個別最適なラーメン店 東京学芸大学 高橋 純 教授
過日、馴染の出版会社の営業マンが来て、資料を置いて行きました。
「個別最適な学びと協働的な学びの一体化の充実」について、高橋 純教授の「個別最適なラーメン店」この見出しに目が留まりました。
コショウやラー油など、調味料をテーブルに置いていないラーメン店はほとんどありません。それどころか、面の硬さ、油の量など、客の好みに合わせた味が変えられる「味変」できるラーメン店が増えてきました。個別最適なラーメン店といえるでしょう。その方が望まれるからでしょう。
反対に、調味料を置いていない店もあります。「そのまま召し上がってください」、頑固で一途なラーメン店です。これはこれでよさがあると思いますが、一斉指導的なラーメン店です。店主の言うとおりに食べなくてはならない、その結果、二度と来ない客もいるかもしれません。
個別最適と言われたときに、教師が全ての子どもに対応し、個別の教材や指示等を用意しなくてはいけないと思うかもしれません。しかし、先のラーメン店の例を見れば、少なくとも調味料等をテーブルの上に置き、自分の好きなタイミングで、好きなだけ、いつでも味変できるようにしておくことも考えられます。学校の画一的な一斉指導に不満を持つ生徒が増えてきました。
家族で別々のラーメンを注文する(個別最適)、感想を話しながら食べる(協働)、一人で来るより、家族で来て、全員が同じラーメンを食べるより、楽しめるし、深く知れる、
ただし、繁盛店の第一条件は「美味しい」ことです。店主の腕前にかかっていることを忘れてはならないと思います。
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