コロナに明け暮れた2021(令和3)年も終わります。
さまざまな行事の変更が余儀なくされ、分散開催、内容の縮小など本来の保育や教育ができませんでした。しかし、先生方が知恵を出し合い、保護者の協力により運動会や発表会などの行事が無事にできました。また、研究大会が開催できたことの意義も大きかったと思います。
【アフターコロナ】
コロナが収束しても全て元には戻らない、社会構造が一変すると言われています。こども園も同じです。次年度以降も運動会や発表会は分散開催になります。これを機に様々な行事や保育や教育内容を見直すことになるでしょう。園務支援システムのKODOMONの導入も決まりそうです。2022年は、変革の年のなり、さらに忙しくなりそうです。新型コロナウイルスも生き延びるためにこの2年間でデルタ株、オミクロン株と3回も変異しています。コロナに負けてはいられません。私たちも変わらなければなりません。
4月に就任して働き方改革をスローガンにしてきました。職員会議の持ち方を変えたり、紙からデジタル化など取り組みましたが、結果的には超多忙な1年になってしまいました。無理をして体調を崩す先生がいたのではないかと思います。来年もまた忙しさは変わりません。しかし、この改革のスピードを緩めることはできません。
管理職の心得「理で解き、法で押さえ、情で動かす」
この3つのバランスが大事だという教えですが、こども園に来て、この考え方を変えました。理屈や法律やルールではなく、子どもは全て「情」で動く。「情」とは、その人の人柄、優しさ、愛情、思いやり、所作(しぐさ、振る舞い、言葉がけ、身なり)などから、子どもたちは、好かれている、愛されていると感じるのです。
「保育教諭ってすごいなあ!」
子どもと接するとき、話をするとき、子どもから見つめられるとどの子も「かわいい!」と思います。自然に笑顔になり、優しくなってしまいます。子どもには「不思議な力」があると思います。
先生方を見ていて「さすがだなあ」と思うのは、大切な子を預かっている。怪我をさせていけない。間違った行いは正さなくてはならない。「目配り、気配り、心配り」はプロ意識の高さを感じます。また、親との信頼関係を築かなければなりません。親を育てるのも大きな役割です。家事や育児に加え、仕事を持っている母親は大変です。そんな母親に、共感し、寄り添っている先生方がいます。
明けて寅年は、冬が厳しいほど、春の芽吹きは生命力に溢れ、華々しく生まれる年になるそうです。
「花屋は花を売る 魚屋は魚を売る 学校は何を売る? 学校は子どもに夢を売る」という言葉があります。
夢を売るためには、教師は心身ともに健康でなければなりません。いつも笑顔でいなければなりません。どうかお身体ご自愛ください。
先生方のご苦労に改めて感謝申し上げます。よい年をお迎えください。
園長 牧野喜充
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