AI時代の「学び」 慶応大学教授 今井むつみ
◆AI時代の教師に求められること
AIは少し過大評価されているように思います。AIは自動ピアノのようなものです。人はなぜ自動ピアノがあるのに、わざわざピアニストの演奏会に行くのでしょうか。それはピアニスト独自の個性があるからです。
曲にはもちろんそれぞれの弾き方が細かく定められています。ですが、いつも教科書どおりの演奏をしていては、聞いている方はつまらない。ピアニストは、伝統に忠実に演奏するけれども、ホール、時間、観客などに応じてその一瞬の演奏をします。そこが違うのです。
これと同じようなことが教師にも言えます教科書通りに教えるのか、目の前の子どもたちのその一瞬に合わせて授業するのか。
子どもが必要とすることは一人一人違います。子どもの興味や反応も一瞬時に変化します。教科書を無視するわけではなくても、その一瞬にしかない場面が教室にはあります。教師が想定しなかった子どもの発言を、無視するか、それともそこから発展させるか。
そこが、子どもの気持ちに火をつけるかどうかの境目です。子どもが「学びたい」と思えるように、子どもの気持ちに火をつけることが、先生方のこれからの役割になります。
凡庸な教師は たたしゃべるだけ
良い教師は 説明する
優秀な教師は 範を示す
偉大な教師は 子どもの心に 火をつける
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