2017年10月3日火曜日

花だより 吾亦紅 カボチャ 母親は子どもの友達ではない


【平成22年度 北見市立北小学校 学校だよりから】
 《シリーズ「イキイキ子育て」》
 『母の品格』多湖 輝著から ~母親は、子どもの友だちではありません~
「今日は、学校に行きたくない。」「どうして?」「だって、○○○がイヤなんだもん。」「そう、そんなことがあったの。無理しないで休んじゃえば…。」
子「サッチーあのね。これ○○だよね。」母「ターくんもそう思う?サッチーもそう思うよ。」これが最近の親子の会話です。今のお母さんは、優しいから、子どもと同じような話し方をします。特に小さい子がいるお母さんはそうです。お母さんの中には、「うちは友だちみたいに仲がいいんですよ。」と自慢する人がいますが、それは違うと思います。友だちのように子どもと話すのが、子どもと良好なコミュニケーションを保つ秘訣だというのは大きな勘違いです。
《友だちと母親の違い》 友だちはたしなめませんが、母親は子どもをたしなめます。間違ったことをしたらその場で「それは違います。」と諭すのが母親です。
 子どもを叱るとうまくコミュニケーションがとれなくなると思っているお母さんがけっこうたくさんいるのではないでしょうか。だから叱ることができず、その代わりに優しくしてしまうのです。優しくする方がずっと楽だからです。友だちのようなお母さんというのは、じつは子どもを??れないお母さんかもしれません。お母さんに叱られずに育った子どもは、善悪の判断が身に付きません。
 いくら「いじめは悪いことですよ。」と言われても、子どもは何がいじめなのか分かりません。実際、遊びかいじめかその境目があいまいなことが多いのです。そんなときにお母さんが、その場で「それがいじめです。いじめはしていけません。」と叱るのが、子どもにしても一番わかりやすいのです。子どもは悪いことをして叱られながら善悪の判断をつけていきます。これは友だちではできません。
 “「甘えさせる」と「甘やかす」”とは違うといいました。けじめをきちんとつけることが大切です。母は優しくて恐い存在でなければなりません。凛とした品性をもって子どもと接してください。


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