2021年12月6日月曜日

花だより 常識を教えるのは誰? ハナカタバミ 苺

 


  ~子どもに常識を伝えて下さい~
 核家族化が進んで、今は、ほとんどの家庭の子育てに、おじいさんやおばあさんは参加していません。これは常識を伝えられる人たちが子育てに参加していないということです。若い人全て常識がないということではありませんが、常識とは、広い意味で日本の文化を支えている考え方といってもいいでしょう。文化(常識)は世代から次の世代へと手渡しのように伝わっていくものなのですが、残念ながら伝わらずに薄れていってしまうものがあるのです。
 日本の文化を子どもたちに確実に手渡すなら、手渡す人は2人より、祖父母を入れた4人、6人の方が確かです。核家族の時代は、私たちが大切にしたい文化を次の時代に伝達できる人が半減してしまったということになります。「クチャクチャものを食べながら歩くのはだらしない。」とおばあさんが家にいたらきっとそう言うでしょう。「歩きながらものを食べるのはみっともないと思う人もいる。」と分かることが大切なことなのです。常識を伝えるということは、こういうことなのです。
人には、周りの人に不快な思いをさせない責任があります。これがマナーです。
 理屈でそんなことを学ぶより、顔をしかめるおばあちゃんの表情を思い浮かべて止めるという方がはるかに強いものがあります。年寄りの言うことは聞かなければなりません。責任とは人に押しつけるものではなくて、自分で引き受けるものです。
 おじいちゃん、おばあちゃん、孫にものを買い与えるだけでなく、常識を教えてください。           
                  「母の品格」多 湖 輝 著より

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