2024年7月7日日曜日

花だより 知床観光船沈没事故から2年 イワタバコ 紅花

 

 知床観光船沈没事故から2年が経過して、乗客の家族などが運航会社と社長を提訴した。まだ、知床の負のイメージは払拭されていない。
斜里の元午来町長が勇退を記念して出版した自伝「大地の遺産」~知床からのメッセージ~
 この本には、生い立ちから自然保護運動への目覚め、知床の世界自然遺産登録までの道程が詳しく綴られています。10年後、20年後を考える政治家は、そんなに多くない。まして、50年後100年後を考える政治家がこの国に何人いるだろう。午来町長は、100年後、いや1000年後の知床の森のありようを思い描きながら仕事をしてきた。(まえがきから)
 知床の深い森から、人と自然のあり方を思考し、人々と共に行動してきたミスター知床と呼ばれた牛来町長が語りおこす、迷走する「美しい国」への、熱く深くまっすぐなメッセージだ。
 “私は、ウトロの開拓農家に育ち、貧困の中で中学しか出ていないけれど、大切なことは、みんな知床が教えてくれた。大自然と毎日五感でふれあっていたことが、私のものの見方、考え方、そして、生き方を決定づけた。”
 牛来氏は、知床を世界自然遺産に登録したのは、自然を守るためで、観光で人を呼び、金儲けをしたかったわけではないだろう。

0 件のコメント:

コメントを投稿