2020年5月1日金曜日

花だより 校長室 鈴蘭


 教師はカリスマ的存在 ~教えるプロとしての指導力向上=カリスマ性の発揮~
 教師は教える人という制度的権威の正当性を有しています。その教師がカリスマ性を失えば、学校と教師は尊敬と憧れという対象ではなくなります。教師がカリスマ性を手放せば集団は混乱し、暴れ回る子ども、引きこもる子どもなど、さらにモンスターペアレンツという怪物が出現します。
◎×△□クールダウンに校長室へ◎×△□
 校長室に興奮状態でやってくる子がいます。穏やかに「どうしたんだ!」と優しく聞くときもあれば、「わがままは絶対許さないからな!」と怒鳴りつけるときもあります。
 不良少年グループがお祭りの露店を歩いていて、怖そうなお兄さんから、「兄ちゃんら、えらいかっこつけて歩いてるな?ちょっとこっちにこいや!」と声をかけられると急に態度が変わって「いや、いや、そんなことありません。」とすごすごと立ち去っていきました。きっと学校の先生が注意してもこうはならなかったでしょう。「校長先生、おかしな奴がいたら、俺等に相談してくれ、真っ当な道を教えてやるからさ!」と言われたことがあります。
◎校長室は立派でなければならない 
 職員玄関から怒鳴り声がして、「校長先生、大変です。見るからに怖そうな人(?)が教頭先生とやり合っています。」事務補さんが校長室にとんで来ました。「校長室にお通ししてください。」と頼みました。するとしぶしぶ校長室にやってきました。
「校長です。何か学校に粗相がありましたでしょうか?」と心臓はバクバクしていましたが、平静を装って切り出しました。すると穏やかになって話し出したのです。
◎校長室は、学校の中で特別な空間(威厳のある)であらねばならない! 
 応接セットは高級感があって、書棚には、いかにも難しそうで重厚な書籍が並べられ、壁には美術品が飾られ、棚には高価(そうみ見える)な調度品が置かれているべきだと思います。もちろん整理整頓、掃除が行き届いていることは最低条件です。
◎一番重要なのは、そこの住人? 
 校長になったとき母が、「いいかい喜充、校長先生になったんだから、安っぽいスーツなんか着るんじゃないよ。靴は運動靴ではなく、校長先生が履く靴を買いなさい。」と言われました。サラリーマン身分で高級なスーツを着ることは出来ませんので、せめてと思い校長先生が履く靴?を購入しようと札幌の三越に行って「校長先生が履く靴はありますか?」と聞くと(何と恥ずかしいこと)「もしかして、ドクターシューズのことですか?」と言われました。今履いている靴は二足目になりますが、4月の新学期前には必ず手入れをして大切に履いています。
「外見より中身だろう!」と言われそうです。校長としての威厳、権威を身に付けたいと思っていますが、一朝一夕にはいきません。まだまだ修養が足りずカリスマ性もありません。
 そこの住人とは別に、校長室は来客の接待室でもあります。お得意様サロンでもあります。校長室を有効に活用して下さい。

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