「出張のお土産はいらない。そんなお金があるのなら、本の1冊でも買いなさい。」こう言った校長がいました。それ以来、学校からお菓子が消えました。校長になって赴任すると真っ先にこれを徹底しました。それが当たり前だと思えば、そんなものなのです。
北見市内の特任校に赴任した時、「バレンタインのチョコの受け渡しは、学校でやらないこと、先生方へのプレゼントもなし、当然ホワイトデーも同じ」と言うと、「今度来た校長はケチだ!」と保護者から言われました。裕福な家庭が多く、それまでお友達全員、先生方や用務員さんにも義理チョコを渡していたのです。当然ながらホワイトデーのお返しが期待されます。こうした悪しき習慣は、絶たなければならないと思ったからです。
ところがこども園に来て、給湯室のお菓子の山を見て驚きました。どこかに出かけると必ずお土産にお菓子を買ってくるのです。もっと驚いたのは、帰りにはほとんどなくなっていることです。甘いお菓子が先生方の活力「ファイト一発〇〇〇〇〇Dになっている!」多忙な日々を笑顔で過ごす先生方の源は、「子どもたちのくったくのない笑顔と甘いお菓子か」と思うようになり、自分もいつしか、今日はどんなお菓子が並んでいるか。給湯室を覗くのが楽しみになりました。「郷に入っては郷に従え」です。
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