新1年生の保護者の皆様へ (校長挨拶から)
1年間学校に通っても、学校にいる時間は、全体の20%
家庭や地域で過ごす時間の方が圧倒的に長い
高学年の参観日の後、お得意様サロンにいらっしゃったお母さんがいました。
「北海道は、学力も体力も低いと聞きましたが、北小は大丈夫なのでしょうか?」
“そうやって学力や体力など子どもの教育について関心を持つことが大事です。”とお答えしました。
全国学力・学習状況調査や体力・運動能力テストと同時に、生活習慣の調査も実施しています。その結果から、規則正しい生活習慣、食生活、家庭環境が影響していることが分かりました。
北海道の子どもは、“テレビやゲームをする時間が長い。その分家庭で勉強する時間が少ない。体を使って遊ぶことが少ないので、体格はよいが、肥満傾向で走力、持久力、敏捷性が低い”という傾向にあります。
《学校の教育目標は、知・徳・体のバランスのとれた子どもを育てること》
◇勉強ができる=集中力=体力=精神的な安定◇
体力がない(腹筋や背筋が弱い)と同じ姿勢を保つことができません。集中力も欠けます。学力と体力は密接な関係にあります。しかし、その体力は、学校の体育の時間(週3時間程度)だけでつくものではありません。
北海道の子どもたちの体力低下の原因は「歩かない」「外で遊ばない」ことです。徒歩で登校する。なるべく車に乗らないなど、普段からの心がけ(生活習慣の改善)が必要です。
勉強以上に心配なのが「お友だちと仲良くできるだろうか?」いじめや不登校の問題ではないでしょう?
学力を上げるためだけなら、塾や家庭教師をつけて勉強するのが手っ取り早い方法ですが、学校は、集団で勉強するところです。ルールを守ることの大切さや人とのつきあい方など社会性を学ぶところです。ですから、学校では、わがままな行動は許されません。
***早寝、早起き、朝ごはん運動のねらい 教育の基本は、家庭にあり!***
勉強のできる子は、基本的な生活習慣が身に付いている。
あいさつができて、身なりもきちんとしていている。友だちと仲良くできる。自分のことは自分できちんとできる。そんな子にするためには、どうすればよいのでしょうか?家庭が円満であることです。
「勉強しなさい!」「ちゃんと片付けなさい!」「ゲームばっかりするんじゃない!」と叱ってばかりではいうことは聞きません。
「率先垂範」:「親の背中を見て子は育つ」といいます。「子どもは、親の思うようには育たない。育てたように育つ」ともいいます。子供たちは、4月から小学校の勉強が始まります。保護者の皆さんも小学校の子を持つ親の勉強がはじまると思ってください。教育の第一の責任者は親です。
お子さんの健やかな成長のために 北小の職員は、精いっぱいがんばりますので、ご協力くださいますようお願いします。
教え子が今や親になって、「校長先生になったら、ずいぶん厳しいこと言うようになりましたね。校長先生にそんなこと言われなくてもわかっています。でも、それがなかなかできないから困っているのです。」と言われたことがありました。サザエさんの波平(お父さん役)の声優さんが最近亡くなりました。厳しく叱ってくれる日本のお父さん的存在だった。と思っていた人が多かったようです。私も退職間近となりました。波平さんのような優しくて厳しいお父さん役に近づきたいと思っています。
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