2018年3月17日土曜日

花だより クサボケ 卒業式の式辞


 平成24年度 北見市立北小学校 卒業証書授与式 式辞
 6年生の皆さん 卒業おめでとうございます。
 北小と言えば、「丸い屋根の教育」と呼ばれています。体育館の屋根が丸です。廊下の天井も玄関の屋根も、校舎の至るところが丸くなっています。
 昭和32年北小学校が誕生したとき、ドイツの教育学者のシュタイナーが提唱した、合理性だけの角張った冷たい感じの校舎ではなく、自然に近い丸みを帯びた校舎が子どもを育てる環境にふさわしいという考えから、丸い屋根の校舎が建てられました。平成4年に改築された現在の校舎にもその精神が受け継がれ、校舎の至るところに丸が取り入れられました。
 そうした丸い環境の中で育った子どもは、よく考える子、思いやりのある子、ねばり強い子、たくましい子に育つと考えたからです。
そして、北小の合い言葉の「精いっぱい」の「精」は、「気力」とか「たくましい」、そして、「澄んだ瞳」という意味があります。生き生きと活動するとき、真剣に取り組むとき、瞳は輝き、喜びがあふれ、意欲や気力が生まれます。
皆さんは、この丸い校舎で、6年間精いっぱい勉強し、立派に成長しました。それを先生方や後輩はちゃんと見ていました。卒業生への寄せ書きの中には、
「6年生のみなさんへ いつもこっそり北小のことをやってくれてありがとうございました。」
「“めんどうくせぇ~”と言う人が多くいるのに、何でもやってくれて、6年生はすごい人ばかりです。」
「○○せんぱいへ キャプテンおつかれさまでした。いつも大きな声を出して注意してくれました。ありがとうございました。」
 他にも卒業生への感謝の言葉がたくさん書かれてありました。
 皆さんは立派に成長しました。その証が今、一人一人に渡した卒業証書です。北小で学んだことに自信と誇りを持って中学校へ進んでください。 
 次に保護者の皆様にお祝いを申し上げます。ご卒業おめでとうございます。
 保護者の皆様には、この6年間のいろいろなことを思い出しながら、お子様の晴れの舞台を見ていたことと思います。いよいよ中学生になり、難しい時期を迎えます。もし、間違った道を歩もうとしたときには、きちんと歩む方向を示してあげて下さい。そして、これまで以上に心の触れ合いを大切にしていただきたいと思います。お子様の健やかな成長を願って止みません。また、保護者の皆様には、6年間、PTA活動並びに本校の教育活動にご理解とご協力を賜りましたことに厚くお礼を申し上げます。ありがとうございました。
 最後になりましたが、ご来賓各位、保護者の皆様のご参列を賜り、本校第56回卒業証書授与式を挙行できますことに深く感謝申し上げ、式辞と致します。

         平成25年 3月19日    
                  北見市立北小学校長 牧 野 喜 充

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