2021年12月29日水曜日

花だより 学習指導要領の解説書に図を載せない理由 カトレア

            
「学習指導要領の解説書に図を載せない」という話(図が一人歩きする)から、網小佐藤先生、北見南小平山先生、北見綠小渋谷先生(今は指導主事や校長になっている)と「探求活動」(エンドレス・スパイラル)を図にどう表すか?で議論したことがあります。
「探求」とは探し求めることで、「探究」(探し究める)とは違う。 
《教科と生活・総合の違い》
(例えば)算数「面積」の学習の場合:正方形→長方形→平行四辺形→三角形→台形→ひし形→円 (教科型系統的な学習プロセス 典型的な「習得」「活用」「探求」型)
 これに対し、生活・総合では、「円の面積はどうすれば求められるのだろう?」から始まる。(課題を見つけ、自分なりの方法で解決していく)これまでの知識や経験をもとに切って貼り合わせて(体験・活動)、平行四辺形や三角形に変化させることで面積が求められることを理解する。さらにこうした考えをもとに扇形の面積はどうすれば求められるか、とか体積は?と発展させる。学習は、やりたいと思ったこと「なぜ?どうして?」から始まる場合もあるし、やっているうちに見つかることもあります。  
 これを図に表すことが難しいのは、基本は「習得」→「活用」→「探求」であっても、「探求」→「活用」→「習得」である場合もあるし、また、双方向でもあるし、繰り返されたりするからです。また、一人一人が持っているイメージもそれぞれ違うので平面に書き表すのは非常に難しい。というのが4人の結論でした。

0 件のコメント:

コメントを投稿