2018年11月12日月曜日

花だより ヤクシソウ 「悪いのは相手」という考え方をしない


 「悪いのは相手」という考え方をしない
 小さい子は、「ぼく(わたし)は悪くないもん」とよく言います。身をかばいたいという気持ちは小さい子供でもあります。こんなとき子供に同調して「はい、あなたは悪くないわよ。」と迎合する親が最近多いように感じます。
 「本当に自分が悪くないかどうか、相手の気持ちになってもう一度よく考えなさい。」小さい頃から、立ち止まって考える時間を身に付けさせることが大切です。
 品格のあるお母さんは、そう簡単に子供に迎合したりしないものです。簡単に迎合すると子供は自分のやることは何でも正しいと思い、単純に悪いのは相手だと思ってしまうのです。
 これは交渉のテクニックのように、相手にすべて責任を押しつけて、悪いのは相手と決めつけて交渉をはじめるやり方です。最後まで自分の落ち度を認めようとしない。こんなことを交渉テクニックだと思って続けていると、自己中心的な人間になってしまいます。そんな人がだんだん増えてきて世の中がぎすぎすしているような感じもします。子供のケンカやトラブルは、よほどのことがない限り100%相手が悪いということはありえません。立ち止まって考える時間をもてばわかるはずです。当たり前のことですが、親が悪いのは相手と決めつけるような考え方や話し方をしないことです。子供には立ち止まって考える時間が持てるようにしつけていきましょう。「しつけ」とは仕向けることです。焦らずにゆっくりでいいのです。
                  「母の品格」 多湖 輝 著より
屈斜路湖(11月11日)

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