~平成12年の作品~
【平成24年度 北見市立北小学校 学校だよりから】
~マンガ「ド根性ガエル」のひろしとピョン吉の関係~
ひろしが悪いことを思いつくと、Tシャツに貼り付いたカエルのピョン吉が、「ひろし、それはないぜ!」といさめるシーンがよくあります。「トムとジェリー」の漫画でも、天使と悪魔が出てきて、互いにささやくシーンがあります。自律とは、まさしくこのことで、悪い誘惑にのってしまいそうな自分とそれを止めるもう一人の自分(良心)が葛藤し、“最後は良心が勝る”とよいのですが、子どもは、思いつくまま、気が向くまま、衝動的、短絡的に行動してしまいます。今は自立の基礎を養う時期です。自分を律することができないと自立はできません。
つまり大人になれないのです。高学年にもなれば、「何が良くて、何が悪いか」「交通ルールを守りましょう」「左右を確認しましょう」「ヘルメットをかぶりましょう」“そんなこと言われなくても分かっている”と言います。ところが高学年ほどルールが守れない。「黄色(信号)だけど、行ってしまえ!」「今日は、暑いし、面倒くさいからヘルメットかぶらない。」と悪い誘惑にすぐのってしまう。「そんなことしたら、ダメダメ!」と言ってくれるピョン吉を心の中に持つように・・・。と前の学校でこんな話をして大失敗しました。
今の子は、「ド根性ガエル」も「トムとジェリー」も知らないのです。保護者の皆さんは知っていますよね。自立させようと思ったら、善悪の判断をきちんとつけさせることです。「子どもの自主性を尊重します。」という親がいますが、それは子ども任せにすることではありません。まず「そんなことをしたらダメダメ!」とピョン吉役をするのが“親”の役目です。
0 件のコメント:
コメントを投稿