2019年2月21日木曜日

花だより ミツマタ 不登校になったとき、親は何をすべきか?


 不登校になったとき、親は何をすべきか?
1 子どもの行動や言動を記録する
 (1)学校や支援センター、カウンセラーに相談する際、子どもの気になる行動や言動
    をきちんと伝えることで、適切なアドバイスを受けられたり、注意して接しても   
    らえます。
 (2)行動には、子ども自身も意識していない不安や不満が出る(言葉で表現できない 
    ことの方が多い)ので、子どもの気持ちを理解することに役立ちます。 
 (3)子どもの言動を記録することは、親にとっても子どもの意見をしっかり聴く機会
    となります。親の意見を押し付けたり、言葉を補ってしまったら、「子どもの言 
    動を記録する」ことにはなりません。子ども自身の言動にしっかりと耳を傾けま
    しょう。
2 勉強する環境を用意する
 (1)不登校になって、まず低下するのが学力です。「学校に戻っても勉強について行
    けない」という不安が増し、ますます学校から足が遠のいてしまいます。
 (2)学校での勉強という大きな習慣がなくなると、わがまま放題、好き勝手放題、
    ゲーム、スマホ三昧の生活に慣れてしまい、昼夜逆転といった生活の乱れが加速
    して、悪化の一途を辿ります。
 (3)教室には行けないが学校には行ける子には、別室登校を促す。学校には行きたく
    ないという子には、学習適応教室やフリースクールへの登校や学習支援サポート
    や家庭教師といったサポート機関を利用して、学習を継続できる環境を用意する
    ことです。
3 家庭での役割を与える
 (1)外に出ることが困難だとしても、社会の中で、子どもが社会性を損なわずに生活
    をしていけるよう、些細なことでもいいので子どもにも役割を課しましょう。
 (2)食器洗いでも、洗濯物をたたむ、でも何でもいいのです。子どもが興味のあるこ
    とがあれば、それを役割として任せましょう。
 (3)任せるのと同時に、実際に子どもがやってくれたら「ありがとう、助かったよ」
    といった言葉をかけることが重要です。また、子どもができない日があったとし
    ても、責めるのではなく「また今度お願いしてもいい?」自分は人の役に立って
    いること、失敗してもやり直せばいいことを少しずつ感じられる環境が大切で
    す。
4 自立や学歴の重要性を伝え、選択肢を一緒に考える
  不登校になると、子どもにもある程度の休息の時間は必要です。しかし、何年も不登
 校が続けば、子どもも親も当然年を取ります。年齢順で言えば、親は必ず子どもより先
 に死んでしまいます。その前に親が年金生活ともなれば、子どもを養う金銭的余裕がな 
 くなる可能性も考えられます。
  大学を出ても就職するのが大変な時代です。再就職となればさらに大変です。学歴な
 しの人間が自立できるだけの収入を得ることは、簡単なことではありません。もちろん
 学歴が全てではありませんが、学歴は、有利になることがあっても、邪魔にはなりませ
 ん。こういった事実を親は子どもに伝え、どうしたらいいかを一緒に考えることで、子
 ども自身も考えるきっかけを得られるでしょう。
  なお、家庭の金銭状況や問題についての事実を基に条件を提示すること(「私立に行
 くなら奨学金を借りてほしい」「実家にいるなら○○円は、家に入れること」など)は大
 切ですが、公立以外はダメ、といった条件を付けることは控えましょう。
                        「不登校サポートナビより」

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