2017年2月24日金曜日
花だより 白梅 読解力が危ない(2)
スマホを制限すれば読解力が上がるわけではない。スマホを「諸悪の根源」のように言うのはいかがなものか?
読解力向上の担い手は学校
白梅学園大学 無藤 隆教授
読解力のある子とない子の差が広がっているように感じる。
世の中は読みやすい文章ばかりではない。役所の手続きの文章やマニュアルも読めないと社会生活に困る。読解力向上には、語彙力と文章の構造を理解しながら読むことが必要だ。
登場人物の心情を考えさせる国語の授業がある。これは文章に書かれていないことも含め、想像を豊かにして読む方法である。説明文を読み取る手法とは異なる。説明文は単語や文節、段落の関係性を図を描くように丁寧に読まないといけない。学校現場でそうした指導が十分に行われているのか疑問である。学校ではまず実用的な国語力を育成することが必要であろう。
書く指導も重要である。読書感想文は、ただ書けと言われても書けるものではない。内容を要約し、自分の考えを論理的に伝える技術を教えるべきだ。論理的に書くことで、論理的な読み方ができるようになる。
読解力を育てる活動は学校こそが担うべきだ。それを意識した授業が必要で、教員の指導力が問われる。
平成28年3月 北見市立北小学校退職、その後、北見市教育委員会教育専門相談員、令和2年4月から、訓子府町教育委員会教育専門員 令和3年4月から、訓子府町認定こども園長
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