2017年6月21日水曜日
花便り アカツメクサ 子どもを伸ばす お母さんの不思議な力
【平成24年度 北見市立北小学校 学校だよりから】
《シリーズ「イキイキ子育て」》
カラスの巣 カラスの子育ての時期は、親鳥はヒナを守るのに必死!
街中の住宅街にある学校は周りを高い木で囲まれています。これは巣作りと子育てに格好の場所ですが、登下校時に子供たちがカラスに襲われることがあるので、市に頼んで駆除してもらっています。今年も昨日、専門業者さんが来て、カラスの巣を駆除しました。必死に我が子を守ろうとしているカラスにしてみると迷惑な話です。カラスから、親の愛情を学びました。
「子どもを伸ばす お母さんのふしぎな力」 (社団法人日本PTA全国協議会推薦図書)
慶応大学医学部小児科教室 渡 辺 久 子 著
~赤ちゃんの心の研究者パブゼク博士は、親には「直接的な育児能力」(本能的に子どもを育てる力)があると言います。お母さんは赤ちゃんが幸せな気持ちで興味が湧くように、明るく優しいリズムや調子を選んであやしたりします。これは知識で教えられるものではなく、幼い頃に愛された体験を基盤に親になると自然に湧いてくるものです。直接的育児能力は、未開発国ほど豊かに見られ、高度に発達した文明社会の母親は高等教育により、頭でっかちになりダメになるとも警告しています。
戦後のベビーブームに生まれた私は、母が洗濯機もなく、素手でせっせと家事と育児をこなしていたのを覚えています。子どもの病気も多く、真心と祈りだけがよりどころのその頃、おそらく直接的育児能力は豊かだったのでしょう。(途中略)
日本は世界最低の乳児死亡率と最高の平均寿命を誇りながら、子どもたちはかつてなく苦しんでいます。いじめ、不登校、自殺。仲間と心ゆくまで遊びながら自然に鍛え合う、幸せな子どもの発達環境が破壊されているのです。
しかし、不思議なことに、どんなにひどい心の傷を負い絶望している子でも、お母さんが真心をこめてわが子を理解するようにすると、水を得た魚のように蘇るのです。子どもの心を癒すお母さんの不思議な力に、私はいつも目を見張ります。この本がご自分の中の愛する力を再発見し、わが子やご自分の幸せの出会いにつながればと願います。~
学校の会議室で見つけた本です。これを読むとお母さんの偉大さを感じます。カラスの親は、雄も雌も一緒になってヒナを守ります。まさに直接的育児能力です。ところで人間のお父さんには、「不思議な力はないのかな?」と思いました。
家庭訪問で担任と有意義な話をされたかと思います。「教育の第一の責任者は親です」と入学式の時に話しました。教育は、学校と家庭とが協力して進めていかなければなりません。そのためには互いの信頼関係が大切です。信頼関係を築くには、コミュニケーションが必要です。気になること、気づいたことは些細なことでもお知らせください。
平成28年3月 北見市立北小学校退職、その後、北見市教育委員会教育専門相談員、令和2年4月から、訓子府町教育委員会教育専門員 令和3年4月から、訓子府町認定こども園長
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