商業的に売り上げの落ちる1月後半~2月初旬の販売イベントとして、ほぼ全国展開されている。こうした恵方巻の全国販売はセブン-イレブンが先駆けであり、1989年に広島県の加盟店オーナーの発案により販売を開始したところヒット商品となった。関西、中国、九州の各地方など西日本での販売を経て、1998年にコンビニエンスストア初の恵方巻全国販売を開始した。このヒットを受けてローソンも2001年より、ファミリーマートでも2003年より全国販売を開始。全国的に広がった。
 「バレンタインデーやホワイトデーと同じく、商業戦略に踊らせれているのか?」と思いましたが、世知辛い世の中、幸運が訪れるのであれば・・・と、今年も「北北東」を向いて、黙って、笑顔で食べました。チョコレートと違い、プレゼントするわけではないので、まだいいかな?とも思います。
 「うちはね。恵方巻を食べてから、豆まきするよ!ダブルでやるから、きっといいことあるよ。」と言った子もいました。
 

2017年2月1日水曜日

花だより 網走流氷観光船「おーろら」乗船


1月31日、陸上から肉眼で流氷が見える「流氷初日」を迎えた。
2月1日、流氷観光船「おーろら」に乗船



台湾、香港などからの多くの観光客らが乗船、歓声を上げていた。



網走沖の流氷帯に突入する。間近に見た流氷は、迫力があった。





並行して運行する「おーろら2号」


流氷に向こうに斜里岳、海別岳、知床連山を臨む