2021年12月31日金曜日

花だより 2021こども園  松

 

コロナに明け暮れた2021(令和3)年も終わります。
 さまざまな行事の変更が余儀なくされ、分散開催、内容の縮小など本来の保育や教育ができませんでした。しかし、先生方が知恵を出し合い、保護者の協力により運動会や発表会などの行事が無事にできました。また、研究大会が開催できたことの意義も大きかったと思います。
 
 【アフターコロナ】
 コロナが収束しても全て元には戻らない、社会構造が一変すると言われています。こども園も同じです。次年度以降も運動会や発表会は分散開催になります。これを機に様々な行事や保育や教育内容を見直すことになるでしょう。園務支援システムのKODOMONの導入も決まりそうです。2022年は、変革の年のなり、さらに忙しくなりそうです。新型コロナウイルスも生き延びるためにこの2年間でデルタ株、オミクロン株と3回も変異しています。コロナに負けてはいられません。私たちも変わらなければなりません。
 4月に就任して働き方改革をスローガンにしてきました。職員会議の持ち方を変えたり、紙からデジタル化など取り組みましたが、結果的には超多忙な1年になってしまいました。無理をして体調を崩す先生がいたのではないかと思います。来年もまた忙しさは変わりません。しかし、この改革のスピードを緩めることはできません。
 管理職の心得「理で解き、法で押さえ、情で動かす」
 この3つのバランスが大事だという教えですが、こども園に来て、この考え方を変えました。理屈や法律やルールではなく、子どもは全て「情」で動く。「情」とは、その人の人柄、優しさ、愛情、思いやり、所作(しぐさ、振る舞い、言葉がけ、身なり)などから、子どもたちは、好かれている、愛されていると感じるのです。
 「保育教諭ってすごいなあ!」 
 子どもと接するとき、話をするとき、子どもから見つめられるとどの子も「かわいい!」と思います。自然に笑顔になり、優しくなってしまいます。子どもには「不思議な力」があると思います。
 先生方を見ていて「さすがだなあ」と思うのは、大切な子を預かっている。怪我をさせていけない。間違った行いは正さなくてはならない。「目配り、気配り、心配り」はプロ意識の高さを感じます。また、親との信頼関係を築かなければなりません。親を育てるのも大きな役割です。家事や育児に加え、仕事を持っている母親は大変です。そんな母親に、共感し、寄り添っている先生方がいます。
 明けて寅年は、冬が厳しいほど、春の芽吹きは生命力に溢れ、華々しく生まれる年になるそうです。
 「花屋は花を売る 魚屋は魚を売る 学校は何を売る? 学校は子どもに夢を売る」という言葉があります。
 夢を売るためには、教師は心身ともに健康でなければなりません。いつも笑顔でいなければなりません。どうかお身体ご自愛ください。
 先生方のご苦労に改めて感謝申し上げます。よい年をお迎えください。 
                           園長 牧野喜充

2021年12月30日木曜日

花だより 教育は十把一絡げというわけにはいかない ホウズキ

 



 認定こども園 2022年に向けて
 幼児教育は、柔軟で、ゆるぎのないものであることが望まれます。それは大いなる創意工夫ですが、地に足が着いて軸がぶれないということです。一人一人の子どもの学びには何らかの背景があります。したがって、保育・教育は十把一絡げというわけにはいかないのです。一律の、画一した幼児教育の予期の成果を期待するのは難しい。子どもに応じ、幼児施設に応じ、その施設の置かれている地域に応じ、保育教諭の持ち味等に応じて独創的であるべきである。同時に、一定の水準と共通性も保証されなければならない。独創性を独断的に、共通性を画一的にしない精神と形が必要である。それは主体的で自立的な保育教諭にとっては、とてもやりがいのある取組になるはずである。
 コロナが収束しても、全て元通りにはなりません。行事の見直し、保育内容の見直しが求められます。2022年は、改革の年になります。大いなる創意工夫が必要です。




              

2021年12月29日水曜日

花だより 学習指導要領の解説書に図を載せない理由 カトレア

            
「学習指導要領の解説書に図を載せない」という話(図が一人歩きする)から、網小佐藤先生、北見南小平山先生、北見綠小渋谷先生(今は指導主事や校長になっている)と「探求活動」(エンドレス・スパイラル)を図にどう表すか?で議論したことがあります。
「探求」とは探し求めることで、「探究」(探し究める)とは違う。 
《教科と生活・総合の違い》
(例えば)算数「面積」の学習の場合:正方形→長方形→平行四辺形→三角形→台形→ひし形→円 (教科型系統的な学習プロセス 典型的な「習得」「活用」「探求」型)
 これに対し、生活・総合では、「円の面積はどうすれば求められるのだろう?」から始まる。(課題を見つけ、自分なりの方法で解決していく)これまでの知識や経験をもとに切って貼り合わせて(体験・活動)、平行四辺形や三角形に変化させることで面積が求められることを理解する。さらにこうした考えをもとに扇形の面積はどうすれば求められるか、とか体積は?と発展させる。学習は、やりたいと思ったこと「なぜ?どうして?」から始まる場合もあるし、やっているうちに見つかることもあります。  
 これを図に表すことが難しいのは、基本は「習得」→「活用」→「探求」であっても、「探求」→「活用」→「習得」である場合もあるし、また、双方向でもあるし、繰り返されたりするからです。また、一人一人が持っているイメージもそれぞれ違うので平面に書き表すのは非常に難しい。というのが4人の結論でした。

2021年12月28日火曜日

花だより どさんこ 南天

 

《馬頭観音》 北海道の開拓は、“どさんこ馬”なしには語れない。 
 北海道の開拓は、春になると東北地方から人々が船でやって来て、森林を伐採し、畑を耕し、海や川では漁をして、冬になる前にそれらを船に積んで戻った。
 その時、馬は原野に置き去りにされた。マイナス20度になる原野で馬たちはじっと堪え、人が来る春を待った。どさんこ馬は、体が小さくばんば馬のような馬力はない。サラブレットのように速くも走れない。でもがまん強く厳しい作業にはうってつけの馬だった。
 今のようにトラクターもトラックもない時代。馬は大切な家族のようなものだった。だから馬が死ぬとそれを慰霊するために「馬頭観音」を建立し、年に一度必ず部落の人が集まって慰霊祭をするようになった。そんな“どさんこ馬”のように厳しい自然環境に立ち向かった開拓民(道民の先祖)は、多少のことではへこたれないがまん強さがある。しかし、現代の道民は、「どさんこ」とは呼べないのではないだろうか?
 今また、山林保護のために馬が見直されている。作業の厳しさから、機械化が進み、山林に大型重機が入るようになった。そのためには、地面を固めて道路を造らなければならない。馬なら、二酸化炭素を出さないし、地面を固め、広い道路を造る必要もない、自然環境に優しい。今流行りのSDGsだ!
 

2021年12月27日月曜日

花だより 小室哲哉の挫折 ロウバイ


《自律と自己評価(「自立」とは「自律」》 
 自分を律することのできる人は成功する。伝記に載るような人は、自分を律すること。つまり自己評価のできる人である。と言われています。
 波巌先生は、自律とは、「ド根性カエル」のぴょん吉とひろしの関係だ!と言われた。つまり、ひろしが何かをやろうとすると「ちょっと待てよ」とぴょん吉がひろしを諫めるのです。自己評価とは、客観的に自分を見つめる心を育てることです。
 子どもたちに計画を立てさせ、その計画に沿って自分が何をやっているか、どこをどうすればよいのか。何に困っているのか自己評価させること。自己評価しながらやりたい活動を完成させていく。基本は自己評価をどうさせるのか。それさえきちんとできていれば、総合的な学習の時間は、恐れるに足らない。何をやってもよい。子どもたちのエネルギーはものすごい。やりたいことが始まったら、徹底的にやる。ただし、「何をやってもよい」だけが強調されるものではありません。
 音楽界の頂点まで登りつめ、名声と莫大なお金を手に入れた小室哲哉が詐欺で逮捕されました。音楽における「探求心」は優れていても、自律心が欠けていたのです。自律心を失ってからの彼の音楽は、大衆から指示されなくなりました。
 探求心は、自律心からうまれるのです。吉田松陰の「学後知不足 教然後知困」という言葉がある。自分の授業をきちんと自己評価できないと次のステップには進めないのです。

2021年12月26日日曜日

花だより ベテランの技 クリスマスベコニア

 のどの痛みがなかなか取れなくて、病院に行ってきました。ベテランの先生でした。問診後、「念のためよく調べてみましょう。」と、レントゲンや血液検査などをしました。その後の診察で、「考えられる病気は、これとこれですが、さらに念のため、○○検査を1週間後にやりましょう。」と言われました。長年の経験だけでなく、きちんとした客観的なデータの積み上げから判断することの大切さは、教育にも(子どもを見る目)当てはまると思いました。
 “教員とホステスは、若い方が人気がある” 20年のベテランホステスより、「まだ入ったばかりなんです~。」という若いホステスさんの方が人気があるといいます。しかし、ベテランホステスさんには、洗練された接客テクニック(作法)があります。若くてきれいなだけでは、ナンバー1にはなれないそうです。 
 教師も新卒の先生は人気があります。しかし、学校の先生も経験を積むことで、指導技術が磨かれていきます。経験から子どものつまずきや間違いやすいところを知っているので効果的な指導ができるようになります。
 ベテランの先生の授業を観て、こうした技を盗むことです。若いだけでの人気は、長続きしません。だから授業研は必要なのです。

2021年12月25日土曜日

花だより 子育ては「がまん」 クリスマスローズ

 

  子育ては「がまん」 
🤔慎重な子、ものを大切にする子、自分の個性がはっきりしている子は、買い物のときでもパッと買うことはありません。あれにしようか、品物の前で考えてしまうものです。少し短気な親はこんなとき、「早くしなさい」と急かしたりします。イライラして「何で決められないの、グズなんだから」ときついことを言うこともあります。急かされた子は混乱してしまいます。自分ではアレがほしいのだけれども、自分が思っていたのと違うようだ、どうしようと考えているわけですから、ますます決めることができず、少し悲しそうな顔をして「じゃ、いらない。」と答えてしまいます。
😒ある子は算数の問題がなかなか解けません。横で見ている親がイライラして、「こんなのがわからないの!」とか「さっさとやりなさい!」とか言います。子どもは混乱して考えることを停止してしまいます。問題そのものが上の空になってしまい、結局、なんのために机に座っているのか分からなくなってしまします。
🤦‍♂️親の性格もありますが、早く結論を出したがるのは、子どもにとって気ばかり急がされて苦痛に感じるものです。こんなときは親自身ががまん力をつけなければなりません。親もゆったり構えて子どもとつき合うことです。そのためには短気はいけません。怒りたい気持ちをがまんすることが肝心です。子育てには「がまん」がつきものなのです。
😃18歳以下に10万円一括支給されるようです。子どもたちは、お年玉の額が増えそうと喜んでいます。どうか貯金することなく使ってください。ある家庭では、このお金でWi-Fi環境を整えて、タブレットを買って、教育ソフトを入れると言っていました。よい使い道だと思います。お年玉は、子どもに使い道を考えさせて、自分で買わせることです。これも勉強です。

2021年12月24日金曜日

花だより よく寝る子は、勉強ができる。ポインセチア 

 

「大手学習塾のチラシの見出し」
~北海道だからという理由で子どもたちの学力が低いと思われたなら、私たち北海道人にとってこれほど悔しいことはありません。北海道の未来を担うのは子どもたちだからこそ、その子どもたちがどう言われ、どう思われるかに私たち大人が無関心であってはなりません。子どもたちに「生きる力」を育んでいくのは真の教育であり、導いていく私たち大人の責任にあります。~
 北海道教育委員会は、「ほっかいどう学力・体力向上運動」のリーフレットを作成し、学力と体力の向上を呼びかけています。学力向上には学習塾に通うことが手っ取り早い方法かもしれませんが、生活リズムを整えることでも学力向上に効果があります。こちらはお金がかかりません。
 《子どもの生活リズムを整える!》
◎子どもたちが夢や目標を実現し、将来自立して生きていくためには、子どもたちが主体的に適切な時間配分について考え、規則正しい生活習慣を身に付けることが大切です。そのためには、目標とする「時間の目安」を示すことが効果的です。
◎道教委では、各種データや他県の取組などを研究し、独自に時間の目安を設定したリーフレットを作成しました。子どもと話し合い、学習や運動、読書などの目安を設定することを勧めます。
 寝る子は育つ! 必要な睡眠時間は個人差がありますが、6年生の目安はだいたい8時間です。日曜日などに普段と同じ時刻に目が覚めないような人は、毎日の睡眠時間が足りていません。子どもにとって睡眠はとても大事なことなのです。
 ~脳と睡眠の働き~ 
●夜更かしすると、体を強くたくましく成長させるための成長ホルモンがたくさん出なくなってしまいます。
●夜更かしして睡眠時間が減ることで、とても大切なレム睡眠という浅いねむりの回数が減ってしまいます。このレム睡眠の間に、脳は昼間に勉強したことや経験したことを復習して、記憶として書き込んでいます。レム睡眠の回数が減ると、せっかく勉強したことが記憶に残らなくなってしまうのです。
●睡眠時間が減ると、脳に記憶を書き込むために働く海馬(かいば)という部分が大きく発達しません。
●ねむりのリズムを整え、脳がレム睡眠の間に、勉強したことをしっかり記憶するためには、夜は部屋を暗くしたり、音楽やテレビを消したり、携帯電話の電源を切ったりして、寝ないといけません。そうしないと寝る前までにした努力が無駄になってしまいます。
●夜は「何時に寝る」と自分でルールを決め、しっかりとそれを守ることが重要です。そうすると、夜更かしをしたときよりも、起きている時間をむだなく使うことができるようになります。その結果、さまざまな能力や成績も上がり、自分の夢に近づくことができます。
    ◇東北大学教授、医学博士 川島隆太「元気な脳が君たちの未来をひらく」より◇
*夜遅く、コンビニや居酒屋にいる親子を見かけます。以ての外です。これは児童虐待です。
 こども園では、「いっぱい遊んで、いっぱい食べて、いっぱい寝る」この毎日の繰り返しです。

2021年12月23日木曜日

花だより 子どもに対する言葉の暴力を止められない 柚子

 

 「きょうだい」を比較するような言葉かけをしない
😢「お姉ちゃん(お兄ちゃん)に比べてあなたは…」、「〇〇ちゃんはできるのに…」などと、子ども同士で比較して評価する言葉です。比較された子どもは、どういう心境になり、どのような行動に出るかといえば、
「お母さん(お父さん)は、お兄ちゃんだけが好きなんだ。私のことは好きじゃないんだ。」
🤣このように思ってしまった子どもは悲劇です。下手をすると、一生この気持ちを引きずることもあるのです。小さいうちほど、「親からの評価=自分の評価」になってしまいがちなのが子どもです。つまり、「自分は親に好かれていない=自分は生きる資格がない」と飛躍してしまい、自分を大切にできなくなったり(自尊心の低下)、自分はやればできるんだ!という気持ちが無くなったり(自己効力感の低下)してしまうのです。また、その比較された対象、例えば兄弟に意識的・無意識的にも関わらず「敵意」を持つようになります。
😒いつも比べて言う親は、学校での成績であるとか、友人関係や行儀など、いつも子どもを評価しているのです。「評価」をあせる親が、真面目さのあまりつい厳しいことを言ってしまって、取り返しがつかなくなる、子どもに対する言葉の暴力を止められない、そういうお母さんは少なくありません。
🤦‍♀️このようなお母さんは、意外にも「理想の子育て」を追いすぎている場合があります。例えば、
・子どもに絶対怒らない ・いつも笑顔 ・いつも一緒に遊んであげる
・いつも手作りのお菓子を作ってあげる ・いつも褒めてあげている
👀子どもに虐待をしてしまうお母さんは、「良いママ像」に苦しんでいる場合があります。そして、ひどいことを言ってしまい子どもの寝顔をみながら自己嫌悪に陥ったりするのです。ドラマのようないいお母さん、いい子どもなんて、そうはいません。子育ては、教科書通りにはなかなかいかないものなのです。それから周囲の助けを得ることです。夫が忙しいならば、実家、近所のママ友達、児童館、民生委員、幼児施設(こども園)の先生など、自分だけで子どもを抱えず周りに甘えることです。これが「ソーシャルサポート」(社会援助)です。

2021年12月22日水曜日

花だより 教員の働き方改革進まず? シクラメン(2)

 


 ~教員の働き方改革~
 働き方改革を提言した中教審の特別部会は、「業務の適正化や役割分担等に関する具体的な論点」を示し、5つの視点から11の業務について、法令などの根拠の有無や諸外国の状況、現状や課題、国内の自治体での取り組み例を分かりやすく並べた。
 特別部会の委員で、文科省の学校改善アドバイザーにもなっているNPO理事で学校マネジメントコンサルタントの妹尾氏は、「前例や伝統」「子どものため」という考え方から離れ、「教員でなくてもできることは手から放すなり、チームで対応するなりしよう」と提案した。また「専門性」と「命・安全への関わり」という2つの視点に絞って業務を仕分けするように提言した。
 しかし、教員の働き方改革は一向に進んでいない。本町で教員を対象に働き方改革に関するアンケート調査が行われたが、回収率は49%で半分にも達しなかった。理由を当該校長に聞くと、「今回はネットで回答するものだった。紙であれば回収率は上がっただろう」
 今は、アンケートなどは、ネットでやるのが当たり前になっている。妹尾氏は、「一番大切なのは、教員の意識改革であることには間違いない。」と断言している。全くその通りだ!

2021年12月21日火曜日

花だより くどい=うざい=わずらわしい アロエ

 

 小学校の先生の話は「諄(くど)い」とよく言われる。子どもたちにわかりやすく伝えようとすると、簡易な言葉を選び、繰り返したり、念を押したり、時には上から目線で言うときもあります。そんな先生を「うざい」と言います。
 
「うざい」
 若い人たちがよく使う「うざい」とは「うざったい」が縮まった言葉で、「わずらわしい」、「面倒くさい」といった形容詞です。なぜ、若者たちは人間関係でそんなにも「わずらわしい」を連発しているのでしょうか。人と人の関係は昔の方がもっとわずらわしかったと思います。子どものやることに口を出す大人はたくさんいました。警察官も今よりずっといばっていました。先生も恐かったし、父親も恐かった。個人のプライバシーを守るという考え方がありませんでしたから、人間関係のわずらわしさを逃れて一人になるということができませんでした。人間関係は今よりずっと濃密でしたが、それでわずらわしさを感じることはありませんでした。もしかしたら、濃密な人間関係にある種の免疫ができあがっていて、わずらわしさを感じなくなっていたのかもしれません。
 上司と酒を飲みたがらない若者が増えているそうです。とりあえずビールではなく、自分の飲みたいお酒を頼む。お酌はしない。お酒自体飲まない。飲むなら気のあった友人同士で飲みたい。コロナ禍で飲み会が無くなり、ほっとしていることでしょう。これも全て
「うざい」=「わずらわしい」と思うのでしょうか?困ったものです。

2021年12月20日月曜日

花だより 「調整力」と縄跳び フタバアオイ

 

 縄跳びを上手に跳ぶのに必要なのが「調整力」です。調整力とは、自分のからだを思い通りに動かす能力で、平衡性(体をバランスよく保持する能力)・敏捷性(体を素早く動かす能力)・巧緻性(からだを巧みに動かす能力)の3項目から成り立っています。これらが総合的に備わっていることが大切です。しかし、幼児のうちはこの能力が未発達で縄跳びをうまく跳ぶことができません。また、とっさに手や足が出ない、思わずバランスを崩しそうになるのは、調整力の未発達か、老化により調整力が衰えてきているからです。調整力のピークは20歳でそれから下降線をたどります。
 自分のからだを思い通りに動かす「調整力」はなぜ重要なのか? 
 人間は考えながら動くとき、まず眼や耳から入った情報が中枢で処理されて、どのように動けばいいのかという命令が筋肉に伝えられ、はじめて動作となって現れます。一見容易にみえる動作においても、常に強さ、方向、速さ、タイミング、持続時間などが的確に作動するよう処理されているのです。このようなことを何度か繰り返すうちに、その動作がプログラムとして記憶され、あまり考えなくても思い通りに動けるようになります。調整力が衰えていると自分のからだを上手にコントロールすることが難しくなり事故や怪我につながりやすくなります。この調整力を高めるには、縄跳びが効果的だと言われています。
「どれどれ貸してみなさい。校長先生が見本を見せてあげる。」 
 やってみると3回くらいでひっかかってしまいました。老化現象が始まっているようです。老化防止に家族みんなで縄跳びをお勧めします。

2021年12月19日日曜日

花だより 子離れ、親離れ 心配性が「心配症」 シクラメン

  

 明石家さんまが司会する「ほんまでっかテレビ」で、若者に「悩みを誰に相談しますか?」と質問すると、昔は圧倒的に「友だち」と回答したものが、今は「母親」と回答する若者が増えたと言っていました。子離れ、親離れができていない親子が増えたということです。放任主義も困りますが、心配性はもっと困ります。
 親が子どもを心配するのは当たり前のことですが、心配性が「心配症」になると、これはかなり度が過ぎることになります。やや病的に近い心配性ということです。外に遊びに行こうとすれば、車が危ないからいけませんと反対する。これでは子どもの心をひ弱にします。子どもは外に行ってはいけないんだと思うことで冒険心を見失っていくのです。家の中で遊んでいれば確かに安心です。が、それでは子どもの勇気とかやる気が育ちません。親は、危なくない安全な場所を選んでやればいいだけの話です。
 ある中学生が夏休みに少し遠くの山に友だちと登る相談をしました。母親は、「遭難」の二文字が頭を過ぎり絶対反対の姿勢を崩しません。子どもはそんな母親に抵抗できず、「じゃあ、やめる。」と友だちとの約束をキャンセルしました。問題は、この子があっさりとあきらめると言ったことに危惧を感じます。
 すでに母親の過度の心配症が、その子の心に影響をもたらしているのです。あきらめが早く母親の言うことに反論しない子は、自立心に欠けているし、冒険に対する尻込みのようなものを感じます。これではものごとにぶつかっていく勇気が育ちません。こころの弱い子どもになってしまいます。

2021年12月17日金曜日

花だより ソーシャルスキルを身に付ける ビワ

 

 ***ソーシャルスキル*** 
 ソーシャルスキルとは、「社会の中で他人と交わり、共に生活していくために必要な能力」のことをいいます。他人との関わりにおいて、相手に適切かつ効果的に反応するために用いられる言葉や行動、相手のことを認めたり、自分の感情をコントロールしたりすることも含みます。
 学校現場では、学力低下問題などさまざまな課題が山積していますが、今の子どもたちにとって必要なソーシャルスキルが十分身に付いていないことも大きな問題となっています。 そのため、相手の気持ちを思いやることなく、自分の主張だけを押し通す。規律を守れず、不適切な行動をとってしまう。友だちとの関係がうまくつくれず、いじめ・いじめられる関係に陥ってしまうのです。
 これまでは、日々の暮らしの中で自然に身についたものですが、現在は、地域の教育力の低下、家庭教育の過保護、過干渉、放任など、人間関係が以前に比べて希薄になっていることに加え、インターネットやテレビゲーム、スマホの普及による友だち同士の関係や遊びの変化により、相手と上手にコミュニケーションをとる能力が劣ってきています。
 いらいらドキドキどうしよう? 
   セルフコントロール、マネジメントスキルを習得する。

「いらいら、どきどきの解消法は?」と聞くと、“深呼吸する”と答えた子がいました。
病院で血圧を測るとき、1回目に高く出ると「はい、深呼吸してください。もう一度測ります。」と言われます。なるほど、子どもはちゃんと知っています。

2021年12月16日木曜日

花だより 「サザエさん」から家族の在り様を考える カンギク

 

 「最も長く放送されているテレビアニメ番組」としてギネス記録に認定されているのは「サザエさん」である。 
 3世代7人の大家族が、スマホもテレビゲームもない茶の間のこたつを囲む。今では考えられない設定だか、いつ見てもホッとする。長年高視聴率が続くのも、多くの人が一家を「理想の家族」と見ているからだろう。
 家族の在り方を問う司法判断が相次いでいる。夫婦の子と婚外子でできた子の相続格差は憲法に反するとの決定を出した。女性から性別を変更した夫を、妻が第三者の精子提供を受けて産んだ子の実父と認めた。夫婦別姓の問題、ジェンダーフリーなど、家族の在り様が根本的に変わろうとしている。
 社会変化や生殖医療の進歩でいろんな「家族のかたち」ができているのに、法律が追いつけていないらしい。マスオさんの年齢を過ぎ、波平さんに近づいた世代として、とまどう面はあるが、新たなルールが必要ということなのだろう?
 ウイズコロナでリモートワークになってから、都会から田舎に移住する家族が増えている。一つの理由は、「子育て」だ。家族といる時間を大切にしたい。豊かな自然の中で子育てをしたい。父親が子育てに積極的にかかわるようになった。一方で、共働きが増え、保育所、こども園、児童センター(放課後児童クラブ)は、どこも満員状態。
 もうすぐ冬休み。クリスマスやお正月には団らんも増える。「理想の家族とは何か」この機会にじっくり考えてみてもいいかもしれない。

2021年12月15日水曜日

花だより お父さんへの感謝の気持ち センリョウ

 

  風通しのいい家庭
 最近は父親の存在感がありません。原因の一つは、給料の振り込みにあると指摘する人がいます。お金の流れが子どもに見えないのです。お父さんが会社に行くこととお母さんが銀行でお金を引き出すことが直接結びつかないのです。お母さんも働いている場合は、ますます父親の存在感は希薄になっていくばかりです。
 これでは「いかん!」ということで、両親が相談してお金を引き出しをお父さんがするようにした家庭があります。お父さんが引き出してお母さんに手渡すのです。そのつど、お母さんが「いつもご苦労さま」と言います。
 それだけのことですが、子どもにとって父親ががんばっているからお金が入ってくるんだということが実感できます。そして、お母さんが感謝している、ぼくも感謝しなければ、という気持ちが自然に芽生えてくるのです。家族の中にも「感謝の心」はあるべきでしょう。そういう家庭なら「ありがとう」ということばが自然な形で行き交うことになるはずです。
 お母さんが料理を出してくれれば、お父さんが「うん、ありがとう。」
 子どもが新聞を取ってくれば、お父さんもお母さんも「ありがとう。」
 「ありがとう」と言い合える家庭は、風通しのいい清々しい家庭です。その子どもは社会に出て行っても、人の好意に自然に「ありがとう。」と言える子になります。決してその子にとってマイナスになることではありません。そして、お父さん自身も存在感を示す努力をしなければなりません。


2021年12月14日火曜日

花だより 考えさせる前に暗記 フユザクラ

 

 ~考えさせる前に暗記させる~
 詩や引用文、フレーズなどを暗記することによって、子どもは言葉の構造や使い方を覚えます。新しい単語を覚え、他の単語との組み合わせ方を学ぶと、言葉を使うことの楽しさを感じるようになります。
 暗記した内容は、たとえ日頃それを口にしていなくても、いったん暗記した単語は記憶の中に定着しているものです。詩や格言を暗唱することは、子どもにとっては「成果」になります。暗唱は子どもの学習能力の証しであり、「これを覚えて自分のものにすることができた」という自信につながります。
 子どもに暗記させる内容は、親子の絆になるものや、子どもの人格形成に役立つものがよいでしょう。覚えておきたい大切なことわざや格言、美しい詩、有名な文章、力強い演説などを選び、なぜそれを選んだかを説明しながら暗記させると効果的です。また、悲しいときに気分を盛り上げるような楽しい内容の歌詞もよいでしょう。
 子どもに暗記させるときは、繰り返しを重視しましょう。何度も繰り返しているうちに覚えられるようになるからです。いったん覚えたものは数週間か数ヶ月毎に繰り返せると、さらに記憶に定着します。
😊子どもに詩や文章を暗記させて自信を与えることが大切です。伝統文化を受け継がせてもらっていると感じることで、子どもは自尊心を高めます。
 なぜ2年生でかけ算九九を覚えるのか? 
 それは脳の発達段階でこの時期が一番いいからです。高学年になると、論理的な思考に変わっていきます。ですから、2年生のときに、かけ算九九を完全にマスターしておかないと、高学年になってから、「まだ、覚えていないから、もう一度やり直しをしましょう」と言っても難しいのです。
 大切なのは「あ・い・う・え・お」 
😃「あっ!そうか」と気づく 「いいねぇ~!」とほめる 「う~ん!」と考える 「えっ!」とおどろく 「おお~!」と感心する 
 先生がよく使う言葉に「考えなさい」があります。ところで「考える」とはどういうことか、子どもたちは分かっているのでしょうか?
👍「考える」とは、“何か新しいことに出合ったときに、それと同じようなものやちがうもの(これまでの経験から)を見つけて、比べてみること”です。ですから、どれだけ多くの知識や情報があるかで、その考えが深まるかどうか決まります。豊かな創造力や発想力は、持って生まれた才能だけでなく、知識や経験から生まれるのです。小学生のときは、とにかく多くのことに興味を持って、多くの知識や情報を頭の中に詰め込むことが大切です。それは机上の勉強も大切ですが、体験を通して身に付けることが大事です。

2021年12月13日月曜日

花だより 「食育」がどうして必要なのか? ヤツデ

 



  「食育」がどうして必要なのか?
 🤷‍♂️本来は家庭ですることですが、現状は大変なことになっています。「子ども食堂」ができるなど、今は「食」=「ショック」なのです。
 🤔カップラーメンとレンジでチンするご飯の夕食。煮炊きしない家庭、コンビニ弁当でバラバラに食べる家庭など、家庭の変化が食生活を変えています。現代の食卓の問題として“和食の柱、『米と汁』の存在感が薄れ、おかずばかり目立つ”です。
 😒「一汁三菜は、ご飯とみそ汁、おかずと香の物で成り立っていた庶民の食は、高度成長を経て急速に崩れていきました。銘々皿が大皿盛りになり、学校給食の影響でパンに焼き魚と牛乳が並ぶようになり、清涼飲料水のペットボトルが汁わんに取って代わったのです。栄養のバランスのとれた「和食」の伝統が消えつつあります。
 🤦‍♂️変わる文化と習慣
 
ホテルの朝食バイキング
~中年の太った女性は、ダイエット中なのかトーストとコーヒーだけ。その隣のスレンダーな白人女性が、ごはんとみそ汁に焼き魚、箸を上手に使い、やきのりでご飯を丸めて食べている。日本はそういう国になりました。


ヘッダーの画像更新 北見日赤病院前の小公園のイルミネーション

2021年12月12日日曜日

花だより 子どもの見方を変える(リフレーミング) マンリョウ

 

 子どもの見方を変えてみる
◇リフレーミング(短所も見方を変えると長所に・・・?)
 こんな子も見方を変えると 
 ○「責任感がない」→無邪気な、自由な 
 ○「だらしない」→こだわらない、おおらか 
 ○「調子に乗りやすい」→雰囲気を明るくする 
 ○「のんき」→ 細かいことにこだわらないマイペースな子と見ることもできます。
*次のような子は見方を変えるとどうなるでしょうか?
 ①甘えん坊な → (人にかわいがられる) 
 ②あきっぽい → (好奇心旺盛な) 
 ③おしゃべり → (社交的な)
 ④おっとりした→ (細かいことにこだわらない) 
 ⑤しつこい  → (ねばり強い)  
 ⑥せっかちな → (行動的な)

 😁逆に「お宅のお子さんは、社交的で・・・」と言われたら、遠回しに「おしゃべりでうるさい」言っていると思った方がいいかもしれません。京都の人は「腹黒い」とお隣の大阪人は言うそうです。京都人は、相手への気遣いから遠回しに言うそうですが、思ったことをずけずけ言う大阪人には、そう見えるのでしょう。長い歴史から生まれた文化なのでしょうが、どっちがいいでしょうかね。



2021年12月11日土曜日

花だより 日本人の勤勉さは過去の話 ヤドリキ

 

   ~日本人の勤勉さは過去の話~
 🤷‍♂️経済協力開発機構(OECD)の「生徒の学習到達度調査」(PISA)で、日本の高校生の学力が、世界のトップクラスから転落してから、文科省は、躍起になって学力を上げる取り組みをしていますが、そんな簡単に学力は上がりません。特に目立ったのは、科学への興味、関心のアンケート調査では、日本はほとんどが最低レベル。「科学に関するテレビを見る」「科学に関する雑誌や新聞の記事を読む」「科学を話題にしているインターネットを見る」で、いずれも最下位となるなど、日本の高校生の社会への無関心ぶりが問題になりました。これではノーベル賞を受賞するような科学者はもう出ないかもしれません。
 ~勉強ができるようになるために手っ取り早い方法はない~
 かけ算九九は、何度も唱えて覚えるもの、漢字は何度も書いて覚えるもの、これは昔から変わらない。“学問に楽な道(王様が歩くために真っ直ぐで平らにした道)などない”という教えです。
 子どもたちの勉強時間(家に帰ってからの)が減少しているのは、全国学力学習状況調査で明らかになっています。特に北海道の子どもは、全国平均から比べて少ない。家庭環境が良くなって教育にお金をかけることができるようになっても、パソコンやスマホなど便利なものが普及されても、勉強しなくて成績だけ上げようとしても無理な話です。
 👀「勉強はできなくても、健康で心優しい子だったらいい!」と言う人もいますが、健康で心優しい子は、勉強もできます。髪を染めて制服が乱れているのに学校一の秀才という生徒を見たことがありません。子どもの仕事は勉強です。「勉強しなさい」と言っても子どもはなかなかしません。言わなければ、全くしません。最近テレビのクイズ番組を見ていると最も常識的な問題もできない若い芸能人がいて唖然としました。勉強するのは子ども、させるのが親、教えるのは教師です。

2021年12月10日金曜日

花だより 子どものプライドって何? 柊(ヒイラギ) 山茶花(サザンカ) 

 

  ~子どものプライドって何?~
 🤷‍♂️6年生の授業についていけない子に、担任が3年生の問題を解かせてみた。学力がどのレベルまで達しているのか調べたかったのです。ところが後でこの子の親が学校に抗議に来て、「3年生の問題を解かされて、子どものプライドは傷つけられた。」というのです。
 👀この親が考えているプライドとは何と小さいものなのでしょうか。勉強に限ったことではありませんが、わからなくなったら立ち止まって考え、わかるところまで引き返してやり直すのが基本です。
 親は子どもに「わかるところまで引き返せたのだからよかったじゃない。わからないまま先に進んでしまったら、戻るのに苦労したわよ。」といってあげてほしかったです。
 引き返すのをこわがる小さなプライドなら、一度壊してしまった方がいい。この子の親は、プライドというよりむしろ「子どものメンツがつぶされた」ということに腹を立てているのです。そして、そんなことをさせた先生や学校に責任を押しつけてしまっているのです。
 👍人間誰でもプライドは持っています。子どもには子どものプライドがあります。でも、そのプライドは、経験を積み重ねながら強くしっかりとしたものにしていかなければなりません。ときには粉々に打ち壊されて、強くなっていくのがプライドです。学校や先生が悪いと責任を人に押しつけているだけでは、この先もちょっとしたことで傷つけられたと思いこんでしまうようなガラスのプライドになってしまいます。そんなプライドは、強く生きていくためには何の役に立ちません。

2021年12月9日木曜日

花だより 中学校には校則があるが、小学校にはなぜないのか? 山茶花(サザンカ)

 

《中学校には校則があるが、小学校にはなぜないのか?》
 🤷‍♂️都会のある学校に訪問したとき、茶髪どころか金髪の子が何人もいて(外国人ではありません)ビックリしました。先生方の中では冗談で、「もうどうしようもないから、人間の髪の毛の色以外のピンクや青でなければいいか!」とまで言っているそうです。
 🤦‍♂️保護者や子どもの中には、「中学校に行ったら、校則があって厳しくなるから、小学生のうちに…。」とか、「そのことで別に他人に迷惑をかけていないのだから、自由だろ!」と思っている人もいるようです。
《小学校にも細かな校則は必要か?》
 中学生ともなると自分の判断で行動することができるようになりますが、小学生は無理です。まだ、親や教師の指導が必要です。大人としての常識が身に付いていないから子どもなのです。子どもは、教育(子育て)を通して、常識が身に付きます。子育ての最高責任者は保護者です。保護者の常識に頼るのが、小学校の立場です。
 👀では「常識」とは? 常識とは、長い年月をかけて積み重ね練り上げてきた「地域社会や職業仲間のつきあいの知恵」で、ストレスを感じることなく和やかに、感情の行き違いやトラブルをなるべく少なくし、それぞれがそれぞれに振る舞いや生き甲斐をもって生活できるように共有している知識や価値観であり、行動です。 
 ~常識が身に付いていると~
①社会人として認められる。 
②人間関係がうまくいく。   
③無用なトラブルが少なくなる。
④信頼される。  
⑤情報が得られやすくなる。  
⑥指導・助言をしてくれる人が増える。
⑦相談に乗ってもらえる。  
⑧応援してくれる人が現れる。 
⑨協力し合える人間関係ができる。
⑩本当にしたいことに打ち込めるようになります。
 ある法律家が「自分たちの常識で解決できる成熟した社会には法律はいらない。ところがそれができないから、争いを解決するために法律必要なのだ。」と言っていました。「常識力」を高めたいものです。

2021年12月8日水曜日

花だより 今は、家でテレビ 水仙

 

 今は、家でテレビ
 スマホ時代になり、YouTubeは見るけれど、テレビは見ない若者が増えているとか? つまらない、見なくても別に困らない。必要なことは、ネットから得るというのが理由のようです。今やテレビは、見聞を広める情報源ではなくなったのでしょうか?
 「人生を変えた1冊の本との出会い」をいう人は多いですが、私はテレビと一緒に育ちました。世の中の出来事、オリンピックやディズニーのアニメ、「ドリフターズの全員集合」、お笑いから映画まで、全てテレビを通して情報を得ました。子どもの頃、夢中になって見ていたのが、「兼高かおる世界の旅」(日曜日の朝)という世界の国々を紹介する番組でした。今は、テレビ東京系列のTVH(テレビ北海道)7チャンネルの番組です。
 テレビ東京は、読売や朝日といった大手新聞会社がバックのテレビ局ではなく、日本経済新聞社であるということが、他の局とは一味違った番組づくりをしていておもしろいと思います。(番組づくりが一貫している。) オホーツク管内でもやっとTVHが見られるようになってから、チャンネルはほとんど「7」に固定です。 
 ~好きな番組~
 WBS「ワールドビジネスサテライト」(ビデオに撮って翌朝見ています。)
 出川哲朗の充電させてもらえませんか?
 開運何でも鑑定団 
 ガイヤの夜明け 
 カンブリア宮殿 
 所さんの学校で教えてくれないそこんトコロ!
 家ついて行ってイイですか?
 YOUは何しに日本へ?
 日本に行きたい人応援団

 選挙の投票日は、どの局も開票速報ばかりなのでレンタルビデオ店が繁盛するそうです。だから、お笑い芸人を使って視聴率を上げようとしたのでしょうか?
 「お父さんと一緒に開票速報見てたよ。どうして始まってすぐに当選確実が出るか不思議だったよ。」と言いにきた男の子がいました。「いつやるの?今でしょ!」の林修先生は、「学習で大切なことは、考えることだが、そのためには、どれだけたくさんの知識があるかで決まる。」と言っています。ニュースや災害時の情報、スポーツの中継、娯楽番組など、テレビの果たす役割は、まだ大きいものがあります。テレビも見方や番組選びが重要です。そして、さまざまなメディアを上手に使うことが大切です。コロナ禍で外出を控えている今は、特にテレビの上手な見方が必要です。
 もう一つ夫婦で欠かさず見ている番組があります。「主治医の見つかる診療所」健康番組です。

2021年12月7日火曜日

花だより 「思いやり」で対人関係のトラブルは解消する 葉牡丹

 

「対人関係のトラブルを予防するソーシャルスキルを育てる」 
                     法政大学教授 渡辺 弥生 
 ~「思いやり」の発達を理解する~
◎幼児期~自分と他人の区別が明確でない。自分も他人も同じことを考えていると思う。
◎小学校低学年~他人と比較して、自分と他人の違いが分かってくる。ただし、笑っているからうれしい。泣いているから悲しいといった程度で、相手の心情を推し量ることはできない。
◎中学年~他人の視点をかなり推測できるようになる。A君は、ぼくのことをきっと○○だと思っている。ぼくは、A君のことを○○だと思っているだろう。と互いの気持ちを推測できるようになる。
◎高学年~「私」と「あなた」といった二者関係だけでなく「彼」「彼女」といった第三者の気持ちを推測したり、自分自身を客観視することができるようになる。
◎中学・高校生~クラス、学校、社会、日本人として、といったようにさまざまな立場に立って考えられるようになる。
「思いやり」とは、自分の視点だけでなく、さまざまな人の視点を理解する力といえます。
 この発達レベルが低いと何かトラブルがあったときに、他人を変えようとするもの(他者変容思考)が強いと暴力をふるい、自分を変えようとするもの(自己変容思考)が強いとその場か逃げるという行動をとります。しかし、「思いやり」が発達すれば、他者変容思考は、「暴力」から「命令」「説得」と変化し、自己変容思考は、「逃避」から「従順」「妥協」へと変化し、最終には互いのコミュニケーションを通して「調節」する行動をとるようになります。したがって、「思いやり」を発達させれば問題となる行動も適切な行動へと変化させることにつながるわけです。

2021年12月6日月曜日

花だより 常識を教えるのは誰? ハナカタバミ 苺

 


  ~子どもに常識を伝えて下さい~
 核家族化が進んで、今は、ほとんどの家庭の子育てに、おじいさんやおばあさんは参加していません。これは常識を伝えられる人たちが子育てに参加していないということです。若い人全て常識がないということではありませんが、常識とは、広い意味で日本の文化を支えている考え方といってもいいでしょう。文化(常識)は世代から次の世代へと手渡しのように伝わっていくものなのですが、残念ながら伝わらずに薄れていってしまうものがあるのです。
 日本の文化を子どもたちに確実に手渡すなら、手渡す人は2人より、祖父母を入れた4人、6人の方が確かです。核家族の時代は、私たちが大切にしたい文化を次の時代に伝達できる人が半減してしまったということになります。「クチャクチャものを食べながら歩くのはだらしない。」とおばあさんが家にいたらきっとそう言うでしょう。「歩きながらものを食べるのはみっともないと思う人もいる。」と分かることが大切なことなのです。常識を伝えるということは、こういうことなのです。
人には、周りの人に不快な思いをさせない責任があります。これがマナーです。
 理屈でそんなことを学ぶより、顔をしかめるおばあちゃんの表情を思い浮かべて止めるという方がはるかに強いものがあります。年寄りの言うことは聞かなければなりません。責任とは人に押しつけるものではなくて、自分で引き受けるものです。
 おじいちゃん、おばあちゃん、孫にものを買い与えるだけでなく、常識を教えてください。           
                  「母の品格」多 湖 輝 著より

2021年12月5日日曜日

花だより また起きてしまった! フユサンゴ

 


  ~頭痛・腹痛は、心の“SOS”サイン?~
🤦‍♂️旭川市の女子中学生の自殺(いじめ)が、全国ニュースで取り上げられ、学校や教育委員会の対応がやり玉にあがっています。心の痛む事件がまた起きてしまいました。
 子どもはすぐ頭痛、腹痛を訴えます。小さい子が、悲しいとか痛いとか以外で泣くのと同じように、いじめや不登校につながる悩みなど、子どもが心の問題を抱えたとき、それは、しばしば身体的なサインとなって現れます。腹痛・吐き気・下痢・食欲不振・めまい・頭痛・発熱といった症状や過食・拒食・不眠・ヒステリーといった行動などさまざまサインがあります。サインに気づいたら、病気だと心配するだけでなく、心の問題が背景にないか考えることです。「気のせいだ」「わがまま」「ズル休み」というような言葉で片づけず、様子をよく見て、話をよく聞き、理解しようとする姿勢が大事です。また、かかりつけの医師や学校の先生にもよく相談することです。
       ***子どもの身体や行動に現れるサインを見逃さない***
😒亡くなった女子は、サインを出し続けていました。それを見逃した大人の責任は大きい。

2021年12月4日土曜日

花だより 免疫力を高める エラチオールベコニア

 


 コロナウイルスの変異株の登場するとワクチンが効かない?これではいたちごっこだ!
 幼児は、そもそもワクチン接種はできない。自分の身は自分で守るしかない。うがい、手洗いの徹底と免疫力を高めるために、よく食べ、よく遊び、そして、よく寝る。それに加えて「よく笑う」といいらしい。つまり、規則正しい生活をすることに尽きる。
 “早寝・早起き・朝ご飯”朝食をとれば頭と体がさえる
           
 🤔しっかり食べていない子どもたちの体温は低く、冬眠中の熊のような状態になっている。“朝、学校に行きたくない”という原因の一つは、低体温状態で体が起きていないからだ。というのは小沢治夫東海大学教授(発育発達学)です。
 😢夜ぐっすり眠るためのメラトニンというホルモンが朝になっても出ていると目覚めが悪く、朝食も食べられないし大便も出ない。体温が上がらずボ~ッとしているので、先生の話もきちんと聞くことができない。そんな子は、先生に注意されるとふてくされるので勉強ができない。
 😊逆に体力や学力が高い子どもは、朝食をしっかり食べている。1日1回大便が出て、よく動く。そして、8時間くらいは寝るということがわかっています。家庭という土台の上に学校生活が乗っかっているのです。
 😃習慣を変えれば行動が変わり、行動が変われば態度が変わる。態度が変われば心が変わり、人生が変わる。習慣の第一が朝食。しっかり食べれば、気力、体力、そして学力も上がります。
 🤷‍♂️しかし、調査では30代、40代の親の世代の欠食率が高いというショッキングな結果が出ています。朝早く起きて朝食をつくる親が少ないというのです。「子どもが手本とする大人がいない。」と小沢先生は嘆いています。
 「ワクチンを打ったから大丈夫!」という過信は良くない。まずはマスク着用、手指の消毒の徹底、たとえ罹ったとしても重症化しないよう免疫力を高める努力をしなければ…。

2021年12月3日金曜日

花だより 「思いやり」とは、子どものことをよく知ること マルバノキ

 

 こども園の発表会、我が子の劇を涙を流しながら観ていたお母さんがいました。「生後6か月から園に預けています。なかなか休みが取れないのですが、今日は、一日休みをもらってきました。来年は1年生です。こんなに成長したかと思うと…。」と言っていました。
 「親が子に期待するのと同じくらい、子は親に期待している」
 親が子を思いやるのは当たり前と思われていますが、どれだけの親が実際に子どもを思いやっているでしょうか。「思いやり」とは、子どものことをよく知ることです。よく耳を傾け、子どもの中の世界がどんなものなのか理解しようとし、たとえ自分の思う通りでなくてもその子の世界を受け入れることです。
 子どもの存在に感謝し、尊敬を払い、愛情を深めていくことによって、親子の関係は進歩していきます。思いやりの心を持って接すれば、話をするのも安心で楽しくなり、いじめなどの悩みも自然に打ち明けられるようになるはずです。 
                         「イキイキ子育て」より

2021年12月2日木曜日

花だより 今年の年賀状はどうする? 竜胆(リンドウ)

 

 ~粋で素敵な年賀状~ 
 12月に入り、そろそろ年賀状を準備する頃になりました。退職して5年が経ち、友人からの年賀状に「賀状は今年限りとさせていただきます。」とありました。年金暮らしになって、冠婚葬祭の付き合いを控えていくことにしたり、近頃は、年賀状の是非論もあり、単なる儀礼と考えてやめる人も多いようです。
 江戸商人たちが真っ先に送った先は、取引で思わしくなかった人やトラブルのあった人など、気まずい思いをした人たちだったそうです。なかなか出来ないことを、たじろがずに出す勇気、不穏な状態になったときの決断力!人情味のある江戸商人たちのこうした真の優しさこそ、粋で素敵なしぐさです。
 最近は、手書きする人がめっきり少なくなり、そういう私も退職してからは、枚数も年々減らしていますが、表書きもパソコンです。普段疎遠にしている人だからこそ、一言添えて、互いの安否を気遣い、新年の言祝ぎとその喜びを交わしたいものです。



2021年12月1日水曜日

花だより あなたの子どもは思っているほど「かわいくない」 セントポーリア

 

 
 ~あなたの子どもは思っているほど「かわいくない」~ 
 子どもというのは無条件でかわいいものだと思っていませんか?それは実は危険な思い込みです。子どもというのは当たり前ですが親の思い通りにはいきません。理想通りにはぜんぜん育たないものです。3歳が過ぎて自我が目覚めてくるとお散歩も一筋縄ではいきません。
「そっちは行かないの。こっちよ。こっち。ちゃんと言うこと聞きなさい!」
「イヤ!あっちに行きたいの!」
「ほら、暗くなってきたから、そろそろ帰ろうね!」
「イヤだ!もっと遊ぶ」
  ~買い物に行けば~
「ママ~、買って、買って!」
  それにいちいち腹を立てていては、ストレスになります。
「ちゃんと育ててきたはずなのに、どうして言うことを聞かなくなったのかしら・・・。」
子どもへの期待が大きすぎてはいけないのです。
 過剰な期待は、親自身を追い込んでしまうし、結果的には子どもの成長を阻害してしまいます。親の夢を押しつけて、「うちの子なら、もっとできるはず」と期待し続けると、いつまでも親に認めてもらえない不安感、親の目標に到達できない自己否定感でいっぱいになってしまいます。子どもに期待するのは親として当然のことですが、その期待の寄せ方には、親としての根気とコツが必要です。
 日常の中で、できたところをたくさん見つけてほめて、子どもを認めていくことが大切です。そうしたら小さな自信がいっぱい生まれて、次に実を結ぶことになります。
◇最近は赤ちゃん雑誌やモデル事務所に、赤ちゃんモデルや子どもタレントの募集や応募がものすごく多いそうです。それこそ、ママが果たせなかった夢を、赤ちゃんのうちから子どもに託そうとしている人が多いということです。
◇「うちの子はなんてかわいいの!将来女優になれるかも?」なんて鼻息の荒いあなた!どんな子どもも、親が思っているほどかわいくはないのです。そう思えば気が楽です。子どもものびのびと育ちます。
◇子どもは親の思い通りにはならないのです。思い通りにならないから想像もしなかった発見があり、驚きがあり、喜びがあるのです。だから子育てはおもしろいのです。
                                                   “尾木ママの『叱らない』子育て論”から