教師の言動は、子どもに大きな影響を与えます。同僚から「あなたのクラスの子どもは、あなたの話し方や歩き方そっくりですね」と言われて愕然としたという教師は結構います。初任者が豊かな人間性と専門性を身につけ、児童の模範となり、保護者から信頼される教師に成長するためには、多くの授業を見ること、それもいい授業を見ることが大切です。そして、自ら公開して批評してもらうことです。
*何故、教師にとって研修が大事なのか?*
全国学力テスト 今年も書き問題は低調 読解力不足が顕著に!B問題は苦戦?
学力低下が問題になっていますが、多くの先進国も同じような悩みを抱えています。そこで各国が協力して国際規模で子どもたちの能力を比較できる調査を実施しました。それがPISAです。この調査の特徴は、「授業内容をどれだけ覚えているか」ではなく、「覚えた知識を実生活の中でどれだけ活用できるか」を評価する点にあります。このことは、知識を活用できる力(キーコンピテンシー)こそが、これからの国際社会における「学力の国際基準」であるとしているのです。
調査の結果 日本の子どもは、易しい問題は確実に解けるが、少し難しい問題になると正答率が極端に落ちる。特に、自分で考えなければならない問題に対しては、解答そのものを放棄する子どもが多いのです。つまり「はじめてみる問題でも知恵を絞って何とかチャレンジするといった対応」を苦手としているのです。これは、PISA型読解力の課題が「読む力」に止まらず「書く力」や「考える力」と関連していることも示唆しています。この傾向はそっくり北小の子どもに当てはまります。
日本の読解力指導の課題
従来、国語教育においては、文学的文章や説明的文章について「読み取る指導」、いわゆる「読解指導」は非常に熱心に行われてきました。主人公の気持ちの読み取りやどういうことが述べられているか、正しく理解することに重点が置かれていました。したがって、テストの記述問題でも、子どもに自由に書かせるものは少なく、正解を求める問題が主流でした。
書かれている事柄を正しく理解する力は確かに必要ですが、社会は大きく変わり、日本も国際社会を生き抜くために、議論を重ねて新しいものを生み出したり、論理的に相手を説得したりする必要が出てきました。このような背景から、学習指導要領においても「自分の意見を適切に述べる力」が求められるようになったのです。このような課題に対して、①文章を正しく理解した上で、②それを根拠にして、③自分独自の解釈を述べる力が、これからの社会を生きていく上で必要になると考えられる。そして、この読解力は、国語の指導のみならず、学校の教育活動全体を通じ、「考える力」を中心にして、「読む力」「書く力」を総合的に高めていくことが重要であるとされました。
そして、始まったのが全国学力・学習状況調査です。各都道府県、道内でも学力向上の取組が進み、着実に成果を上げてきています。網走市内のある小学校のB問題の正答率は60%台で、そこの校長は、「自己採点なので正確ではないが、今年は低かった。」と言っていました。しかし、本校とは20ポイントの差があります。
学校経営指導で、局の指導監から「困りましたね。校長先生、言い訳を考えておいた方がいいですよ。」とアドバイスされました。もう待ったなしの状況です。校内研修の充実して早急な対策が必要です。
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