2019年5月22日水曜日

花だより ミカンの花 “無条件に”聴く

子どもや保護者の訴えは、“無条件に”聴く(教師としての心構え)
 訴えてきたのが、子どもであれ保護者であれ、“無条件に”まず聴くことが、対応の出発点です。“無条件に”という意味は、①教師の先入観、例えば「たいしたことではないだろう」とか「どうせ、また…」などという先入観を排すること、②聴くことが最優先、指導は二の次ということです。
 いじめ、不登校、問題行動などは、早期発見・早期対応が長年叫ばれ続けていますが、同じ過ちが学校現場で起きてしまうのは、この一見簡単そうに思えることが最初に行われていないからです。特に①の「先入観」は、どんな教師でも陥りやすい心理です。実際学校現場では、毎日何件もの子ども同士のトラブルやもめごと、嫌がらせ行為に対応していますが、ほとんど解決しています。そのため、子どもや保護者からの訴えに対しても「たぶんたいしたことないだろう」という先入観が生まれます。事実を正確に見る目が曇ってしまいます。さらにこの先入観があると、訴えの対応を後回しにして、事態が悪化していくことが多いです。また、普段子どもと接している教師は、保護者に対して上から目線で話しがちです。不信感を与えると問題解決は図れません。どんな訴えでも、“無条件に”まず聴くことを最優先にすべきであると肝に銘じておくべきです。

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