2018年11月16日金曜日

花だより ミセバヤ 先生とジャージ


 先生とジャージ】
 スーツに運動靴姿は、学校の先生か泥棒しかいない。しかし、スーツにハイヒールを履いて授業していた若い女の先生が、先輩から、「教師にあるまじき身なりだ!」と厳しく注意をされたという。また、特別支援学級担当の教師には、ジャージを支給する市町村がある。特支担当の先生のメガネは、折れない特殊なメガネをしていると聞いた。汚されたり、壊されたりが日常茶飯事だという。休み時間には、子どもたちと走って遊んだり、作業をしたりする先生は、スーツ姿ではいられない。
 しかし、ある中学校で、「外部講師の講話をきちんと聴いていた生徒に対して、ジャージ姿の教師が、体育館の後ろで座ったまま居眠りをしていた。学校の先生、しっかりして!」と取材した記者に見られて新聞に書かれた。
 参観日だというのに、Gパンやジャージで授業する先生もいる。家庭訪問もラフな格好で訪問して、顰蹙(ひんしゅく)をかうこともある。
 学校の先生に、服装の決まりなどない?
 母から、「学校の先生なのに、朝からジャージで出勤するの?」と注意されたことがあった。「いい給料もらっているんだから、せめて、もっといいジャージを買いなさい!」「スーツでなくても、ジャージ以外のもっといい服を着なさい。学校の先生なのに、はずかしいでしょ!校長先生から注意されないの?」と言われ、洋品店に連れて行かれたことがあった。
 儀式、行事、研究会等、来客があるときなどTPOに合わせて服装に気を配ることは、当然大事で社会人の常識であるが、特に小学校の先生は、小さい子を相手にしているせいか、服装や身なりに無頓着な人が多い。見られているという感覚に乏しい。新聞で指摘された中学校では、その後、スーツ姿の先生が多くなったという。新聞で叩かれないと気付かないというのは情けない話だ。

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