2019年2月9日土曜日

花だより カンボケ 自己責任


 《シリーズ「イキイキ子育て」》 ~自己責任~
 おとなたちは子どもを危険からできるだけ遠ざけようとする。落ちたらいけないと池に柵を巡らせたり、けがをするからと遊具器具を撤去したり・・・。
“転ばぬ先の杖”はもちろん大切だが、あれもこれも危ないと、事前に危険の芽を摘むことが、危険を察知して回避する能力や注意力を鈍らせ、逆に事故を招いていることもあるのではないだろうか?
 世の中にはいたるところに危険が潜んでいる。その全てを事前に取り除くことは不可能である。とすれば、おとながなすべきことは、危険の芽を摘むことではなく、世の中の現実の姿を教えこむことであろう。
 自らの安全は、自らの責任で守るもの。そんな当たり前のことをおとなか子どもまで誰もが忘れてしまい、安閑と日を過ごしている。そして、事故が起こると、他に責任を転嫁する。そうした姿がいたるところで最近見られるようになった。“自己責任”この言葉を改めて心に刻みたい。

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