2019年6月12日水曜日

花だより スイカズラ 眼聴耳視


 「眼聴耳視」
 これは、児童詩誌『青い窓』の主催者故佐藤浩氏の言葉です。「眼で見るよりも耳で聞くよりも確かに感じることのできる命の響きを、全身全霊で感じること」を言いあらわしています。
 子どもたちの真剣な眼差しが一斉にこちらを見つめる。聞こうとして揺れる耳。そんな生き生きとした眼と耳の集団に出会うと素晴らしい学級だなあと感心します。
 こんな学級で授業をするときは、眼で聴き、耳で視ることができるような気がしますが、未だかつて、そんな授業をしたことはありません。音でなく形でなく心が響き合う。何を聴くのか、視るのか、こだまをとらえる授業がしてみたい。これは教師の永遠の課題です。
 「観音様」は、なぜ偉いのか? それは音を観ることができるからです。教師は、観音様に近づく不断の努力をしなければならないのです。

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