2019年6月6日木曜日

花だより ハマナス 信頼される学校づくり


 【信頼される学校づくり】
 保護者や地域から信頼されるためには、何より、質の高い教育を提供することが重要ですが、それ以前に「教師らしさ」が求められます。教師は、「ガラス張りの教員住宅」に住んでいると言われます。“誰が出入りしているか。” “晩ご飯のおかずは何か”まで地域・保護者から監視の目で見られていると思っていなければなりません。「プライバシーの侵害だ!」と言っても、それは教員である以上宿命的なものなのです。
 逆を言えば、「あの先生は、いつも家の周りのきれいにしている。若いのにたいしたものだ。」と評価をあげることにもなります。また、保護者や地域からのクレームは、小さな不満や不信が積み重なってあることをきっかけに爆発することがほとんどです。まず、「あの先生はいい先生だ!」「あの学校はいい学校だ!」と普段から信頼関係を築いておくことが大切です。
1 身だしなみ
転校生(保護者同伴)を迎えるのに、ひげ面、Gパンでは、第一印象は悪い。誰もがTVドラマに出てくるラフな恰好の熱血教師ばかりを望んでいるわけではない。“子どもの目線に立って・・・”という先生がいるが、勘違いも甚だしい。「毎日スーツを着なさい」とは言わないが、身だしなみには、気を付ける。
2 言葉遣い
 言葉遣いで、その人の育ちが分かるという。その時、その場で使い分けることが大切だが、相手が子どもだからといって、全て命令口調で話すのはよくない。網走の木目澤教育長は、指導主事、指導主幹、北見西小校長を経て教育長になった誰もが認める人格者です。若い頃一緒に働いていた用務員さんは、「あの人は、校長でも、私でも、誰に対しても丁寧な言葉遣いで接した。あの人は偉くなると思ったが、その通りだった。」と言っていました。教室の言語環境は、教師そのものです。
3 整理整頓
 夏休み中、自分の担当場所の整理整頓や標示物などの工夫に取り組んだ先生がいました。一人一人の気遣いが学校を変えます。子どもに整理整頓や公共物を大切するように指導しますが、教師は、案外忙しさを理由に整理整頓ができないものです。教頭先生が、休み前に“机上の整理整頓”と板書したり、教務からも“めざせ岩﨑先生の机上”と文書が出たりしましたが、一向にきれいになっていません。
□整理しやすく工夫する~○引き出しに間仕切りを入れる。○棚は、入れる物の大きさに合わせて変える。○戸を外して見えるようにする方がいい。○必要のない物は処分する。
4 掲示教育 
“新築の家の壁に両面テープで貼り紙をするだろうか?”
“何のために掲示板があるのか?”
“どこにでもべたべた貼り紙をするのは学校くらいだ!”
 掲示も教育です。掲示一つでその学級のその教師の質が問われます。「見やすい」「分かりやすい」のは第一条件ですが、後先のことも考えるべきです。
 子どもの手書きが全ていい訳ではない。学校の活動は、子どもが勝手にやってよいものではない。指導があって、はじめて教育活動といえます。他の学校に行って真っ先に目につくのが掲示物です。掲示物一つでその学校の教育レベルが分かります。 

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