2017年6月30日金曜日

花便り カンナ 北杜夫氏を偲んで

~平成12年の作品~

【平成24年度 北見市立北小学校 学校だよりから】
 □◆□読書する子は学力が高い! 全校で朝読書に取り組んでいます。□◆□
《図書コーナー:北小には図書館がない?》 
 珍しい学校ですが、扉のない図書コーナーには、休み時間になるとたくさんの子どもたちがやってきて、床に腰を下ろして本を読んでいます。“なるほど開放的な空間が読書をする環境にはいいのか?”と思います。よく見ると読んでいるのは、ほとんど漫画です。まあ、これが本好きになるきっかけになればいいかな?と思っています。
  “子どもよ書物を読みなさい!!”  「西条八十の詩」
 雨がふるとき 風邪引いて すきな遊びができぬとき 子供よ 書物を読みなさい
 書物は あなたをつれていく 海山こえて いく千里 知らない国や 遠い国
 見たこともない人たちや また めずらしい動物が あなたと遊び 話をする
 書物を読めば 友だちは いつも出てくる 眼の前に
 どんなに大事にしまっても 万年筆やカメラなど なくしてしまうことがある
 書物はいっぺん読んだならば あなたの心の奥ふかく じっとそのまま残っている
 書物がくれる財産は 一生消えない なくならない

  “読 書”きっかけとなる本との出合い
 『どくとるマンボウ』シリーズを読んだのが、読書好きになるきっかけだったという人が多いのではないでしょうか?昨年逝去された作家北杜夫氏を偲んでの話です。
 北杜夫氏は、小学生の頃、こんな俳句を作ったそうです。~コオロギがコロコロと鳴く秋の夜~ 大歌人だった父は面白半分にそれを見たが何も言わなかった。とご本人は回想しています。亡くなった作家北杜夫さんは、本名斉藤宗吉といいます。斎藤茂吉の息子が下手な小説など書くのは恥ずかしいという思いでペンネームを使い出しました。松本から仙台と寒い地で学んだから北。トーマス・マンの小説「トニオ・クレーゲル」に心酔して杜二夫(トニオ)、それが杜夫になったのはよく知られています。
 日本の文学はユーモアに乏しい。とかくシリアスに傾き、笑うようなものは格落ちとみる風潮に、マンボウシリーズは、気持ちよく風穴を開けたと評されています。誰にも好きな本、好きな作家がいると思います。
  《読み聞かせサークル(えがおの広場)月・水・金曜日のお昼休み1階プレイルームで》
 会員の方2名ずつが来校して、絵本の読み聞かせをしていただいています。1年生が中心ですが、真剣に聞き入っています。本が好きになるきっかけは、小さい頃の読み聞かせにあるといいます。もっと本を読んでおけばよかったとこの歳になって思います。読書好きになるきっかけは、どうも親にあるようです。
 「読書は心と頭のスタミナドリンク」~学校の図書コーナーにこんな言葉が書かれてあります。~ 
これを読んだ子が、「お父さんの飲んでるユンケルと同じこと?」と言いました。「それはお父さんに聞いてみたらいいよ。」と答えておきました。

2017年6月29日木曜日

花便り クチナシ 正しいしつけ

~平成12年の作品

【平成24年度 北見市立北小学校 学校だよりから】
《シリーズ「イキイキ子育て」》  
 正しいしつけは、子どもへの大切な贈り物 
 ~子どもが相談したくなる親は、どこがちがうのだろう?~
 子どもは愛され理解されたがっている存在です。理解されないときの不満がたまるとキレることもあります。突然子どもがキレたとき、本人も親も理由がよく見えず、怒ったり苦しんだりしますが、理由はあるものです。
 日頃から相手の話をじっくり聞く、同じ目の高さで考える、深い関心を払う、といった姿勢を親が身につけることで子どもは親に愛されている実感を得ることができます。
 子どもは愛されていると感じるとき、安定した気持ちで問題に立ち向かうことができます。そして、不必要に攻撃的にならず、他者や問題を受け入れることができ、大きく成長できるのです。子どものしつけに関することは、おじいちゃんやおばあちゃんとも話し合うことが大切です。とかく祖父母は、孫にはあまいからです。
 ***子どもが愛されていると実感できるコミュニケーションをする***
 「校長先生の学校だよりいいですね。」とあるお母さんから言われました。たとえ挨拶代わりの社交辞令であっても、うれしいものです。ましてや子どもは、褒められるとやる気が出ます。やる気が出ると成績が上がります。成績が上がるとまた褒められる。するとますますやる気を出して頑張ります。ところが、怒られるとやる気を失います。やる気がないと成績も下がります。また怒ります。するとますますやる気をなくします。
 「褒める」か「怒る」かがポイントになります。「怒る」(感情的)と「叱る」(さとす)は違います。ときには叱るときもありますが、やる気を起こさせるような言い方が大切です。

2017年6月28日水曜日

花便り ササユリ 子どもは社会で育てる


【平成24年度 北見市立北小学校 学校だよりから】
 ~子どもは社会全体で育てる  3つの「あ」を大切に~ 
◇あいさつで人を大切に 
 「おはようございます」「さようなら」のあいさつをする子はたくさんいますが、先週、運動会の写真を見に来た保護者の方に「こんにちは」とあいさつをする子がいました。これはなかなかできないことです。この話を全校朝会でしたら、「それはぼくです。」と元気に手を挙げました。
◇あとかたづけで物を大切に 
 図書コーナーの本の整理をしていたら、2年生が手伝ってくれました。「本が逆さになっている。この本が、ここにあるのはおかしい。」と言いながら、同じ種類の本をまとめたり、逆さまになっている本を一生懸命に直したりしてくれました。
◇あんぜんで命を大切に 
 25日(月)北見市一斉小中学校校区安全パトロールが実施されました。(この日は午後から北見市内の先生方の研修会で、市内全部の学校が午前授業で一斉下校するために行われたものです。)この一斉パトロールに各町内会の皆さんや民生委員さん23名の参加をいただきました。心から感謝申し上げます。
 過日、町内会の役員の方が見えられて、「若い人は、仕事があってなかなか昼間の活動は無理だろうから、定年退職をした私たちのような者が、お役に立てたらうれしいですよ。」とありがたい言葉をいただきました。
 教育は、学校だけで完結するものではありません。学校・家庭・地域の連携の重要性が叫ばれています。特に子どもの安全は、地域の皆さんに頼るところが大です。これからもよろしくお願いします。北小地区は、子どもは社会全体で育てる意識が高いと感じています。
 全校朝会で、「安全パトロールをしてくれた地域の皆さんにどんなお礼をしたらいいですか?」と聞いたら、「『ありがとうございます。お疲れ様です。』とあいさつすることです。」と答えた子がいました。北小の子を見かけたら、声をかけてください。あいさつをする子がいたら、褒めてあげてください。また、目に余る行為がありましたら、遠慮無く注意してください。学校・家庭・地域で3つの「あ」を大切にする運動が展開されることを期待します。

2017年6月27日火曜日

花便り ホタルブクロ ド根性ガエル

~平成12年の作品~

【平成24年度 北見市立北小学校 学校だよりから】
  ~マンガ「ド根性ガエル」のひろしとピョン吉の関係~ 
 ひろしが悪いことを思いつくと、Tシャツに貼り付いたカエルのピョン吉が、「ひろし、それはないぜ!」といさめるシーンがよくあります。「トムとジェリー」の漫画でも、天使と悪魔が出てきて、互いにささやくシーンがあります。自律とは、まさしくこのことで、悪い誘惑にのってしまいそうな自分とそれを止めるもう一人の自分(良心)が葛藤し、“最後は良心が勝る”とよいのですが、子どもは、思いつくまま、気が向くまま、衝動的、短絡的に行動してしまいます。今は自立の基礎を養う時期です。自分を律することができないと自立はできません。
 つまり大人になれないのです。高学年にもなれば、「何が良くて、何が悪いか」「交通ルールを守りましょう」「左右を確認しましょう」「ヘルメットをかぶりましょう」“そんなこと言われなくても分かっている”と言います。ところが高学年ほどルールが守れない。「黄色(信号)だけど、行ってしまえ!」「今日は、暑いし、面倒くさいからヘルメットかぶらない。」と悪い誘惑にすぐのってしまう。「そんなことしたら、ダメダメ!」と言ってくれるピョン吉を心の中に持つように・・・。と前の学校でこんな話をして大失敗しました。
 今の子は、「ド根性ガエル」も「トムとジェリー」も知らないのです。保護者の皆さんは知っていますよね。自立させようと思ったら、善悪の判断をきちんとつけさせることです。「子どもの自主性を尊重します。」という親がいますが、それは子ども任せにすることではありません。まず「そんなことをしたらダメダメ!」とピョン吉役をするのが“親”の役目です。

2017年6月26日月曜日

花便り ザクロ 親の背中


【平成24年度 北見市立北小学校 学校だよりから】
《シリーズ「イキイキ子育て」》
~「叱られる側」の子どもの立場も考える~
 しつけは大切ですが、“しつけなくては”という気持ちから、つい叩いてしまい、その行為に歯止めがきかなくなってしまう場合もあります。子育てのイライラやストレスが、子どもへの愛情を忘れさせ、叱るという行動にすりかわっていることはありませんか。
 上手なしかり方のヒントは、「叱られる側」の子どもの立場にもなって考えること。「そう言われたら子どもはどう感じるだろうか」「子どもはどう受け止めるだろうか」まずここから考えてみることです。  
 子どもの心や身体を傷つけるような叱り方は、教育的な効果がないばかりでなく、児童虐待につながる可能性もあります。
  また、「自分の子だけ良ければいい」という考え方(自子主義・モンスターペアレント)が増えています。学校の窓ガラスを割った子の親が、学校に対して「石が当たったくらいで割れるガラスを使っているのが悪い。近くにそんな石が転がっているのが悪い。」と言ってきた。(STV「どさんこワイド」でやっていました。)ごく一部の親だと思いたかったのですが、放送後これに似た事例が数多くTV局に寄せられたそうです。
 80歳になる母が美幌で一人暮らしをしているので、ときどき顔を見に行きます。最近はボケてきていますが、昔のことはよく覚えています。
 私が3年生の時だったと思います。近所の家の窓ガラスを割ったことがありました。何をして割ったかもう覚えていませんが、母に連れられてあやまりに行きました。母は何度も何度も頭を下げていました。その後、じいちゃんが、物置にあったガラス板とガラス切りを持って、その家にガラスを入れに行きました。そのときも連れて行かれ、じいちゃんに「ヨシミツ、もう一度ちゃんとあやまりなさい。」と言われました。また二人で何度も何度も頭を下げてあやまりました。子ども心に、親のあやまる姿を見て“大変なことをしたな!悪いことをしたら、こうやってあやまるものなんだ。”と思いました。私は、この1件しか覚えていませんが、母は、「何回、ヨシミツを連れてあやまりに行ったもんかねぇ~。」と言っています。子どものやったことは親の責任、あやまるのは親の役目なのです。
                  ~親の背中を見て子どもは育つ~

2017年6月25日日曜日

花便り ヒメユリ 苦情を生かす


【平成24年度 北見市立北小学校 学校だよりから】
「サービス業は、苦情の対応が成功の鍵」 イオン北見支店長の話
 店長宛に「トイレが汚かった」という苦情があって、その対策として、店員専用トイレの使用を止め、お客様と同じトイレを使うようにしたそうです。定時に清掃員が掃除をする他に、店員が絶えずトイレの汚れをチェックして、気が付いた者が掃除をするようにしたそうです。トイレはお店の顔とも言えます。そういえば、最近お店のトイレに「恐れ入りますが、従業員も使用します。」という貼り紙があるのを目にします。
 苦情を改善に生かす。絶えずお客様の目線に立ったサービス。苦情に感謝する姿勢。これが成功の秘訣なんだそうです。(有名店のトイレはどこも豪華できれい!)
 ◆学校もある意味サービス業に近いものがあります。苦情電話もときどきかかってきます。かかってくるうちは「良し」としなければなりません。「相談しても解決にならない」と思われたら学校が信頼されていないことになります。
 苦情電話には、真摯に対応するようにしています。学校は、子どもたちの動向全てを把握しているわけではありません。苦情ばかりでなく、さまざまな情報もお寄せ下さい。そのために校長室がお得意様サロンになっていますので、気軽にご利用ください。
 過日、スクールガードの元警察官の方が学校に来て、「北小の子は、みんな元気にあいさつをしてくれていいですね。」と言われました。褒められるとうれしいものです。心がホッとステーションになる話題もお願いします。

2017年6月24日土曜日

花便り レンゲツツジ 心がホッとステーション

~平成12年の作品~


【平成24年度 北見市立北小学校 学校だよりから】
 《心がホッとステーション》  ~季節は初夏~
 ライラックの花が終わり、変わってフジやボタンが咲いています。市内にも手入れの行き届いた藤棚をいくつも見かけます。紫色は高貴な感じを受けますが、花言葉が「恋に酔う」でちょっと刺激的です。北見の名所「河西ボタン園」にも行ってきました。
 ~以前はクラブハウスに提灯がいっぱい吊るされ、草木を鑑賞しながらジンギスカンなどを楽しむ家族や団体が多く訪れ、行楽の中心的場所でした。ここ数年、レジャーの多様化や管理者の他界により閉園していましたが河西宏悦氏が新たに園主を勤め再開した。~とパンフレットに書いてありました。
 学校では、1年生が育てている“あさがお”が玄関前に並びました。タンポポが綿毛になって、全部飛んで姿を消すと季節は夏だそうです。爽やかさを感じる季節になりました。グラウンドで走り回る野球やサッカー少年団の子どもたちの顔は真っ黒です。
 プールの準備も整いました。プールの管理人さんは今年も3人体制です。後藤さんと本田さんは昨年に引き続きで、椛澤さんが新しく加わりました。お世話になります。管理人さんの言うことをちゃんと聞いて、事故のないように気をつけましょう。
 どうして学校だより(通信)を出すのですか? 
 学校HPを研究している大学の先生から聞いた話です。
 ~テレビや新聞のニュースは、事件・事故など非日常的な記事が多い。学校通信は、そうではなくて学校での日常の出来事を家庭や地域に発信するものです。学校のことは、分かっていそうで分からないものです。「学校・家庭・地域が連携してやっていきましょう!」と言っても、互いに信頼関係を築くには、まず学校のことを理解してもらうことが大切です。これからの学校は、広報活動が大事になってきます。~
 ところが文章で伝えるには、文才が必要です。“3かく「文を書く、恥をかく、汗をかく」”といいます。恥をかきかき文を書いていますが、何かの役に立つのなら、その汗(労)はかこうと思っています。
 「お母さんね。『精いっぱい』が来たらね、2回は読んでるよ。」と3年生の女の子が言っていました。心がホッとステーションになりました。ありがとうございます。


2017年6月23日金曜日

花便り ルピナス 父の日


【平成24年度 北見市立北小学校 学校だよりから】
《心がホッとステーション》
  父の日は? 
「母の日」より軽く扱われている「父の日」ですが、子どもたちは、いろいろ考えていたようです。
「サプライズを考えているんだけど、秘密だから言えないよ。」
「去年は、似顔絵を描いてあげたら、とっても喜んでくれたんだ。今年は、去年よりもう少しうまく似顔絵を描いてあげようかなと思っているんだ。」
「お父さんは、“うまい棒”が好きだから買ってあげる。だって1本20円だもん?」
「なんかお母さんが考えているみたいだから、ぼくは特別何もしない。」
「母の日は、カーネーションとか贈るとうれしがるけど、パパは、花は喜ばない。」
「お父さんいないんだけど…」
「それは悪いこと聞いちゃったね。ごめんなさい!」
「気にしなくていいんだよ。“強く生きなきゃいけないんだ”お母さんがそう言っていた。」 なるほどね…。

2017年6月22日木曜日

花便り シロツメクサ AKB総選挙


【平成24年度 北見市立北小学校 学校だよりから】
   AKB48総選挙 
 夜のニュース、朝のワイドショーもAKB総選挙一色で、大島優子さんがセンターを取ったことを知りました。たかがアイドルグループの話と思っていましたが、今や国民的行事です。
 お得意様サロン(校長室)にやって来た女の子に、「昨日のAKB総選挙見たの?」と聞くと、「もちろん見たよ。私は大島じゃなくて、2位になった渡辺麻友を応援してたんだ!」と言われましたが、麻友さんが、どんな子だか分かりません。これじゃ子どもたちについていけないと思いネットで調べました。
 1位に輝いたのは昨年2位の大島優子(チームK)。大島は「本当に、この景色をもう一度観たかったんです」とファンに向けて挨拶。続けて、「(メンバーの)みんなのコメントも志が高くて、AKB48の人気の高さが少しわかりました。
 「この順位で『優子頼むぞ!』と言われた気持ちです。全国の皆さん、AKB48、48グループはがんばることに慣れているので、まだまだがんばらせていただきます。私は秀でた才能もないですけど、何事も全力で笑顔でやってきた。それが実になって、皆さんが水をかけてくれ、太陽のような光をさしてくれて花が咲いている。でも花はいつか枯れてしまうので、枯れないためにも、これからも太陽の存在でいさせてください。」とセンターとしての決意を明かした。
 10代後半から20代前半の女の子が、大観衆を前に堂々とこれだけのスピーチができるのです。アイドルは、容姿端麗で歌唱力、ダンスのセンスが優れているだけではなく、物怖じしない態度やしっかりした考えを持っていることも必要なのです。恐るべし「AKB48」です。
 「○○さんもAKBに入りたい?」と聞くと「北見じゃ無理よね。最低札幌でないとね。」と言っていました。
 「アイドル歌手になりたい!」と将来の夢を語ったら、「何バカなことを言ってるの!」とは言わないで、「立派なアイドルになるよう勉強もしっかり頑張りなさい。」と励ますことです。

2017年6月21日水曜日

花便り アカツメクサ 子どもを伸ばす お母さんの不思議な力


【平成24年度 北見市立北小学校 学校だよりから】
 《シリーズ「イキイキ子育て」》
 カラスの巣 カラスの子育ての時期は、親鳥はヒナを守るのに必死! 
 街中の住宅街にある学校は周りを高い木で囲まれています。これは巣作りと子育てに格好の場所ですが、登下校時に子供たちがカラスに襲われることがあるので、市に頼んで駆除してもらっています。今年も昨日、専門業者さんが来て、カラスの巣を駆除しました。必死に我が子を守ろうとしているカラスにしてみると迷惑な話です。カラスから、親の愛情を学びました。

 「子どもを伸ばす お母さんのふしぎな力」 (社団法人日本PTA全国協議会推薦図書)
                    慶応大学医学部小児科教室 渡 辺 久 子 著
 ~赤ちゃんの心の研究者パブゼク博士は、親には「直接的な育児能力」(本能的に子どもを育てる力)があると言います。お母さんは赤ちゃんが幸せな気持ちで興味が湧くように、明るく優しいリズムや調子を選んであやしたりします。これは知識で教えられるものではなく、幼い頃に愛された体験を基盤に親になると自然に湧いてくるものです。直接的育児能力は、未開発国ほど豊かに見られ、高度に発達した文明社会の母親は高等教育により、頭でっかちになりダメになるとも警告しています。
 戦後のベビーブームに生まれた私は、母が洗濯機もなく、素手でせっせと家事と育児をこなしていたのを覚えています。子どもの病気も多く、真心と祈りだけがよりどころのその頃、おそらく直接的育児能力は豊かだったのでしょう。(途中略)
 日本は世界最低の乳児死亡率と最高の平均寿命を誇りながら、子どもたちはかつてなく苦しんでいます。いじめ、不登校、自殺。仲間と心ゆくまで遊びながら自然に鍛え合う、幸せな子どもの発達環境が破壊されているのです。
 しかし、不思議なことに、どんなにひどい心の傷を負い絶望している子でも、お母さんが真心をこめてわが子を理解するようにすると、水を得た魚のように蘇るのです。子どもの心を癒すお母さんの不思議な力に、私はいつも目を見張ります。この本がご自分の中の愛する力を再発見し、わが子やご自分の幸せの出会いにつながればと願います。~

 学校の会議室で見つけた本です。これを読むとお母さんの偉大さを感じます。カラスの親は、雄も雌も一緒になってヒナを守ります。まさに直接的育児能力です。ところで人間のお父さんには、「不思議な力はないのかな?」と思いました。
 家庭訪問で担任と有意義な話をされたかと思います。「教育の第一の責任者は親です」と入学式の時に話しました。教育は、学校と家庭とが協力して進めていかなければなりません。そのためには互いの信頼関係が大切です。信頼関係を築くには、コミュニケーションが必要です。気になること、気づいたことは些細なことでもお知らせください。

2017年6月20日火曜日

花便り 花菖蒲 あとかたづけで物を大切に

~平成12年の作品~

【平成24年度 北見市立北小学校 学校だよりから】
《心がホッとステーション》 ~あとかたづけで物を大切に~
 運動会 当日濡れたテントをしまうことができませんでした。火曜日のあとかたづけは、ドロの付いた用具をきれいに拭いてからのかたづけとなり、いつもより大変でしたが、高学年の子どもたちは、一生懸命やっていました。
 朝、歩いていると“しんきん”の店舗前の駐車場でスーツ姿の人が掃除をしているのを見かけました。駅前商店街の老舗菓子店や呉服店の店先でも毎朝、水をまき使い込んだほうきで丁寧に掃除をしています。客商売だから当たり前と言えばそれまでですが、掃除とか整理整頓は、物を大事にするだけでなく心を育てるものだと思います。あとかたづけをきちんとする習慣は、子どものうちにきちんと身に付けたいものです。
 30日は、PTAの皆さんにトイレ掃除をしていただきました。ありがとうございました。
 「子どもたちや先生方だけでなく、お父さんお母さんみんなで北小学校を大切にしているんだよ。」と子どもたちに話してあげてください。
若松湧水 斜里には、斜里岳の麓に「来運の水」という名水があって水道水の水源にもなっていました。網走は、藻琴山の麓を水源としたこれまたおいしい水でした。北見に来て、若松に湧き水を汲めるところがあると聞いて、日曜日に行って来ました。道路沿いに「若松湧水」という看板が立っていて、公園のように整備されていました。車が3台ほど止まっていました。取水口が2カ所しかなく、ペットボトルを抱えて並んで待ちました。常連さんらしい人から、「こんにちは」と声をかけられ、「取っ手の付いた焼酎の4リットルのボトルがいいよ。」とアドバイスされました。その方は、ごはん、コーヒー、お茶、焼酎の水割り、全て若松の水を使っているそうです。“水汲みのために4リットルの焼酎を何本も買うのもなあ!”と悩みました。案内板に「維持管理費として1リットル10円をお願いします。」と書いてありました。焼酎のボトル10本持って帰る人もいました。“400円か?”
帰り際、「昨日、孫の運動会だったけど、寒くてかわいそうだった。全部できなくて、残りは後でやるらしいが、平日なら見に行けんしね。天気ばっかりは、どうにもならん。」と話していました。

2017年6月19日月曜日

花便り アザミ 運動会は社会性も育てる


【平成24年度 北見市立北小学校 学校だよりから】
 運動会は、大事な社会人としての勉強の場 
 18歳の少年が通りすがりの女性を鉄パイプで殴るという事件がありました。動機は、おもしろくないことがあってむしゃくしゃしていたというものです。自己中心的ですぐ切れる若者が増えてきたと言われています。
 ~運動会で行う集団行動は、社会性や協調性を育てる~
 運動会の練習は、集合や整列などの集団行動がほとんどです。団体種目はもちろんですが、開会式、閉会式、遊戯もまた集団行動です。一人の勝手気ままでわがままな行動は許されません。
行進とか整列は、軍隊を連想させるということで最近では、昔ほど厳しく指導はしませんが、なぜ軍隊で集団行動を重要視するかと言えば、それは一人の勝手気ままな行動が死に直結するからです。
 弱い動物ほど群れて行動します。群れからはみ出した子どもをライオンなどの肉食動物は襲うといいます。人間にとって集団行動をきちんと身に付けるということは、身を守るという社会人としてとても大事なことなのです。
 4月に入学した1年生もこの運動会を機にぐっと成長します。運動会は、体力や運動能力だけでなく、社会性や協調性、規範意識を育てる大事な場でもあります。
 癒しの空間で心がホッとステーション
 学校には4つの中庭があります。それぞれにサクラ、モミジ、イチョウの木が植えられてありますが、1カ所木が枯れているところがあります。おまけに雑草がボウボウ生えています。そこにマリーゴールドやペチュニアなどの花のプランターを置いて癒しの空間にしようと草取りをしていたら、2年生がやってきて「校長先生、ぼくたちも手伝います。」と言ってくれました。それも一人ではありません。10人近く集まりました。心がとてもホッとステーションになりました。
1年生のアサガオが芽を出しました。2年生は、1年生の時に使ったあさがおセットでミニトマトを育てています。花や緑に囲まれると心が癒されます。

 

2017年6月18日日曜日

花便り 月見草 運動会アレコレ

~平成12年の作品~

【平成24年度 北見市立北小学校 学校だよりから】
 ◎△□ 運動会アレコレ ◎△□
☆「徒競走で初めてリボンをもらったから、もらい方知らなかったよ。」(6年生)
☆お家の人が、「遊戯がとっても上手だったよ。」と言ってくれたので、とってもうれしかったです。(2年生)
☆寒かったけど、おじいちゃんとおばあちゃんが見に来てくれて、「雨が降って寒かったのによくがんばったね。」と言ってくれました。(1年生)
☆イケメンの人を探したら、向こうから来てくれて助かりました。顔はよく見ていません。(借り物競争:5年生)
☆うちのお母さんが、「『美人の人』のとき出ればよかった。」と言っていました。(4年生)
☆(借り物競争)放送で岸本先生が、「お題に関係なく誰でもいいので5年生を助けてやってください!」とアナウンスしていたのがおもしろかった?(3年生)
◎よさこいソーランを指導した先生が、練習の時に「『どう上手だった?』と聞かなくてもおうちの人から『上手だったね!』と言われるように見ている人を感動させる元気いっぱいの“よさこいソーラン”にしよう。」と子どもたちに語っていましたが、本番の踊りはいかがでしたでしょうか?
イ ケメンのお父さん、美人のお母さんにもたくさん参加してもらいました。ありがとうございました。ご協力に感謝します。
 他校の様子:市内ほとんどの小学校が5月26日(土)に行われました。
 高栄小は、プログラム全て実施してお昼で終わったようですが、他の学校は、11時半頃に打ち切り、後日実施することにしました。日曜日も朝は雨が降り、気温の低い状況でした。本当に難しい判断でした。
 テレビ局が取材? 26日朝突然「運動会を取材させてください。」という連絡がありました。内容は、“北見の運動会は『お寿司屋さんから出前(オードブル)をとるらしい。』と聞いたものですから、その受け渡しの様子を撮らせてほしい。”というものでした。たぶんこの悪天候で来なかったと思います。(秘密のケンミンショーか?)この辺りでは、当たり前になっていますが、他の地区では、手作り弁当らしいです?
   

2017年6月17日土曜日

花便り タイセンボク 100点取ったら?

~平成12年の作品~

【平成23年度 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
《シリーズ「イキイキ子育て」》  “尾木ママの『叱らない』子育て論”から
  「100点とったらごほうび」がヤル気を下げる!
  子どものころの学びというのは、ほとんど遊びから始まります。たとえば草むらで虫を見つけて追いかけているうちに、ふっと興味の種の芽が出して「なんで蝶はこんなに小さいのにボクより力もないのに、空が飛べるのだろう?」すると「調べてごらんなさい。」と言わなくても自分から図鑑と見て名前や特徴を覚えたりするものです。漢字を覚えるにしてもノートや練習帳にただ繰り返し書き取り練習をしたっておもしろくもなんともありません。だけど“馬”という字は、馬が走っている絵がそのまま字になった。“火”はたき火が燃えている様子なんだ。なんて漢字の成り立ちから入っていけば、子どもたちの想像はどんどん大きくなっていきます。学ぶことと、知るとはおもしろいことだと体験的に味わうことが大事です。
 小学校は勉強の楽しさ、おもしろさを知る場でいいのです。だから勉強にごほうびは必要ないのです。
「100点取ったらゲームを買ってあげる。」一見、子どものヤル気をかきたてる方法に見えますが、一過性のもので、その一回のごほうびが結果的に子どものヤル気を下げてしまうことになるのです。学年が上がるにつれて、100点が取れていたテストが90点になり、80点になり、こうなると子どもはふてくされて、ヤル気をなくし、勉強はまったく楽しいものではなくなります。勉強、学ぶことは本来とても楽しいことなのです。「新しいことを学びたい」という欲求や探求心は、子ども自身の中からわきあがってくるものです。
 100点という結果ではなくて、学び続けるという過程を大切にする。
私が勉強好きになったきっかけは「読書」です。本の中には自分の知らないお話や歴史、不思議がいっぱい詰まっています。ママたちには、子どもの学びの芽、ヤル気の芽を摘み取らないで欲しいのです。
  あさがおの芽 
 1年生が種まきした“あさがおセット”が理科室の窓辺に置いてあります。トンボ葉が芽を出し伸びてきました。近くに居た4年生に「どうして真っすぐ伸びないで曲がっているの?」と質問しました。一人の子が「そんなこと1年生のときに習っていない。」もう一人の子は「本当だ。どうしてなんだろう?」と言いました。他の子が「太陽の光の方に向かって伸びるからだよ。」ときちんと答えたので、「どうして知っているの?」と聞くと「理科の時間に習った。」と言いました。習った知識ではなく、どうして曲がっているんだろう?と気づくことが一番大切なことです。1年生は気がつくでしょうか?

2017年6月16日金曜日

花便り ウツボグサ 子供と同じ言葉遣いは?

~平成12年の作品~

【平成22年度 網走市立潮見小学校 学校だより】
《シリーズ「イキイキ子育て」》  「母の品格」 多胡 輝 著より
  ~子どもの目線に立つのと同じ言葉遣いをするのは別です~
 子どもはよく「おはようございます」のことを「おっはあ」などといいます。テレビの影響でしょう。友だち同士でのあいさつだけでなく、親や先生にも使っています。それに応えてお母さんも「おっはあ」といっていますが、これはどうなのでしょう?
 お母さんの中には「うちは友だちみたいに仲がいいんですよ」と自慢する人もいますが、それは違うと思います。友だちのように子どもと話すのが、子どもと良好な関係を保つ秘訣だというのはお母さんの勘違いです。友だちと母親は違います。
友だちはたしなめませんが、母親は子どもをたしなめます。間違ったことをしたらその場で「それは違います」と諭すのがお母さんなのです。
 子どもを叱るとうまくコミュニケーションがとれなくなると思っているお母さんが結構たくさんいます。それでついつい優しくしてしまうのです。優しくする方が叱るよりずっと楽だからです。友だちのようなお母さんというのは、実は子どもを叱れないお母さんなのです。お母さんに叱られたことがなく、友だちのように付き合って育った子どもは、いったいどうやって善悪の判断を身に付けていくのでしょうか?
 いくら「人をいじめないようにしましょう」といっても、子どもは何がいじめになるかわかりません。「遊び」か「いじめ」かその境目があいまいなことが多いのです。その場で「それがいじめです。いじめてはいけません。」と叱るのが、子どもにしたら一番わかりやすいでしょう。 
 子どもは悪いことをして叱られながら善悪の判断をつけていきます。これは友だちではできません。
 

2017年6月15日木曜日

花便り 紫陽花 子供はこうして生き方を学ぶ


【平成20年度 斜里町立朝日小学校 学校だよりから】
《シリーズ「イキイキ子育て」》
 「子どもはこうして生き方を学びます」
◇批判ばかり受けて育った子は、非難ばかりします。
 ◇敵意に満ちた中で育った子は、だれとでも戦います。
 ◇ねたみを受けて育った子は、いつも悪いことをしているような気持ちになります。
 ◎心が寛大な人の中で育った子は、がまん強くなります。
 ◎はげましを受けて育った子は、自信を持ちます。
 ◎ほめられる中で育った子は、いつも感謝することを知ります。
 ◎公明正大な中で育った子は、正義感を持ちます。
 ◎人に認めてもらえる中で育った子は、自分を大事にします。
 ◎仲間の愛の中で育った子は、世界に愛を見つけます。
                        作:ドロシー・ロー・ノルト 訳:吉 永 宏


2017年6月14日水曜日

花便り エゾキスゲ 万引きはゲームじゃない!


【平成23年度 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
  万引きはゲームじゃない、犯罪だ!
 ~刑法犯少年の補導人数は、少年人口1,000人当たり16人~
 万引き・盗みなど非行を絶対に許さない
 「スリルや刺激を求めて」「ゲーム感覚で」「仲間がするから」といった理由で万引きなどの非行をする子どもたちが増えています。しかも、その多くは「悪いことをしている」という罪悪感がほとんどありません。親は「悪いことは悪い」とはっきり言い、万引きや自転車泥棒などはれっきとした「犯罪」であることを子どもにしっかり理解させましょう。
 また、子どもが万引きをしたら、本気で叱り、子どもとともに迷惑をかけた人にきちんと謝るなど、子どもが心から反省し、二度としない決意をするように促しましょう。
 お店から万引きの知らせがあり、親と連絡がとれないというので、引き取りに行ったことがありました。謝罪をしていると親が来て、開口一番「いくらですか?払えばいいんですよね。」と言いました。お店の担当者に聞くと「最近、こういう親が多いんですよ。昔は、泣いて『ごめんなさい』を繰り返したものでしたが、今の子は、ほとんど泣きません。“親が親なら、子も子”なんですかね?」と言っていました。
         平成21年度 財団法人 北海道青少年育成協会のパンフレットより

2017年6月13日火曜日

花便り マイヅルソウ 小さなアスリート

~平成12年の作品~

【平成22年度 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
《心がホッとステーション》
 30周年記念式典のことを網走タイムスに取り上げてくれた半澤 守さんが、
   今度は運動会を褒めてくれました。
 網走タイムズ 6月23日(水)コラム「四季」より 「小さなアスリートたち」
 午前5時、潮見小グラウンドでは既に整備が始まっていた。散水など裏方作業が黙々と続いている。「ありがとう、御苦労さま」の感謝の言葉をつぶやきながら、敷物を敷き終え帰宅する。
 昨年の運動会、一人っ子の孫が風邪でダウン、淋しい思いをした。午前8時過ぎ家族が席に着いた。主役1人、7人は観客である。好天気のもと競技が始まった。主役の出番は早い。4年生の80m徒競走が始まる。やがて7番目の5コースに皆の視線が集中した。
 スタートが切られ、小さなアスリートたちが疾走した。一家は恥も外聞もなく声援する。ゴールに主役が飛び込んだ。なんと予想に反して1位ではないか。私は久しぶりに興奮した。その後も主役は頑張る。個人競技「宇宙の旅」で3位、また、大声で応援した。少し気になり周囲を見ると、見知らぬ人が苦笑する顔があった。ここで最敬礼をして謝り、自ら軽薄な行為を恥じたのでした。
 バラエティーに富んだプログラムは楽しい。1年生の徒競走では靴が脱げ泣く子、リレー競技の迫力のある走り、リズム競技の素晴らしさ。
 小さなアスリートたち、皆よく頑張ったね。その感動を観衆に与えてくれてありがとう。すべての競技に先生のご熱意とご苦労、児童たちの努力のあとが見られたよい運動会でした。

2017年6月12日月曜日

花便り オオマチヨイグサ 書の心


【平成22年度 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
 私が所属している管内書写・書道教育研究会総会がありました。
豊かな心は、手書き文字から 
 ○日本の伝統文化芸術を守り育もう
 ○すばらしい日本語の心を伝えよう
 ○心を写す文字をより大切にしよう
 ○書く楽しさ喜びを通して健やかな心を養おう
 ○美しい文字で潤いのある豊かな人生を送ろう
  情報化が進展する今日、文字は印字されることが多くなりましたが、筆順に従って一点一画を丁寧に書くことは、文字感覚が養われ、集中力や思考力を高かめることにもつながっていきます。この手で文字を書くことが芸術へ昇華したものが書道であり、我が国を代表する芸術として多くの人に愛好されています。
 手書きの手紙には、書いた人の気持ちが伝わってくるような温かさが感じられます。昔から「書は人なり」と言われてきましたが、手書きの文字を見ると、その人の書きぶりから書いた人の「人となり」が伝わってきます。「書くよろこび」を次の世代に引き継いでいくことが、本研究会の目的であります。そのことが豊かな心を取り戻すことになると思っています。

2017年6月11日日曜日

花便り ヤマボウシ 早起きは三文の徳

~平成12年の作品~

【平成22年度 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
《心がホッとステーション》
 天都山フラワーガーデン「はな・てんと」 花植えで仲間の輪広げる 
 天都山山頂、レークビュースキー場に、花園があるのをご存じですか?
 冬は凍結した網走湖を臨む天都山を、夏は花でいっぱいにし、新しい観光名所として、また市民の憩いの場として利用できるように、2002年に整備を始めました。フラワーガーデン「はな・てんと」は、この花園を市民の皆さんと一緒に育てていく活動です。美しい農村景観、眩しく光る網走湖、美しく咲き乱れる天都山の花園…。そんな網走のまちなみを私たちの手で造ってみませんか?
 (網走市のHPより)
 これに賛同したのが、網走市の「おやじの会」(網走小、一中、中央小のお父さん方が中心)です。過日、“潮見小も是非…”というお話があって、6月19日(土)和田PTA会長さんと校長、教頭の三人で花植え作業に参加してきました。潮見小学校でも24日付けの案内文書で「会員募集」のお知らせしたところです。
 「父の日は 誕生日と一緒にね と仕分けされ」 
 20日(日)は「父の日」でした。この川柳からも分かるように「母の日」と比べると存在感は低いようです。「父の日何かしたの?」と聞くと、「うちのお父さん、『何もしなくていい、どこかへ出かけることもしなくていい。』と言ってた。」と3年生の男の子が言っていました。“父の日は、家でのんびりさせてくれ!”というのがお父さんの本音でしょう。「おやじの会」は、そんなことを思っているお父さんの集まりです。仲間の輪を広げませんか?
  早起きは三文の得(徳)  ~素敵なご婦人~ 
20日(日)朝7時前、学校の花に水やりをした帰り、校門の前で、自転車に乗った中年のあばさんから「学校の先生ですか?」と声をかけられました。この話を妻にすると、「通信に載せるときは、おばさんではなく、ご婦人と書くのよ。」と注意されました。
 そのご婦人から「何年生の担任ですか?」と聞かれました。ジーンズを履いていたので若く見られたのかと思い「…。」と困っていたら、「もしかして校長先生ですか?運動会は天気が良くてよかったですね。」そう言うと深々と礼をして、自転車にまたがり去って行きました。その姿を見送っていると、すぐに止まって、歩道に落ちていたゴミを拾いハンドル前の籠の中に入れました。その後も何度も止まってはゴミ拾いをしていました。早起きはするものです。こんな素敵なご婦人と出会うことができました。



暑い日には、子どもたちの歓声が響く公園ですが、
残念ながら、まだ聞こえません。

2017年6月10日土曜日

花便り ユキノシタ 秋葉原無差別殺傷事件の教訓

~平成12年の作品~

【平成22年度 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
 ~秋葉原無差別殺傷事件~
 犯人の男は、小・中学生のときは、文武両道の優等生だったようです。また、「教育」が問題にされそうです。
  犯人は「携帯電話依存症」 
 事件後のインターネットの書き込みサイトには、驚くような内容の書き込みが沢山あり、ネット社会の問題点が浮き彫りになりました。
 問題となっているのは、秋葉原の事件が中継された際、テレビに映った男が「うわ~。 俺モロ写ってるやん一番イケメンなのが俺だ!」という書き込みがありました。
 これに対し、「お前ら最低だな 人が死んでるのに何カメラの前で笑ってんだよ 。お前らが死ねばよかったのに」と批判されると、「笑ってるんじゃない もうパニックになってて笑うしかなかった 。人間、本当に追い詰められたり精神的に多大な負荷がかかると笑うんだ」と返答したものの「人が死んだくらいで騒ぎすぎなんだよ。ハゲどもめ!」という書き込み。他にも、匿名でのこの種の書き込みが絶えなかったのです。
 また、事件現場では、けが人を撮影して写メールで友だちに送る非常識な若者がたくさんいたそうです。
 今は、学校でも会議の案内、文書のやりとりはメールが主流になっていて、私も毎朝のメールチェックが日課になっています。しかし、便利さの追求が新しい問題を生んでいます。
 インターネット・携帯電話は、子どもに勝手に使わせてはいけない!
 「最近起きた子どもに関する事件・事故のほとんどにインターネットや携帯電話が関わっています。インターネットの急激な普及に制度やモラルが追いついていないのです。インターネットの先進国韓国(幼稚園児でも携帯を持っている)では情報モラルが深刻な問題になっています。道徳観や倫理観を十分に持ち合わせていない小学生(ブログにいじめの書き込みをする。平気で人を中傷する)には、親や教師がついて使わせるようにしましょう。「うちの子は、パソコンを自由に使いこなせるんですよ!」と自慢する親は要注意!です。
 《だまされる》
 インターネットでは、自分の本当の名前を言わなくても使うことができます。それを悪用して、うその名前を使って、人をだまそうとする人がいます。また、ホームページが写真や絵などを入れてきれいに作られていると、うっかりだまされてしまうことがあります。
 うその名前だけでなく、本当にいる人の名前を名乗って、その人になりすまし、悪いことをする人がいます。自分がした悪いことをその人のせいにするという許せない手口です。有名な会社になりすまして、利用者を安心させて悪いことをする人もいます。このような悪い人にだまされると、いろいろな犯罪の被害にあってしまいます。よく注意しなければなりません。
 インターネットを使っていると、まだ一度も会ったこともない人を信じるかどうか判断しなければいけないことが起こります。大人でも、かんたんに判断できないことが多くあります。確かな道徳観や倫理観は、大人だから持っているとは限らないのです。インターネット・携帯電話は、子どもに勝手に使わせてはいけません。



北見市端野の「屯田の杜公園」流れる池に水が入りました。
私はこの隣にある北見市役所端野総合支所で働いています。



2017年6月9日金曜日

花便り ガーベラ 花の季節を迎えました。

~平成12年の作品~

【平成22年度 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
《心がホットステーション》
 せせらぎ公園が一面黄色のたんぽぽ畑になったので、ブログに載せようと写真を撮りに行くと草刈り作業をしていました。桜より、たんぽぽの方が短い一生でした。
 たんぽぽの綿毛が飛んで行って姿を消すと季節は「夏」というのだそうです。
 我が家の庭では、初夏の花、ライラックが咲いています。青空をバックにすると爽やかさを感じます。また、ご近所の庭には藤が咲いています。町内には手入れの行き届いた藤棚がいくつもあります。葛西さんからは、珍しい白いハマナスをいただき3年生の教室前に植えました。浜茄子が咲くと夏本番です。
 今度の土曜日(6月19日)は、おやじの会で「はな・てんと」に花の苗を植えるそうです。オホーツクも花の季節を迎えました。
 昨日、職員玄関前に今年もペチュニア、マリーゴールド、サルビア、アリッサム、ケイトウの花の苗を植えたプランターを並べました。花で飾られている街は、犯罪が少ないそうです。
「花があるとなんかいいよね。」と登校してきた女の子が言いました。



2017年6月8日木曜日

花便り ノイバラ 理屈と膏薬

~平成12年の作品~

【平成22年 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
《シリーズ「イキイキ子育て」》
 マナーを知れば感情も和らぐ  『母の品格』 より
 「理屈とこう薬はどこにも貼れる」(「こう薬」とは、昔のシップのこと)
「ゴミは持ち帰る」というのは、身の回りをきれいにしておいた方が気持ちがいいという、気持ちの問題が根本にあります。
でも、これも理屈をこねると「わたしは身の回りが汚れていても一向に気にならない。」とか「むしろ汚い方が落ち着く」という、困った理屈を言い出す人が出てきてなかなか決着が着かず、不毛の論議になってしまうことがあります。
 分かり合えない2つの意見に何とか収拾をつけようとすると、強引に多数決で決めることになりますが、教育現場では、ふさわしくありません。でも、親子なら気持ちの問題を共有しやすいのです。
ふだんからお母さんが「ゴミで散らかっている部屋にいるのはイヤだよね。」と子どもに言っていれば、また、いつもお母さんが部屋をきれいにしていれば、子どもも気持ちのいい部屋は、きれいに片づいた清潔な部屋と思うようになります。これがごく自然な感情で、理屈をこねる必要などはありません。
 マナーを教えるということは、ごくふつうの感情を育むことです。
私たちは、「弱い者いじめをしてはいけません」「悪口をいうものではありません」「困っているとき人助けするのはおたがいさま」など、じつにいろいろなことをマナーとして教えられてきました。どれも理屈としてではなく体の中にしみ込んでいます。こういうマナーは、何度となくいわれているうちに少しずつ身に付いていくものだと思います。また、しつけと言って大声で怒鳴ったり、叩いたりするお母さんもいますが、逆効果です。マナーを身に付けさせようと思ったら、根気強く諭すことです。 

2017年6月7日水曜日

花便り イワカガミ むかし調べ

~平成12年の作品~

【平成20年度 斜里町立朝日小学校 学校だよりから】
《心がホッとステーション》
 「むかし調べ」 (4年生)
 校長先生に聞けば分かる?
Q「校長先生に聞きます。むかしどんなお菓子がありましたか?」
「グリコのおまけ付きキャラメルとかガムとか今と同じだと思うよ」
Q「お金は、今と昔では違いますか?」
「100円札があったね。おこづかいは1日10円で、5円のくじが2回引けたなあ。えんぴつが1本10円だったかな。」
Q「むかしは、1銭とかのお金があったんでしょ?」
「先生の子どものころは、今と同じだよ。それはもっとむかしの話だよ。」
Q「むかしは、300円で何が買えましたか?」
「1ヶ月のおこづかいが300円だった。ラーメン1杯が300円くらいだったかな?校長先生の子どもの頃と、今の生活とそんなに違いはないと思うよ。」
Q「いいえ、ぜんぜんちがいます。校長先生が見ていたテレビは、白黒でしょ?」 

2017年6月6日火曜日

花便り ハマナス② 「みんなと一緒」は困る

【平成21年度 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
 《シリーズ「イキイキ子育て」》 
     “母の品格”  多 湖   輝 著から
 「みんないっしょに」というのは困った風潮 
 かけっこというのは、おもしろいですね。子供たちが一生懸命走っている姿を見ると、心から「がんばれ」と声援を送りたくなります。見ている者も夢中にさせるのが運動会での徒競走です。
 ところが今の運動会は、子供たちがゴールしても1番や2番を決めるわけではなく、昔のように1等賞、2等賞というような賞をもらうことはしません。
 ゴールには親がビデオカメラや携帯電話のカメラをかまえて待っているので、わが子が何番だったかは、カメラの中に残されているだけというのが多いのです。
 中にはあらかじめ子供たちのタイムを記録しておいて、同じようなタイムの子供を並べて走らせる学校もあるようです。そして、みんな頑張ったからということで、みんなに「健闘賞」を配るところもあるようです。
 なぜこうなったかというと「1等賞がとれなかった子供やビリになった子供がかわいそう」という親の真理が働いているのでしょう。
 今の運動会は、昼のお弁当も親と子は別々の場所で食べるのだそうです。これも「運動会を見に来れなかったお父さんやお母さんがいる子供はかわいそう」という親の心理が働いています。
 子供が「かわいそう」なことはできるだけさせたくないという気持ちは大切です。しかし、それと同じくらい「かわいそう」な状況になったときにどう耐えられるかを子供が学ぶことも大切です。
 今は「かわいそう」という親の気持ちが大きくなって、どんどん子供を過保護にしています。
 子供を「保護」することと「過保護」にすることは、天と地ほどの大きな差があります。お母さんが子供を「保護」したいというのは理屈ではなく、心の底からにじみ出てくる母性本能でしょう。でも、この気持ちをうまくコントロールしていかないとあふれる母性本能で「過保護」になってしまいます。気持ちがあふれて暴走しないようにコントロールするのが「母の品格」だと思います。

2017年6月5日月曜日

花便り 浜茄子 遠足


【平成21年度 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
 遠 足 歩け!歩け!
 今、腰が痛くて整骨院に通っています。整骨院の先生から、「原因は“運動不足”歩きなさい!」と言われました。考えてみたら、家から学校まで100mくらいしかありません。これでは歩いているとはいえません。長い距離を汗をかいて歩く「ウォーキング」は健康にとてもいいのです。でも、ただ歩くのはつまらないものです。
 体全部を使って遠足を楽しみましょう。
 目~周りの景色を見ながら歩きましょう。
 耳~小鳥のさえずり、風の音、海の音を聞きながら歩きましょう。
 鼻~たい肥のくさい臭いもかぎましょう。潮の香りも感じましょう。
 手~貝殻を拾ったり、海の水に触れましょう。
  後、使っていないのはどこですか?「足と口!」
 「足は、もちろん歩くのに使います。」 「口は?」
 「はい、おしゃべりするのに使います」「違います。遠足におしゃべりは必要ありません。おいしいお弁当を食べるのに使います。」
  体を全部使った遠足は、思い出がたくさんできます。いい作文も書けます。作文を書いたら、校長先生に見せて下さい。

2017年6月4日日曜日

花便り スイレン 名湯秘湯

~平成12年の作品~

【平成20年度 斜里町立朝日小学校 學校だよりから】
《心がホッとステーション》
   身体を清め、心を洗って帰るなら、またのお越しを歓迎します。
                             (越川温泉協同組合)
 遠足で雨に濡れ、体の冷えたみつ子先生が、「今日は越川の温泉に行って温まってくる。校長先生もどうですか?」
 昨年のちょうど今頃、近所の人に斜里には隠れた名湯「越川温泉」があると聞いて、夕方、出かけたことがありました。行けども行けどもそれらしい建物は見当たらず、あきらめて帰ろうとしたら、道端に白いドラム缶を積み上げた門が見えました。到着したころは、すでにうす暗くなっていて灯りはなく、妻は「こんなところに一人で入るのは恐い。熊でも出たらどうするの!」と言い出し、結局その日は入らずに帰ってきました。
 それから1年「みつ子先生が『いい!』と言うなら・・・」と意を決して行ってきました。
 入り口に[入浴料200円]という貼り紙がありました。休憩所には常連らしい先客が3人いて「そのドラム缶の中にお金を入れるんだ。」と教えてくれました。地域の人たちが協同組合をつくって運営しているらしく、壁には、「組織図」や「役員名簿」、「掃除当番表」などが貼ってありました。壁際にはそれぞれ形の違った相当使い込んだソファーと真ん中にはテーブルがいくつか並べてあり、天井には懐中電灯が5本吊り下げてありました。
 更衣室は男女別にちゃんとなっています。浴室はコンクリートむき出し、屋根は半透明の波板、いかにも手作りの建物ですが、窓はサッシで大きく駐車場から丸見えです。
 湯船に入ると“熱い!”太いホースが2本あって、なぜか青いホースからは[温泉水]赤いホースからは[水]が出ています。大きなバルブを回し水の量を調整しながら、自分にあった温度にして入るらしいのです。ただし“水は川からひいているので飲まないで下さい”と書いてありました。
 湯船の大きさは2m×3m、1人で手足を伸ばして浸かると実に気持ちが良い。無色、透明、ほんの少し硫黄の臭いがして体の芯からポカポカ温まる感じがします。
 あがると「身体を清め、心を洗うならば、またのお越しを歓迎します。」という貼り紙を目にしました。“ゴミは持ち帰り下さい。皆さんの善意で支えられている温泉です。”なるほどみつ子先生おすすめの温泉は最高でした。

2017年6月3日土曜日

花便り ツリガネソウ PTA総会


【平成21年度 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
  PTA総会の出席率
 稚内市立南中学校が荒れたときに、「よさこいソーラン」で立て直しをしたのは有名な話ですが、赴任した校長が真っ先に職員に言ったのは、「参観日の出席率を100%にする」ということだったそうです。生徒指導の問題は、学校だけで解決できるものではない。家庭の協力を得ることが大切であり、学校教育に関心を持ってもらうことが大切と考えたからです。ほとんどの学校のPTA総会は、“役が当たる”とか“出ても出なくてもいいものだから・・・”、“話がつまらない。”といった理由から出席率が低いようです。今回も参観日とは別に夜の開催となりましたので、さらに少なくなることが予想されます。
 (前々任校)特認校「北見市立若松小学校」(全校生約30名)のPTA総会の参加率は200%でした。保護者は夫婦同伴、さらに祖父母の方も参加するからです。特認校とは、「定まった校区がなく北見市街から1年生6名に限り入学できる。」という制度で保護者の学校教育に対する関心が非常に高い学校でした。
 (前任校)斜里町立朝日小学校(全校生約220名)は開校21年の学校でした。新設校ということもあり、地域、保護者の皆さんが学校に対して大変協力的でした。総会の出席率は6~7割ありました。
 潮見小ではどれだけの方が参加していただけるか楽しみにしています。
 総会は、PTAの役員や活動計画、予算を決める重要なものです。また、今年は来年の開校30周年記念事業についても話し合われます。学校からは、転入者の紹介や今年度の学校の取り組みや今回の学校閉鎖のことについて説明します。直接話ができる唯一の機会です。「どうせ出たって・・・。」「全て学校にお任せ・・・。」と言わずに是非出席下さいますようお願い申し上げます。

2017年6月2日金曜日

花便り ウツギ 人は人によって人になる

~平成12年の作品~

【平成21年度 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
 《シリーズ「イキイキ子育て」》  子育て手帳より
  ・・・子どもはSOSがうまく言えない・・・ 
 いじめや不登校につながる悩みなど、子どもが心の問題を抱えたとき、それは、しばしば身体的なサインとなって現れます。腹痛・吐き気・下痢・食欲不振・めまい・頭痛・発熱といった症状や過食・拒食・不眠・ヒステリーといった行動などさまざまなサインがあります。サインに気づいたら、病気だと心配するだけでなく、心の問題が背景にないか考えましょう。「気のせいだ」「わがまま」「ズル休み」というような言葉で片づけず、様子をよく見て、話をよく聞き、理解しようとする姿勢が大事です。網走には教育相談員がいますので相談してみましょう。
      ***子どもの身体や行動に現れるサインを見逃さない***
    “あらためて 人は 人によって 人となる” 
 成長過程にある子どもたちは、「その時、その場で出逢った人の姿」によって様々な影響を受けるものです。「学校という場」は、教師・事務職員はじめ業務主事・給食調理員・事務補さんなど多くの出逢いの場です。「あの時の、あの人のひと言」が、その後の自分の生き方に影響を与えているという実感は数多くあります。
 料理家の星澤幸子さんは、中学校の家庭科の先生から「あなた料理上手ね。」と褒められたことが料理の道に進むきっかけになったそうです。また、私の友人で、小学生のときに、掃除の仕方を褒められたことがきっかけで清掃会社の社長になった人もいます。先生との出逢いを大切にしてください。

2017年6月1日木曜日

花便り 菖蒲 スペシャルカレー


【平成21年度 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
 《心がホッとステーション》  潮見小特製スペシャルカレー
 ~月に一度、手作りカレールウのスペシャルカレーが絶品!~
 18種類のスパイス(秘伝)と小麦粉、バター、サラダ油を火にかけてゆっくりとこがさないように練り合わせたものを冷蔵庫で1週間から10日ほど熟成させます。潮見小の子は、これまで当然のようにこのカレーを食べていたでしょうが、学校給食でこんなに手間暇をかけて(児童数が管内一多いというのに)作るカレーは、潮見小だけだと思いますし、美味しいに決まっています。今までいろいろな市町村の給食を食べてきましたが、潮見の給食は上位ランクです。限られた食費で毎日おいしい給食を作ってくれる栄養士(栄養教諭)さんと調理員さんに感謝します。ごちそうさまです。
 《シリーズ「イキイキ子育て」》 ~子育て手帳より~ 
  子育ては母親の仕事 そう思っているお父さんは要注意!
 家庭での父親の存在感が薄いことが指摘されています。母親だけに子育ての責任をゆだねて、父親の理解や協力がないままでは、母親の子育てに対する不安感や負担が増したり、母と子の関係が密着しすぎたりすることにつながる心配があります。
 父親がもっと家庭の中での役割を積極的に担い、夫婦でしつけについてよく話し合っていくことが大切です。
 そのためにも、夫婦はお互いに尊敬し合い(愛し合い)、子どもの前で相手をけなしたり、見下したりすることのないように気をつけましょう。父親の存在価値がなくなります。私もそうだったと反省しています。
    ~夫婦で共同して子育てをする~