~若松の雪解け~
【平成18年度 北見市立若松小学校 校長室便りから】
“基本的な生活習慣”の大切さ 人の振り見て我が振り直せ
長い教員生活で、あいさつはできない。人の話は聞けない。姿勢も悪い。服装は乱れている。だけど勉強はできる。そんな子を見たことがありません。
~お便り帳の返事は、絵文字と顔文字?~
幼小連絡協議会の幼稚園・保育所の先生との交流から
・登園が遅い。10時、11時になって登園してくる。朝食も取ってこない。デザート類を食べている園児が目立つ。じっと座っていられなく、かみついたり、パンチをしたり、乱暴な言葉が目 立つが、その母親も子どもを叱るときにはひどい口調である。
・早寝・早起きや道路を安全に歩くなど、指導には家庭との連携が必要だが、それが難しい。友だ ちとのトラブルでも加減が分からず、ケガを負わせてしまうことが多い。また、謝れば済むと思っている。相手を思いやる気持ちが薄い。「最初に戻せばいいんでしょ。」という言葉が気になる。ゲームでリセットすればいいという現代の風潮を反映しているのではないか。
・夜型が多く、遅くまでテレビを見ている。早寝・早起きができない母親は、「自分も食べられない から」といって朝食を用意しない。
・カバン(子供の持ち物)をチェックしない親、プリントも読まない親が増えている。保育園からのプリント(お知らせ)を読まない親は、学校へ行ったらプリントの量も増えるので、ますます読まないのではないか。
・堅い文章は読まない母親は、絵文字や顔文字で返事を書いてくる。
・プリントを読まないので、アドレスを登録してもらい、持ち物などの連絡は、メール送信をしている。園だよりも文字数を少なくシンプルな内容にしている。
・最近は、欠席の連絡が担任の携帯にメールで来るようになった。
・友だちとのコミュニケーション力の低下で、すぐ泣く、攻撃するなどの行動が目立つ。横のつながりが薄く、友だちが困っていても助けない。最近は、自己主張の激しい子と何も言えない子に分かれているような感じがする。
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教師に対して不信感を持っている保護者もいるでしょう。反面、教師が〝家庭のしつけまで学校任せにしている〟と親を批判していては、お互いの信頼関係を築くどころか、溝は深まるばかりです。
今年度の学校の重点課題として、「基本的な生活習慣を身につける」をあげました。学習の基盤は、生活習慣にあります。しつけのきちんとできている子は、勉強もできます。子どもの教育は、家庭と学校が共に手を取り合って行うものです。
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