オホーツク管内小中学校長会総会 会長挨拶から 平成27年4月17日
(前略)まず、めでたく昇任されました新任校長先生に激励の言葉を贈ります。
ある新任校長先生が、「校長になったら、ああしよう、こうしようと思っていたのですが、はっきり言って怖いです。」と言いました。
なぜ怖いか。学校は様々な事柄や事態に対応しなければならないからです。子どもたちの様子、教職員の状況、保護者への説明、外部との関わり、教育委員会とのやりとり、枚挙にいとまのない諸々の動きの、そのトップに校長がいます。学校経営の最高責任者であり、最終責任者だからです。つまり、後ろには誰もいない。もちろん設置者である教育委員会はありますが、学校内のすべての責任が校長にあります。仕事はチームで進めても、最後の責任はひとりで負う。校長は、孤独な日々です。
なぜ怖いか。自分をさらけ出す場面が多いからです。卒業式・入学式はもとより多くの機会に子どもたちや保護者に何を話すか、どんな文章を書くか。これは誰にも頼めません。当然、様々な判断も自分でしなければなりません。みんなが校長を見ています。校長は、子どもたちや教員を守っているか。務めを果たしているか。多くの視線を感じます。これで怖くない人はいないでしょう。
怖さに耐え、何とか力を振り絞って、その場にひとりで立ち続けなければなりません。現場は、いま、そこにしかない。お手本はあっても、いつどこでも、その通りにいくとは限りません。自分で考えるしかないのです。自分自身の進退についてもそうです。自分ひとりで決めなければならないのです。足が震えます。しかし、そこから逃げることはできないのです。
夢と希望に満ちあふれた新任の校長先生には、厳しい言葉になりましたが、このプレッシャーに負けて、体調を崩す校長先生がいます。
校長の適性とは、周りに助けてもらえるかどうかだと言う人もいます。(中略)その役目を果たすのが校長会です。しかし、2~3人という町村校長会が多くなりました。これからは、ブロック校長会や教育委員会、教頭会との連携がさらに求められていきます。
管内校長会は、会員相互が提携して職能向上に努め、管内教育振興に寄与することが目的です。
(中略)4月に変わったうちの教頭が、「忙しい、忙しいと言ってはいけないのは、分かっています。態度に表すのもよくない。いつも元気はつらつでいないとだれも教頭になりたいと思いませんよね。」と言いました。こういう教頭だと助かります。
急激に進む教育改革に迅速に対応しなければならないときに、当管内の課題である慢性的な教頭不足、それに伴う力量不足が指摘されています。このままだとオホーツクはますます置いて行かれます。教頭発掘に加え女性管理職の登用を増やすための条件整備にも取り組まなければなりません。
さらに教育委員会制度が変わる中で、学力テストの公表、土曜授業、国旗国歌の取扱い、人事など、各市町村教育委員会の独自性が強まります。さらに委員会との連携は強固なものにしていかなければなりません。課題は山積しています。下を向いているわけにはいきません。
最後に、「健康で長生きすることが人生の目的ではない。しかし、健康は第一の条件である。」という言葉があります。校長先生方、人間ドック等は必ず受けてください。心身共に健康で、管内教育振興のためにご尽力いただきますようお願い申し上げます。(後略)
ある校長が「これは新任校長への激励の言葉ではなく、自分自身のことを語ったのか?」と聞いてきました。総会を持って会長職を降りました。3年間管内校長会の役職にあって、学校を空けることが多くありました。この間、教頭先生をはじめ、多くの皆さんにお世話になりました。さらに学校を空けるだけでなく、電話の取り次ぎ、電話の独占など、ご迷惑をお掛けしました。まだ、残務が多少残っていますが、これからは学校に居て、校務に専念しますので、よろしくお願いします。ありがとうございました。
(前略)まず、めでたく昇任されました新任校長先生に激励の言葉を贈ります。
ある新任校長先生が、「校長になったら、ああしよう、こうしようと思っていたのですが、はっきり言って怖いです。」と言いました。
なぜ怖いか。学校は様々な事柄や事態に対応しなければならないからです。子どもたちの様子、教職員の状況、保護者への説明、外部との関わり、教育委員会とのやりとり、枚挙にいとまのない諸々の動きの、そのトップに校長がいます。学校経営の最高責任者であり、最終責任者だからです。つまり、後ろには誰もいない。もちろん設置者である教育委員会はありますが、学校内のすべての責任が校長にあります。仕事はチームで進めても、最後の責任はひとりで負う。校長は、孤独な日々です。
なぜ怖いか。自分をさらけ出す場面が多いからです。卒業式・入学式はもとより多くの機会に子どもたちや保護者に何を話すか、どんな文章を書くか。これは誰にも頼めません。当然、様々な判断も自分でしなければなりません。みんなが校長を見ています。校長は、子どもたちや教員を守っているか。務めを果たしているか。多くの視線を感じます。これで怖くない人はいないでしょう。
怖さに耐え、何とか力を振り絞って、その場にひとりで立ち続けなければなりません。現場は、いま、そこにしかない。お手本はあっても、いつどこでも、その通りにいくとは限りません。自分で考えるしかないのです。自分自身の進退についてもそうです。自分ひとりで決めなければならないのです。足が震えます。しかし、そこから逃げることはできないのです。
夢と希望に満ちあふれた新任の校長先生には、厳しい言葉になりましたが、このプレッシャーに負けて、体調を崩す校長先生がいます。
校長の適性とは、周りに助けてもらえるかどうかだと言う人もいます。(中略)その役目を果たすのが校長会です。しかし、2~3人という町村校長会が多くなりました。これからは、ブロック校長会や教育委員会、教頭会との連携がさらに求められていきます。
管内校長会は、会員相互が提携して職能向上に努め、管内教育振興に寄与することが目的です。
(中略)4月に変わったうちの教頭が、「忙しい、忙しいと言ってはいけないのは、分かっています。態度に表すのもよくない。いつも元気はつらつでいないとだれも教頭になりたいと思いませんよね。」と言いました。こういう教頭だと助かります。
急激に進む教育改革に迅速に対応しなければならないときに、当管内の課題である慢性的な教頭不足、それに伴う力量不足が指摘されています。このままだとオホーツクはますます置いて行かれます。教頭発掘に加え女性管理職の登用を増やすための条件整備にも取り組まなければなりません。
さらに教育委員会制度が変わる中で、学力テストの公表、土曜授業、国旗国歌の取扱い、人事など、各市町村教育委員会の独自性が強まります。さらに委員会との連携は強固なものにしていかなければなりません。課題は山積しています。下を向いているわけにはいきません。
最後に、「健康で長生きすることが人生の目的ではない。しかし、健康は第一の条件である。」という言葉があります。校長先生方、人間ドック等は必ず受けてください。心身共に健康で、管内教育振興のためにご尽力いただきますようお願い申し上げます。(後略)
ある校長が「これは新任校長への激励の言葉ではなく、自分自身のことを語ったのか?」と聞いてきました。総会を持って会長職を降りました。3年間管内校長会の役職にあって、学校を空けることが多くありました。この間、教頭先生をはじめ、多くの皆さんにお世話になりました。さらに学校を空けるだけでなく、電話の取り次ぎ、電話の独占など、ご迷惑をお掛けしました。まだ、残務が多少残っていますが、これからは学校に居て、校務に専念しますので、よろしくお願いします。ありがとうございました。
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