風通しのいい家庭
最近は父親の存在感がありません。原因の一つは、給料の振り込みにあると指摘する人がいます。お金の流れが子どもに見えないのです。お父さんが会社に行くこととお母さんが銀行でお金を引き出すことが直接結びつかないのです。お母さんも働いている場合は、ますます父親の存在感は希薄になっていくばかりです。
これでは「いかん!」ということで、両親が相談してお金を引き出しをお父さんがするようにした家庭があります。お父さんが引き出してお母さんに手渡すのです。そのつど、お母さんが「いつもご苦労さま」と言います。
それだけのことですが、子どもにとって父親ががんばっているからお金が入ってくるんだということが実感できます。そして、お母さんが感謝している、ぼくも感謝しなければ、という気持ちが自然に芽生えてくるのです。家族の中にも「感謝の心」はあるべきでしょう。そういう家庭なら「ありがとう」ということばが自然な形で行き交うことになるはずです。
お母さんが料理を出してくれれば、お父さんが「うん、ありがとう。」
子どもが新聞を取ってくれば、お父さんもお母さんも「ありがとう。」
「ありがとう」と言い合える家庭は、風通しのいい清々しい家庭です。その子どもは社会に出て行っても、人の好意に自然に「ありがとう。」と言える子になります。決してその子にとってマイナスになることではありません。そして、お父さん自身も存在感を示す努力をしなければなりません。
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