2018年11月27日火曜日

花だより アゼトウナ 知っているようで知らない「教科書」について


 知っているようで知らない「教科書」について  
      タダでもらっているけど、本当はいくら?
 義務教育の教科書は無償給与されているのは皆さんご存じだと思います。これは昭和38年度に始まった制度で50年以上の歴史があります。
 北海道は「教育出版」という会社の教科書が多く使われていますが、他にも数社あって日本中で同じ教科書を使っているわけではありません。各市町村教育委員会が選定しますが、オホーツク管内は、同じ教科書を使われています。例えば、東京から転入してきた児童には、教科書が違うので新たに用意します。
 教科書にも定価がありますが、一般の商品と異なり、各社が独自に設定することはできません。その年の国の予算に応じて、文科大臣が認可する制度になっています。
 平成27年度の小学校国語教科書6年生用は648円です。平成26年度の小学1年生の入学時に給与された教科書は国語・書写・算数・生活・図工の6点で合計2,128円です。
 教科書のページ数は増えています。学習指導要領の内容が増えたことや言語活動の充実で「はどめ規定」がなくなったこと、わかりやすさや学びやすさを追求して記述が工夫されたことなどにより、数年前の教科書に比べて、小学校で約34%増となっています。
 情報化が進展し、教科書の他にデジタル教材の活用が進んでいます。現在、デジタル教科書の位置づけに関して検討が行われています。紙面だけでなく、音声や動画等の様々なコンテンツを含んだ場合、主たる教材として扱うことをどう考えるか、採択や供給をどう考えるか、費用負担をどうするかなど難しい問題があります。ノートを持たずにタブレットで勉強する時代が来るかもしれません。

0 件のコメント:

コメントを投稿