2017年3月9日木曜日

花だより こぶし② よく考えなさい


【平成19年度 斜里町立朝日小学校 学校便りから】
《シリーズいきいき子育て》    「よく考えなさい」よく使う言葉ですが
   ~子どもの発達段階を踏まえて~
 「そんなこと考えたらわかるしょ!」
 「えっ!わからないの?頭悪いんじゃないの?」
 よく見る光景ですが、「考える」という意味を子供たちは本当に理解しているでしょうか?
 考えるとは、分からないことに出合ったとき、どうしたらよいか?自分の過去の経験から、似たようなことはなかったか思い出す。また、全く反対のことをなかったか思い出す。それと照らし合わせて判断するのです。考えられるか、考えられないかは、頭の善し悪しではなく、その人の経験の度合い、知識の量で決まります。
 ですから昔は、村で何か困ったことは起きたときは長老に聞きに言ったものなのです。
 親の役目は、子どもにさまざまな経験をさせたり、知識を教えたり、本をたくさん読ませることです。そうすればよく考える子どもになります。
 「子どもの自主性を尊重する」とよく言いますが、子どもの自立を助けるのが親であり教師です。
 自主性は育てるもので、はじめから備わっているものではありません。そのところを勘違いして自主性の尊重と言いながら、放任している親が多い。
  さまざまな経験や勉強は、学校だけでするものではありません。学校に来るのは、年間205日です。(1日の24時間のうち学校にいるのは約6時間です。)残り160日は、家庭や地域で過ごします。
 ~人間の教育は、誕生から始まり、母親こそ人生最初の教師である。だっこやひざの上から教育は始まる~
 

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