2024年12月12日木曜日

花だより 新たな教師の学び スイセン

 

 迅速に進められている学校の変革を実現するため、教師は新たな学びの姿の実現が求められています。令和3年に中教審は、「令和の日本型学校教育」を担う教師の姿を示しました。
 教師が技術の発達や新たなニーズなど学校教育を取り巻く環境の変化を前向きに受け止め、教職生涯を通じて探求心を持ちつつ自律的かつ継続的に新しい知識・技能を学び続け、子ども一人一人の学びを最大限に引き出す教師としての役割を果たしている。その際、子どもの主体的な学びを支援する伴奏者としての能力も備えている。
 令和4年には、「『令和の日本型学校教育』を担う教師の養成・採用・研修等の在り方について、~『新たな教師の学びの姿』の実現と、多様な専門性を有する質の高い教職員集団の形成~」において、「新たな教師の学びの姿」を示しました。
 これは、免許更新時講習を廃止して、「研修履歴を活用した対話に基づく受講奨励のガイドラン」を策定したものです。ガイドラインには「研修履歴の記録の内容や方法、時期」や「対話に基づく受講奨励の方法・時期」、「受講に課題のある教師への対応」、「指導に課題のある教員に対する研修等」などが示されています。教師には、これまで以上に高いレベルの資質・能力の獲得、向上が求められています。
 3年間、免許更新時講習の講師をしました。受講する先生の負担を考えると廃止されてよかったと思っています。しかし、新しい研修制度は、働き方改革に逆行してはいないか、特に管理職の負担になってはいないか心配です。
 若いころ、町内のマラソン大会で小学校3年生コースの伴奏をしたことがあります。優勝した子が担任の先生から。「今日は、遅かったなあ?」と言われ「伴奏の先生を抜かしたらダメかなと思ったから…」と答えたのを聞いて、次の年から2年生コースの伴奏をしました。伴奏者の能力を鍛えるのは大変です。
 
 

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