「諫める」とは、目下の人から目上の人に対して忠告や警告をするとき使います。目上の人が目下の人に対しては「諭す」を使います。
校長になったとき「実るほど頭が下がる稲穂かな」を肝に銘じるように先輩校長から言われました。校長だからといって、それほど高潔でも一角(ひとかど)の人物でもないのです。ところが校長になると偉くなった気分になり、また周囲に「諫める」人がいなくなってしまうと横柄な態度をとる人が出てきます。
そんなとき誰が校長を諫めたり、諭したりするのでしょうか。校長同士でもそれは難しいものです。ましてや教頭が「校長先生、それはちょっと…。」と言えるはずがありません。
その役をするのが同窓会長です。大学の先輩です。「呼びつけて、しっかりせい!」と言える人物が同窓会長をやるべきです。同窓会とは、懇親を深めるだけの組織ではありません。不祥事があると真っ先に対応しなければならないのが同窓です。逆に、優秀な後輩を育てる、優秀な後輩を発掘して売り込むのも同窓です。同窓とは、先輩が後輩のために汗水流す(諫めたり、諭したりする)ものです。
50歳は「知名」といい、天から与えられた自分の使命を悟ることができる。60歳は「耳順」といい、周囲の人の言葉を素直に受け入れるようになると年という意味があります。
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