2019年5月14日火曜日

花だより シラン 一生懸命で頑張り屋な先生ほどSOSが出せない


 ●教師のメンタルヘルス● ~心身の健康のために~
◎一生懸命で頑張り屋な先生ほど、SOSが出せずに孤立
 授業づくりが非常に熱心。そんな先生ほど、ある日疲労から休み始めたかと思うと、そのまま欠勤や遅刻を繰り返すようになることが少なくありません。2~3日休んでいた分、出勤すればまた一人で夜遅くまで頑張り、その疲れでまたダウンしてしまいます。欠勤中には多かれ少なかれ、同僚の先生に迷惑をかけているのですが、素直に感謝の言葉を伝えたり、SOSを出すのが苦手です。本人も徐々に仕事への自信がなくなり、周囲からも信用を失い、どんどん孤立してしまいます。こうなると逃げ出したいという気持ちと頑張らなくてはならないという気持ちの葛藤から、結局体調を崩して動けなくなってしまいます。こうして休職したり、退職に追い込まれる教員が増えています。
◎できる限りみんなの前で愚痴る
 困ったことがあったり、嫌なことがあったら、問題と情報をなるべくみんなに知ってもらうためにすぐにみんなの前で愚痴る。そうすると陰でそっとカバーしてくれる人もいる。何気なく知恵を与えてくれたり、助けてくれる人がいる。お互いに信頼し合い、職員室全体のメンタルヘルスを考えること、お互いにSOSを出しやすい環境づくりに取り組むことが大切です。
 働き方改革で勤務時間が短縮されても働く環境が変わらなければ、この問題は解決しません。

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