だらしない子への対応 「学習指導」=「生徒指導」と考える
整理整頓ができない、身だしなみが悪い、時間が守れない、忘れ物が多いなど、いわゆる“だらしない子”が学級にはいます。こうした子は、学習規律も守れなくて、教師は指導に苦慮します。
こうしたときに考えたい視点は、先生が指導に困っているのか、それとも、その子が学校生活を送る上で困っているのかということです。前者だと、だらしない子=手のかかるやっかいな子となります。これは「家庭のしつけ」の問題と片付けてはいけません。
だらしない子には、生徒指導で対応すると思いがちです。もちろんそれも大切ですが、日々の学習指導を適切に行うことが生徒指導であるという大前提を忘れてはなりません。毎時間、問題行動が起こっている学級(落ち着かない)は、学級として機能していません。たとえそんな学級であっても、日々の授業は行われています。ですから、きちんとした学習規律(姿勢、学習用具の使い方、置き場所、発表の仕方など、学習のルールの定着)を確保し、その子も「わかる・できる・楽しい」授業を成立させることが最大の生徒指導だと考えるべきです。学習指導(各教科の授業時間)はあっても、生徒指導の時間は、週に1時間の道徳の時間以外にありません。そして、この学習指導は、全教師が取り組まなければ効果がありません。
天都山から知床連山を臨む
0 件のコメント:
コメントを投稿