2024年7月15日月曜日

花だより 自分の好きなように自由に生きていきなさい? エゾスカシユリ アサガオ

 


  ~子どものしつけに「自由」はいらない!~
 人は生まれながらにして自由と平等な権利を持っています。自由と平等を求めて戦った歴史を持つ国もあります。「自由」は確かに素晴らしいのですが、欠点があります。例えば「よいと思うことは一生懸命やりましょう。」とか「悪いことをしてはいけません。」ということを子どもにしつけようとするときに、自由はほとんど役に立ちません。場合によってはそれが妨害することさえあります。
 「よいと思うことは個人によって違うのだから、一律に決めつけることはできません。それぞれがよいと思うことを自由にやればいいじゃないですか?」
 これでは子どものしつけになりません。何かシラケた気持ちになってしまいます。「人に迷惑さえかけなければ個人の自由なんじゃないですか?」こう言われたら、人に迷惑をかけるということはどういうことかということから説明しなければなりません。東京都知事選挙のポスター掲示が正にその例です。こんな考え方が広まってきて「勧善懲悪」(かんぜんちょうあく)という言葉が死語になりかけています。善いことを勧めて悪を懲らしめるという意味です。昔ならかけ値なしにそれはよいことだという土壌がありました。だから昔の映画やマンガは、全て勧善懲悪のストーリーでした。
 家庭で子どもに教える基本は、「よりよく生きなさい」ということです。しつけるとは「仕向ける」ことです。「自分の好きなように自由に生きていきなさい」と言って、方向を示してあげないのは無責任です。

0 件のコメント:

コメントを投稿