2018年11月11日日曜日

花だより ミズヒキ セブンーイレブンの革新も当初は総スカン


 セブンーイレブンの革新も当初は総スカン
     教育研究家/中教審「学校における働き方改革特別部会」委員 妹尾 昌俊
 今ではすっかりおなじみのコンビニのおにぎり、おでん、ATM。これはすべて鈴木敏文さん(セブン&アイ・ホールディングの元会長)が発案して、進めていったものですが、当初は社内でも周りは反対意見ばかりだったそうです。
 「おにぎり?おでん?家庭で作るものをわざわざコンビニに買いに来るか?売れっこない!」に加えて、店内に臭いが残ることが大きな課題でした。コンビニ内のATMも今となっては、なくてはならないものですが、最初は、手数料収入だけでペイできるわけがないと、メインバンクの頭取が直々に鈴木さんのところに来て、「やめておきなさい。」とアドバイスをしたほどでした。そもそも1973年にコンビニを日本に導入するときからして、周囲は反対の大合唱でした。
 そんな中、これは絶対消費者のためになるから、売れると信念をもって鈴木さんは進めてきました。彼はこう述べています。
~人間は過去の延長線上で考えてしまいがちです。それは、これまでの延長線上で考えた方が、楽だからです。楽な方に流されたときから、市場の変化に取り残されていく。
 「できない理由」をあげる前にもう一度問い直してほしいのは、いま「できない理由」と考えていることは本当に「できない理由」なのかとうことです。~
 「保護者の理解が大切」と言うなら、なぜ話さない?
 働き方改革を考えるときにも、過去の延長線上で考えてしまって、できないと思い込んでいるのではないでしょうか?
 100人の校長先生がいたら、「保護者の理解が不可欠」ということには、ほぼ100人が賛成すると思います。しかし、どうでしょうか。この4月から、保護者に対して何か理解を促す話をしましたか? ひょっとしたら、話をしても分かってくれない保護者多いと、本音では考えていませんか?
 実は、留守番電話の設置は、時間外における仕事の中断を防ぐという効果がメインですが、保護者への「勤務時間を意識しましょうね。」という啓発効果もあります。留守番電話以外にも保護者の理解を促す方法はいくつもあります。「できない理由」と考えていることは本当に「できない理由」なのか、問い直してみてください。

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