2018年11月1日木曜日

花だより サクラダテ 子どもの絵を飾る家

≪子どもの絵を飾る家≫
モデルハウスの家には、名画の複製が飾られて一見豪華そうに見えます。新築のお祝いに豪華な額装の絵を贈る人もいます。ところが家庭訪問で訪れた家の玄関に子どもが描いた絵(絵画コンクールで入選した作品)が額に入れられて飾られていました。 
 「玄関に飾ると来るお客さんが、皆さん『あら、○○ちゃん、上手な絵を描くのね。』と褒めてくれるんですよ。そしたらうちの子、すっかりいい気になって絵を描くのが好きになったみたいで…。」と自慢しました。次の年の家庭訪問のときには、北海道知事賞を受賞した「うし」の絵が立派な額に入れて飾ってありました。子どもの作品が飾られている家っていいものです。
 《“読書”好きになる本との出あい》
「中学生のとき「どくとるマンボウ」シリーズを読んだのが、読書好きになるきっかけでした。また、読んでみたい。」と本校の職員が、逝去された作家北杜夫氏を偲んで話していました。
 北杜夫氏は、小学生の頃、こんな俳句を作ったそうだ。~コオロギがコロコロと鳴く秋の夜~ 大歌人だった父は面白半分にそれを見たが何も言わなかった。とご本人は回想しています。亡くなった作家北杜夫さんは、本名斉藤宗吉という。斎藤茂吉の息子が下手な小説など書くのは恥ずかしいという思いでペンネームを使い出しました。松本から仙台と寒い地で学んだから北。トーマス・マンの小説「トニオ・クレーゲル」に心酔して杜二夫(トニオ)、それが杜夫になったのはよく知られています。(朝日新聞「天声人語」より)
 日本の文学はユーモアに乏しい。とかくシリアスに傾き、笑うようなものは格落ちとみる風潮に、マンボウシリーズは、気持ちよく風穴を開けたと評されています。誰にも好きな本、好きな作家がいると思います。北杜夫文学と出合い読書好きになった人が多かったのではないでしょうか。また昭和が一つなくなりました。北見に大型複合書店の「コーチャンフォー」が開店しました。さっそく北杜夫文学を探しに行こうと思います。
斜里岳と製糖工場
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