【平成24年度 北見市立北小学校 学校だよりから】
《シリーズ「イキイキ子育て」》
~「叱られる側」の子どもの立場も考える~しつけは大切ですが、“しつけなくては”という気持ちから、つい叩いてしまい、その行為に歯止めがきかなくなってしまう場合もあります。子育てのイライラやストレスが、子どもへの愛情を忘れさせ、叱るという行動にすりかわっていることはありませんか。
上手なしかり方のヒントは、「叱られる側」の子どもの立場にもなって考えること。「そう言われたら子どもはどう感じるだろうか」「子どもはどう受け止めるだろうか」まずここから考えてみることです。
子どもの心や身体を傷つけるような叱り方は、教育的な効果がないばかりでなく、児童虐待につながる可能性もあります。
また、「自分の子だけ良ければいい」という考え方(自子主義・モンスターペアレント)が増えています。学校の窓ガラスを割った子の親が、学校に対して「石が当たったくらいで割れるガラスを使っているのが悪い。近くにそんな石が転がっているのが悪い。」と言ってきた。(STV「どさんこワイド」でやっていました。)ごく一部の親だと思いたかったのですが、放送後これに似た事例が数多くTV局に寄せられたそうです。
80歳になる母が美幌で一人暮らしをしているので、ときどき顔を見に行きます。最近はボケてきていますが、昔のことはよく覚えています。
私が3年生の時だったと思います。近所の家の窓ガラスを割ったことがありました。何をして割ったかもう覚えていませんが、母に連れられてあやまりに行きました。母は何度も何度も頭を下げていました。その後、じいちゃんが、物置にあったガラス板とガラス切りを持って、その家にガラスを入れに行きました。そのときも連れて行かれ、じいちゃんに「ヨシミツ、もう一度ちゃんとあやまりなさい。」と言われました。また二人で何度も何度も頭を下げてあやまりました。子ども心に、親のあやまる姿を見て“大変なことをしたな!悪いことをしたら、こうやってあやまるものなんだ。”と思いました。私は、この1件しか覚えていませんが、母は、「何回、ヨシミツを連れてあやまりに行ったもんかねぇ~。」と言っています。子どものやったことは親の責任、あやまるのは親の役目なのです。
~親の背中を見て子どもは育つ~
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