2018年10月31日水曜日
花だより オケラ 子どものプライド? ハロウィンカボチャ
子どものプライドって何?
中学校の授業についていけない生徒に、先生が小学校の問題を解かせてみました。学力がどのレベルまで達しているのか調べたかったのです。ところが後でこの生徒の親が学校に抗議に来ました。「小学生の問題を解かされて、子どものプライドは傷つけられた。」というのです。
この親が考えているプライドとは何と小さいものなのでしょうか。勉強に限ったことではありませんが、わからなくなったら立ち止まって考え、わかるところまで引き返してやり直すのが基本です。
「わかるところまで引き返せたのだからよかったじゃない。わからないまま先に進んでしまったら、戻るのに苦労したわよ。」といってあげてほしかったです。
引き返すのをこわがる小さなプライドなら、一度壊してしまった方がいい。この子の親は、プライドというよりむしろ「子どものメンツがつぶされた。」ということに腹を立てているのです。そして、そんなことをさせた先生や学校に責任を押しつけてしまっているのです。
人間誰でもプライドは持っています。子どもには子どものプライドがあります。でも、そのプライドは、経験を積み重ねながら強くしっかりとしたものにしていかなければなりません。ときにはこなごなに打ち壊されて、強くなっていくのがプライドです。学校や先生が悪いと責任を人に押しつけているだけでは、この先もちょっとしたことで傷つけられたと思いこんでしまうようなガラスのプライドになってしまいます。そんなプライドは、強く生きていくためには何の役にも立ちません。
平成28年3月 北見市立北小学校退職、その後、北見市教育委員会教育専門相談員、令和2年4月から、訓子府町教育委員会教育専門員 令和3年4月から、訓子府町認定こども園長
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