2024年12月14日土曜日

花だより 答えを教えない大切さ(グローバル人材を育てる) セントポーリア 鬼灯

 

 Face Yourself
  過日、出版会社の担当者が来園して、資料(機関紙)を置いていきました。
 ~外国人から見て日本の教育について~
 「グローバル人材を育てるには」
     ウスビ・サコ氏(アフリカ:マリ共和国出身、京都精華大学情報館長)
 幼稚園や小学校低学年の子どもたちは、めっちゃ元気です。でも成長していくと徐々に元気がなくなっていきます。子どもが本来持っている個性、価値観、好奇心が抑えられてしまうからです。幼稚園の子どもは私の顔を見て「どれくらい洗っていないの?」と普通に尋ねてきます。私も「2か月くらいかな」などと答えます。そのくらいの質問が出るのは普通だと思います。普通に知りたいのです。
 小学生と遊ぶとき、私は「ナスビ・タコ」と名乗っています(笑い)「なんで黒いの?」「テニス焼けだよ」なんていうやりとりをします。しかし、そんなわけないことに気付きます。答えを教えないことで「無数の好奇心」を育てることにつながります。
 日本の教育は、正解があるのだ、あるべきだ、端的に正確に早く見つける人が賢い、というとらえ方が主流です。でも、これでは問いを立てる力は育ちません。壁にぶち当たったときにあきらめてしまいます。解決策を見つけられなくなってしまいます。あれこれと疑問を持つことは社会の仕組みから外れるため、マイナスとしてとらえてしまう可能性があります。日本では社会と学校が同じ方向を向いているので、子どもたちが息抜きする時間が少なく、好奇心が育ちにくいのではないかと思います。

 

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