2017年10月24日火曜日

花だより カッコウアザミ 教員の働き方改革(3)


 管理を徹底するのではなく意識改革の徹底を
                  日本女子体育大学 教授 青木 純一
 ≪働き方改革 3つの短期目標≫
1 調整休暇制度の導入(拡大)
 すでにいくつかの市町村で夏季休業中の学校閉庁日が導入され始めていますが、夏休みがもっと有効活用できるはず、もちろん通常勤務の時間外に働いた対価は残業代で返すのが原則ですが、現実的な問題として、すべての教員に残業代を支払おうとしたら間違いなく財源がパンクしてしまいます。そこで当面は、夏休みに休暇を取りやすくするなどして、法的労働時間を超える時間外労働や休日労働といった「働き過ぎ時間」について「時間」で返すという形をとるのがよいのではないかと考えています。
2 部活動の問題
 多くの教員が負担だと感じている一方で、それがやりたくて教員になった人もいる部活動問題については、中教審でも具体的な話が進んでいるようですが、どういう形になるにせよ、中体連など大きな組織を巻き込んだ広域的視点に立った議論をしていただきたい。
3 教員が自ら働き方に関する意識改革をする
 学校には「教育の善性」「無限定性」「多元性」「複線性」「再帰性」「感情労働」といった、教職ならではの多忙の要因がいろいろあり、ただ上からコントロールすればいいというわけではありません。やり方を間違えれば大きな反発だってあるはずです。
 「もう、そんなことを言っている段階ではない」と言う認識はあります。しかし、時間管理を徹底することは違うと思います。

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