2020年5月16日土曜日
花だより 潮見小学校の教育目標 薔薇
新しくなった潮見小学校の教育目標について (保護者説明会)
輝け!潮見っ子 友だち大好き(徳) 運動大好き(体) 勉強大好き(知)
潮見小学校の教育目標の特徴は、非常にわかりやすい言葉を使っています。そして、普通は、知・徳・体の「勉強」「体」「心」の順番ですが、「徳」「体」「知」の順番になっていることです。
◎なぜ、徳の「友だち大好き」が一番なのか?というと、勉強は、家で家庭教師に教わればできます。体力も通販で買ったトレーニングマシンを使えば体力向上が図られます。ところが「徳」=心を育てるとか、社会性、コミュニケーション能力というのは、集団の中での人とのかかわりの中で育つものなのです。思いやりとか、優しさ、ルールを守る。といった社会性は、学校の集団でしかできないので一番先に掲げました。
◎強いだけじゃダメ!「運動大好き」(体) 全国体力・運動能力調査の結果が出ました。北海道(網走)の子どもたちは、握力とソフトボール投げは、全国平均を上回りましたが、それ以外は下回る結果となりました。つまり、網走の子どもたちは、体力がない。運動能力が低い。ということです。同時に行われた生活習慣の調査結果から、テレビやゲームをする時間が長い、外遊びをしない。それで夜寝るのが遅く、睡眠時間が短い。朝食をとらない。その結果、身長は平均並みだが、体重が平均以上で、肥満傾向にある。だから、走っても遅いし、運動能力が低い。という結果になっています。(みんながみんなそうだと言っている訳ではありません。)そんな子どもたちに体力をつけるためには、まず、運動が好きになることが大切だと考えました。
柔道、剣道、相撲道など武道では、「知・徳・体」と似たような言葉で「心・技・体」が大切といいます。柔道、剣道の「道」とは道徳(心)のことです。ですから、強いだけではダメなのです。
◎「勉強大好き」(知) 全国学力・学習状況調査の結果、北海道がどんな位置にあるか皆さんご存知かと思いますが、下から2番目です。その北海道の中で、網走管内は、さらに低い結果となっています。私たち教育関係者は、大変なショックを受け、危機感を持っています。
ところが学校の学習だけでは限界があります。学力調査の学習習慣調査からも、「家で勉強する時間が、全国平均に比べると少ない。」「基本的な生活習慣が身についていない。」という残念な結果が出ています。また、「基本的な生活習慣が身ついている子は、学力が高い。」という、当たり前のことですが結果が出ています。
◎“心と体と勉強のバランスのとれた子どもを育てる。”これが学校教育のねらいです。
具体的には、基本的な生活習慣が身についていて、きちんとあいさつができる。先生の話がきちんと聞ける。自分のことは自分でできる。人にやさしくできる。学校には、自分で歩いて通う。家に帰れば、外で元気に遊ぶ。そういう子は、“おのずと勉強もできる。”ということです。これには家庭との連携が大切です。もし、「礼儀正しいし、運動もよくするのに、勉強だけできない。」となれば、それはもう学校の責任ですので、校長室に文句を言いにきてください。責任をとります。
平成28年3月 北見市立北小学校退職、その後、北見市教育委員会教育専門相談員、令和2年4月から、訓子府町教育委員会教育専門員 令和3年4月から、訓子府町認定こども園長
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